『ザ・イエス・アルバム』スーパーデラックス・エディションのCDを聴きました。


DISC ONE

Original Album 2023 Remastered

「エディ・オフォード・ミックス」の最新リマスターです。

2003年の「Expanded & Remastered」(ライノ盤)と聴き比べてみました。

曲によって微妙に音圧(音量)が異なって聞こえます(ライノ盤の方が大)が、自分の耳では違いがわかりませんでした。

確証はありませんが、おそらくライノ盤のデジタル・マスターと同じマスターを使っていると思います。基本的にライノ盤からボーナストラックを除いて(若干手を入れて?)リマスタリングしたものではないでしょうか。

ライノ盤


DISC TWO

Steven Wilson 2014 Stereo Remixes & Instrumentals

表記のとおり、2014年の「Definitive Edition」(Panegyric盤)そのものだと思います。

スティーヴン・ウィルソンのリミックスは個々の楽器の音やバッキング・ヴォーカルがオリジナルミックスよりクリアに聞こえます。

前半のステレオ・ミックスは、日本盤CDやPanegyric盤のCDとBlu-Ray / DVD-Aに、後半のインストはBlu-Rayだけに収録されていましたから、インストは初CD化になります。

なおライヴ収録された「クラップ」だけはマルチ収録ではなかったため、以前からオリジナルミックスのままです。

Panegyric盤


DISC THREE

Rarities (2023 Remaster)

「2023リマスター」というのは「新しく1枚のディスクに収めました」というくらいの意味だと思ってよいでしょう。

1. Your Move – Single Version

ライノ盤、『Yes Greatest Hits』、Panegyric盤Blu-Ray既発音源。ただし、元の7’アナログは尺が30秒ほど長いものでした。

2. Starship Trooper: Life Seeker 

– Single Version

ライノ盤既発音源

3. Clap – Studio Version

ライノ盤、Panegyric盤CD&DVD-A/Blu-ray既発音源

ただし、これまでのバージョンより冒頭部分の尺が30秒弱長くて、声が色々入っています。

4. A Venture – Extended Mix

Panegyric盤CD&DVD-A/Blu-ray既発音源

5. Yours Is No Disgrace – Mono Version

★初登場音源

6. Clap – Mono Version

★初登場音源

7. Starship Trooper – Mono Version

★初登場音源

8. I've Seen All Good People – Mono Version

★初登場音源(Your Moveのシングルバージョン・モノミックスはPanegyric盤Blu-rayに収録

9. A Venture – Mono Version

★初登場音源

10. Perpetual Change – Mono Version

★初登場音源

11. Starship Trooper: Life Seeker 

– Alternate Take (Instrumental) 

★初登場音源

ジョンのカウントで始まりますが、ヴォーカルは入っていません。クリスのベースがよく聞こえます。リハという感じです。尺が短い(3分ちょい)のが残念。

12. I've Seen All Good People – Early Take

★初登場音源

これもスタジオでのリハ・お遊び的な録音。リズム(ドラム)が完成版とは全く違っているのがとても面白いです。ジョンが歌っています。

13. Yours Is No Disgrace – Alternate Mix

★初登場音源

単なるミックス違いと言うよりも、これは完成形に近いフル尺のスタジオ・バージョンという感じです。完成形にはないハウの速いアコギ・カッティングやエレキが聞こえます。トニー・ケイのハモンドも活き活きとしており、ハウのギターの左右へのパニングもありません。ギターとヴォーカルのミックスが一番違いますね。エンディングも異なっています。このディスクの目玉と言えるレア音源です。



■DISC THREEのM5〜M13のモノ・ミックスを主体にした音源が貴重です。しかし、かなりマニア向けの商品ですね。

(②へつづく)



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