
米騒ぎに見る政治の劣化
当地のような、北関東の半寒冷地においてすら、先月末から
新米の収穫が始まっている。
市場にコメが払底?しているから備蓄米を放出すべきだとは
何とも的外れとしか言えぬことを宣ったのが先月26日の事。
現状の何を見、今後どうなりそうと感じて、そう言ったのか、
全く理解しがたい。

政治家の最大の仕事は人心の安定のはずだ。
あの時点で言うべきは、「一時的にコメが品薄になってるようだが、
1週間か10日もすれば新米が豊富に出回るので、今無理して
高いコメを買うのは避けてください」だろ。
そしてやるべきは流通のネック解消や不当な値上げの阻止、
在庫のある所からの緊急輸送、地方自治体にストックされてる
備蓄の放出など、人心の安定だろ。
大阪人なら10日間くらい、粉もんでも過ごせるやろが。
その前に、コメ常食者は1ヶ月くらいは普通に持ってるやろ。
危機に乗じて金儲けしようとする悪徳業者はあらゆる機会を得て
あぶく銭を得ようと躍起になってるんだ。
5kgが3,500円だとぉ!それでも買う人間が居るから悪徳業者が
蔓延るんだよ。
政治が悪徳業者に加担して危機感を煽るとは(嘆、仰天)!
こんな事で、実際に危機になった時に乗り切れるのかしらねぇ。
自分は何もしないで煽るだけで、世間は更なるパニックに陥る
事になってしまいそうだな。
新米の出来が良いか悪いか分からないって?
東京のど真ん中ならいざ知らず、日本中どこでも、ちょっと郊外に
出れば、今年のコメの出来くらいは簡単に目視できるだろうが。
自分で判断できなきゃ、ご近所の農家に作柄を聞けばよい。
ま、それもあろうけれど、問題の本質は、日本人がコメを食わなく
なったことが最大の問題なんだな。
食わない→作っても売れない→減反→生産減→農家の減少
という悪循環が回り始めて久しい。
どこの農家も高齢化して、跡継ぎも居ないのが現状。
パン食に慣れ、麺やパスタ、粉もんが主食化している昨今、
コメをご飯としてだけでなく、多彩なおにぎりやスイーツとして
食うような、新しい食文化を開発する気も無さそうだし。
本来なら、生産量を確保するために、潤沢な支援を行い、農家が
持続できるようにし、余ったコメは海外に売る事で供給力を維持
しておくことが食糧安全保障の基本なんだな。
もし売れないんなら、食糧危機の国々に呉れてやっても良い。
それくらいは保険料と見れば安いもんだし、日本国の地位向上にも
役立つだろう。
日本のコメは外国産に比してコストが高いというが、狭い農地で
丹念に作るから、品質はピカイチだが高くなるのは当然。
だからこそ、潤沢な補助が必要なんだな。
輸出も含めた供給力が確保できれば自給率も自然に上がる。
生産量が増えれば価格も下がる。
根本的なところは完全スルーしておいて、一時的な米不足で
危機を煽るだけでは、まったく何の改善にもならない。
過去には不作で海外から輸入迄したことがあったが、それほどに
コメの供給力は毀損してしまっている事に思いを馳せよ。
