いま、東京都知事選挙のニュースが真っ盛りですが・・。
介護業界には、もう一つの大きなニュースがあります!
東京都が、介護職員やケアマネ向けに、
待遇改善のための特別な手当、しかも毎月2万円も補助してくれるという、
大変ありがたい助成事業を始めます。
今年の介護保険の制度改正では、
訪問介護の報酬が下げられたと報道されていますが、それだけではなく、
私たちデイサービスの業態は、各加算が大きく削られていて、
(基本報酬は変わらずですが、)当社でいえば、全体で約3%ダウンしています。
さらに、職員向けの処遇改善加算の見直しはたった1%のアップで、
世の中のベースアップの動きに、まったくついていけていません。
このような政府の惰性的な動きに対して、
物申そうと小池都知事が打ち出したのが、この居住支援手当です。
これにより、介護職員の多くは、年収が約5~8%アップ、
年収ベースで約20万以上アップします。
これで、少しでも介護業界でガンバル!って思ってくれる方々が、
増えていくことを期待したいと思います。
また、ぜひ周辺の地方自治体でも同様の動きをお願いしたいと思います。
私たち介護業界は、どうしても国の施策の影響を受けます。
零細企業が多く、小規模ほどその影響を大きく受けます。
ますます高齢者、高齢化が進む社会において、
事業者が減り、介護従事者が減ることは、単なる人材不足だけではありません。
提供者が不足する=介護難民が増えます。
つまり、現役世代の介護離職問題は、ますます酷くなるということです。
大きな社会問題の根幹には、
そこで働く人々の問題が大きく関わっていることを、
ちゃんと理解して欲しいです。
どなたが新しい知事になっても、
この施策、この方向性は守ってほしいものです。