悠釣亭のつぶやき -68ページ目

イスラエルとパレスティナの紛争

イスラエルはイスラエルの南、パレスティナ自治区のガザ地区に
対して攻撃を継続している。
イスラム組織ハマスの殲滅をその目的としているが、無抵抗な
一般市民に対する攻撃も多く、世界の多くの国々から非難が
殺到している。
それでも、イスラエルは強硬に戦闘を継続している。


今回の紛争のキッカケは、2023年10月7日にパレスチナの
イスラム組織ハマスがイスラエルに大規模な襲撃を仕掛け、
外国人を含む1,200人を殺害し、230人余の人質を連れ去った
ことである。

これに対してイスラエルがハマスの壊滅と人質の奪還を掲げて
ガザ地区への大規模な攻撃を始め、抵抗するハマスと熾烈な
戦闘が続いている。
ハマスが一般市民に紛れているとする、イスラエルによる、殆ど
無差別と言える攻撃で、既に6万6千人を超える多数の死者が

出ている。

イスラエルの限度を弁えぬ攻撃は当然非難されるべきものでは
あるが、これは大きな流れからすれば、ほんの小競り合いに
過ぎないように思える。


大元に遡れば、事態はより複雑である。
1916年、第一次大戦後の領土を画策する英、仏、露による
サイクス・ピコ協定で、この地を英国が支配することとなった。
英国はアラブ諸国を味方につけるべくパレスティナに領土を保証
するフサイン・マクマホン協定を結び、一方で、イスラエルに対して
同地に国家建設を約するバルフォア宣言を発出するという、
3枚舌外交を展開したわけだ。

で、双方がこの地を自国領土と認識していたが、1948年、
この地にイスラエルが建国されるに至り、パレスティナは
ヨルダン川西岸地区とガザ地区に押し込められた。




話しが違うとするアラブ諸国との間で、以来、紛争が絶えない。
4度にわたりイスラエルとアラブ諸国間に戦争が行われたが、
その都度、イスラエルが勝利し、領土を堅固なものにしていった。

領土問題には宗教問題が複雑に絡み合う。
エルサレムはキリスト教、イスラム教、ユダヤ教の聖地で、
共同管理とは言え、ここをイスラエルが抑えていることも厄介な

問題だ。


今回のイスラエルのガザ侵攻を停止させるには、人質の解放は
当然として、双方の間に非武装地帯を設け、軍を隔離し、停戦を
監視する必要があろうが、それは現時点で双方が拒否している。

イスラエルの当面の目標はガザ制圧であろうが、その後の構想は
見えない。
パレスティナを国家として承認し、仲良く2国共存という案も
イスラエルと後ろ盾の米国が拒否している。
ま、そもそも、パレスティナを国家と見るかどうかは異論がある所。
国政の第1党がハマスであり、イスラエル殲滅を掲げているうえ、
国家としての統治の形が出来ていない。


一番の問題はイスラエルの野望と言えるのかも知れない。
これは明確なものではないが、イスラエルは古代イスラエル国の
復活を目指しているのではないかと思われる節がある。

古代イスラエル国の版図は北部はレバノン、シリアの一部、
東部はヨルダン、イラクの一部、西部はサウジアラビアの北部や
エジプトの一部に及び、現在のイスラエル国の何倍にも及ぶ。
ヨルダン川西岸地区を浸食するのもその一環と見えなくもない。

イスラエルがかくも強く、強硬な姿勢を崩さないのは米国という
強力な後ろ盾があるからである。
イスラエルは米国の経済の根幹を握っている。
ロスチャイルド ロックフェラーをはじめとするユダヤ系の有力な
金融資本が米国経済を握り、米国政治を牛耳っている。

最新の軍事技術が供与され、核武装も完成しているとされる。
そんな国が領土拡大を目指せば、この地が現状維持できるはず
もなく、小競り合いがある度に少しずつイスラエルに有利な方法で
紛争処理が行われてきたわけだ。


この地の安定は、イスラエル国が自粛し、現在の国境を維持する
事に尽きるし、パレスティナもイスラエル殲滅を掲げることでなく、
何とか共存の道を模索するしかなかろう。
過去にはそういう兆しもあったが、潰えた。

それが出来ぬ限り、紛争は継続するし、停戦は一時的な解決に

しかならない。
2009年に記した下記記事から何の進展もなく、むしろ激化して
いるから、世界は大きな紛争にならぬよう、もっと関与を深める
べきだと強く感じる。