
生存中__医療経営
今回の病気について色々と書いてきましたが、これが最後です。
軽い病ならともかくも、入院ともなると、ちょっと他の事に気が
回らなくなっていて、気付けばもう夏が終わり、短い秋もそろそろ
行きそうな気配。
もう10月も終わりだから、植物の冬支度も始めねば。
病院って、これほどまでに病人がいるのって程に、どの診療科
にも、人がたくさん居ますな。
救急搬送も夜昼問わず、毎日何件も入って来てましたな。
これが毎日の事で、ワシが入院した中規模病院でこれなんだが、
大規模病院になれば更に人が多く、まるで機械の如く整然と
稼働している。
で、病院の採算ってどうなってるんやろって疑問が湧いた。
退院時の医療費請求書を見ると、何と、差額ベッド料金が医療費
総額の約半分近くを占めていることが分かった。
医療費は自己負担20%だから、総額は5倍となって、医療費総額
の6分の1が差額費用という事になるのかな。
一般の病棟でも良いんだが、ワシは自身が寝言や歯ぎしりするし、
他の人のケア音で目覚めてしまうから、何とか個室を確保した
かった。
そのための医療保険にも入ってるから、負担は仕方ないかな。
で、一番安い個室にしたんだが、差額が約1万円。
こんな景色で、ま、雰囲気は悪くないし、他人の事は気にしなくて
済むのは、大いに気が楽だ。

そして、冷蔵庫、バストイレ付、有料テレビ、リクライニングソファが
付くし、何よりも、体力の減退をカバーしてくれる、便利な可動ベッド
があるのが助かったな、これには大変お世話になった。

個室にはいろいろなグレードがあって、Free Wi-Fiが付き、電子
レンジが付き、ソファーベッドが付き、応接セット、キッチンが
付くに従って、それぞれ値段が上がって行き、更に+7千円、
+1万2千円、+2万3千円と上がって行く。
最高級の部屋は景色も良く、広くて、介護者も泊まれるように
なっていて、いわゆる、芸能人の隠れ入院や政治家の雲隠れに
使われるような部屋になってる訳だな。
病院側からすれば、医療費は国の政策で厳しく抑えられている
から、他の所で稼ぐしかないという事になるのかな。
ワシのような一番安い差額ベッドでさえ、病院の総収入の17%は
差額ベッド代なんだから。
一番高いところだと、これが40%にもなるんだな。
このような類の施策は他にもあったな。
アメニティーグッズの販売、パジャマの貸し出し、おしめの貸し出し
等があって、1日当たり〇〇円で使い放題というサブスクになって
いるのだ。
確かに、病人の中には、おしめの如く、使う人も居れば、そうでない
人も居る訳で、合理的かも知れない。
パジャマも、汚す人は何度も取り換えるが、普通なら持ち込んだ
もんを使えば良いだけの話。
ワシも最初の一日だけパジャマを借りたし、おしめは3日ほど
借りたが、自分で準備するよりは大変便利な仕組みだと感じた。
そのうち風呂も、使う人、使わない人で差を付ける事になるかも。
こうしてみると病院経営は決して簡単なものじゃないことが分かる。
大病院のように多数のスタッフを抱えて運営してる所も、市中の
小さな病院も、診療料金に大きな差は無かろうから。
今回は約10日の入院で、様々な検査、診療を受け、点滴など
大量の薬剤投与を受け、多くのスタッフさんに面倒を見て貰い、
食事も付いてのこのお値段には感謝しかない。
これが米国でだったら、恐らく数百万円になってたろうからね。
貧乏人は病院にも行けないほどだ。
日本の国民皆保険制度の優秀性には何度も救われ、その都度
感謝しかない。
また貴重な医療原資を、特に若い人達の保険料をたくさん使って
しまった事の後ろめたさはあるけど、ま、これは順送りという事で
許して頂く他ない。
もう少し早めに、軽いうちに対応してれば、ここまで重篤な事には
なってなかったのにという反省はあるので、今後の糧にしたい。