いま、介護離職が問題になっています。。
うちの職員でも、親の介護が理由で、
退職や勤務日数を減らしている社員がいます。
そして、私自身も、、
まだ親は元気ですが、年齢的にはいつ要介護になってもおかしくありません。
以前より言われていた「待機児童ゼロ」は、
様々な取り組みにより、かなり解決されてきました。
目黒区も昨年は待機児童は実質ゼロだそうです。
それは、保育所などを助成金を出して増やしたり、
職員の待遇を良くしたり、相談窓口を整備したり。。
各行政が本気で取り組んだからだと思います。
次は、、介護離職ゼロのために、同じような取り組みを期待したいです。
ただ、待機児童とは違った、大きな問題がそこに存在しています。
それは、、「人手不足」問題です。
特に、その中でも大きな要因なのが、
介護職員、介護業界への、世の中の理解の低さ、イメージの悪さです。
きっと、皆さんも介護と聞いて、良いイメージを持っている人は少ないでしょう。
これは、いくら助成金を出しても、施設を作っても、窓口を広めても、
解決しない、、とても大きな問題です。。
例えば、学生が就職で医療(看護師、薬剤師、検査技師等)を目指すとなったら、
立派な仕事だ、世の中の役に立つ、と家族は応援してくれます。
例えば、仕事が保育士だといったら、
この人は優しい人だ、頑張り屋さんだ、お嫁さんにしたい、と褒められます。
さて、これが介護士だったら。。。
学校の就職課は、
「そんな業界を目指さなくても、もっと良いところがある」と言います。
両親は、
「そんな辛くて、給与が安くて、将来大丈夫なの?」と不安になります。
そんなことを周りから言われた本人は、
余程の強い意志がなければ、介護業界には入ってこないでしょう。
いま介護業界で働いている方たちの多くは、
50代~70代の方々、もうまもなくリタイヤする人たちです。
あと、数十年経ったとき(=もっとも高齢者が増える時代)に、
働く人々がいなくなっている業界です。
そんな中で、入ってくる人たちを応援するために、
今から「社会的な価値観」や「業界の位置付け」を上げていかなければ、
この問題はけっして解決しません。
待機児童ゼロは達成できても、
この問題があるかぎり、介護離職ゼロは解決できないのです。
私たち業界人はもちろん、政府関係者や、マスコミの方々は、
この現実をしっかりと受け止めるべきだと思います。
そして、ブランドイメージの改善を(もちろん、実際の環境や待遇面の改善も)
進めていかなければならないのです。