
藤井聡太氏、8冠
11日、京都で行われた王座戦は、タイトルを持つ永瀬拓矢氏
との五番勝負に、2勝1敗で臨んだ第4局、藤井氏は終盤、
苦戦を強いられたが、形勢を逆転して勝ちを収め、王座の地位
を獲得した。
藤井氏は2020年に初めて棋聖のタイトルを獲得したあと、
他のタイトルを次々と奪うとともに防衛にも成功し、今年は棋王
と名人を手にして七冠となっていた。
残るは王座だけとなっていたが、それも制し、史上初の8冠に
着いた。
この人、6年前に書いた下記記事の頃から、負け知らずだった
のが、また一段と磨かれてきたようだ。
ここぞという勝負を逃さないしぶとさも兼ね備えて。
小さい頃から詰将棋に夢中で、詰め方を身に着け、AI将棋で
様々な場面を積み上げてきたという。
驚くのは、何の変哲もない指し手が後々で重要な働きをする
という布石ともいうべき手をいつも準備している事。
また、双方の持ち時間が切れた後の短時間差しでは絶対的な
強みを見せる。
短時間に読む手数が他の棋士に比べて圧倒的に多いという事
なんだろうか。
劣勢になっていても、時間切れ以降で逆転する場面がとても
多いんだな。
これにて8冠になった訳だが、今後はいかに長い期間、タイトル
を保持できるかが問われてくる。
ライバルやこれから現れる新人たちが彼の棋譜を研究し尽くし、
思いもよらぬ手を打ってくることになろうから、どの勝負も気が
抜けない勝負になってくることだろう。
でも、彼の順応性というか、場面場面での最良手を打つ力は
他の追随を許さないから、相当長期にわたってタイトルを保持
し続けるような期待感が大きいと感じる。