■プログレ・アーティストがカバーした曲
プログレ・アーティストが演奏するカバー曲を1曲づつ選んでみました。
1. イエス「アメリカ」1972
デビューの頃はカバー曲を多く演奏していたイエス。
ファーストアルバムの「エヴリィ・リトル・シング」なども好きな曲ですが、初めて聴いたときに一番驚いたのはS&Gの「アメリカ」のカバーでした。
初出は、アトランティックのコンピ・アルバム『The New Age Of Arlantic』(1972)ですが、その後『Yesterdays』などにも収録されました。
この曲はリック・ウェイクマンが参加してレコーディングする以前のトニー・ケイ時代から演奏されていました。
『The Word Is Live』(2005)に1971年のトニー・ケイによる演奏(脱退前最後のライブ)が収録されています。
(写真はリプロダクションされた景品CDです)
2. フラワー・キングス
「ザ・シネマ・ショウ」2002
イエスの曲なども演奏しているフラワー・キングスですが、このジェネシス・カバーが一番ポピュラーですかね。
『The Road Back Home』(2007)には長尺版(完全版)が収録されました。
3. トランスアトランティック
「狂ったダイアモンド」2001
プロコル・ハルム、イエス、ジェネシス、フォーカスなど 数多くのカバーを演奏しているトランスアトランティック。
その中でも一番好きな曲です。
『Bridge Across Forever』Limited Edition (2001)に収録されている他に、DVD『Live In America(Building The Bridge)』(2001)や、DVD『Live In Europe 』(2003)にも収録されています。
4. エイジア
「ラジオスターの悲劇」2007
再結成エイジアは、来日公演でもメンバーが所属したバンド(イエス、EL&P、キング・クリムゾン)のカバーを演奏しました。
なんかパッとしない(すいません)カバーの中で、意外でいちばん面白いと思ったのは、 ジョン・ウェットンが歌うバグルスでした。
5. ジョン・アンダーソン
「A Day In The Life」2021
ウクレレのジェイク・シマブクロのアルバムで歌うアンダーソンのビートルズカバーは、なかなかよい出来だと思いました。
ジョンは自分のソロコンサートでもウクレレを弾きながら歌っていました。
6. スティーヴ・ハウ
「Sad Eyed Lady Of The Lowlands」1999
自分の息子にディランと名付けるほどボブ・ディランが好きなスティーヴ・ハウの丸ごとトリビュートアルバムから。
7. スティーヴ・ハケット
「風に語りて」1997
ジェネシスのカバーを25年以上やり続けているハケットですが、オリジナルの故イアン・マクドナルドが吹くフルートの生演奏を聴いて(1996年)震えるほど感激しました。
8. リック・ウェイクマン
「エリナー・リグビー」2017
山ほどビートルズを演奏しているリックの演奏の中から無理やり1曲チョイス。
選んだのは単にジャケットが綺麗だからです。
どの曲を聴いても同じに聞こえます(笑)
9. ザ・ナイス「アメリカ」1968
(ウェブより拝借画像)
EL&Pはクラシックのカバー、というより翻案した作品をたくさん発表していますし、たしか昔ボックスセットで冴えないクリムゾンのカバー(すいません)を収録したこともありますよね。
でもやはりキースがカバーした代表曲は、レナード・バーンスタインが 「ウエストサイド物語」に書いたこの曲でしょうか。