悠釣亭のつぶやき -210ページ目

ガザ停戦合意

15日、イスラエルとハマスの間で続いていた戦争を、一時的に
停戦しようとする仲介案が双方で合意されたとの報道があった。
仲介国のカタールと米国の働き掛けによるもので、今後の恒久的
停戦に向かっての活動が始まる。


今回の戦争は2023年10月7日、ハマスがガザの境界を越えて
イスラエルを攻撃し、1,200人余りを殺害したほか、約250人の
人質を連れ去ったことが発端。

イスラエルは人質の奪還とハマスの殲滅を目指して、大規模な
軍事作戦を1年3か月にわたって継続し、今までにガザ地区の
住民を含めて4万6千人余の死者を出している。


停戦は3段階に分けて実施され、
第1段階: イスラエルの人質33人の解放、パレスティナの捕虜
  数百人の解放とイスラエルのガザ人口密集地域からの撤退、
  それ以降の停戦継続を協議。
第2段階: イスラエルの残り人質の解放、パレスティナ捕虜の
  残りを解放、イスラエル軍のガザ地域撤退。
第3段階: イスラエル人質の遺体返還、ガザ地区の復興計画。
という道筋で行われる事になっているという。

第1段階は19日からスタートし、6週間の間に行われる。
ハマス側は「抵抗の勝利」と歓迎しており(実際にはこれ以上の
犠牲者をだしたくない)、イスラエル側も18日に議会承認が完了し、
正式に合意を受諾した。

この合意が計画通りに進み、恒久的な停戦に繋がる事はイスラエル、
パレスティナ双方の臨むところであろう。
ただ、イスラエルのネタニヤフ首相は、「ハマスが合意に違反すれば
戦闘を再開する」と明言しており、何が起こるかは予断を許さない。


いずれにせよ、継続してきた戦闘状態が一時的にでも収まるのは
素晴らしい事で、仲介国の努力を多としたい。
一方で、停戦が合意通りに実施されるかについては大いに懸念する。

ガザ地区では200万人以上の住民が家を追われて難民化している
と言われている。
食糧や水にも困る状態であり、この救済がどのように行われるのか
については規定がないが、支援物資に紛れて兵士が云々という
ような話も過去には語られていた。

ちょっとした手違いが合意違反と見做される恐れが多分にあるから、
何らかの中立的な組織の介在も必要なのではないか?
そうでなきゃ、あっという間に停戦破棄で、元の状態に戻りかねない。
双方の善意だけでは停戦継続は至難の事に見える。