建国記念の日
建国記念の日は、「建国をしのび、国を愛する心を養う日」として、
1966(昭和41)年に定められた。
2月11日という日付は、初代天皇とされる神武天皇の即位日
である旧暦紀元前660年1月1日にあたり、新暦に換算した
日付である。
諸外国では「革命の日」や「独立の日」などを建国の日としており、
歴史的にも明確な位置づけとなっている。
日本の場合は、歴史的には神武天皇の存在に確証がないため、
その日が真に建国の日とは特定しにくいので、建国を記念する日
とされた。
いかにも日本らしい曖昧さを残した祝日ではある。
神武天皇は天孫降臨を命じた天照大御神の五世孫であると
『古事記』『日本書紀』に記述されている。
神話の世界の人である。
九州から東進し、奈良盆地に向けて攻め込んで大和を平定し、
橿原宮にて初代天皇として即位したとされている。
古事記とは、神代の創世神話から33代推古天皇(在位592―628)
の時代までの歴史を記した書で、わが国現存最古の史書である。
超記憶力の良い稗田阿礼(ひえだのあれ)という人が習い覚えた
神話や説話の内容を、太安万侶(おおのやすまろ)が筆録し、
史書として和銅5年(712)に仕上げたもの。
だから、初代神武天皇から第25代武烈天皇までの実在性に
ついては諸説あり、神話に過ぎないとする説や古墳からの出土
品に名前が在って実在したとされる10代説、15代説等々、また
古事記に記述がある実在の26代からが真に実在とする説など
がある。
いずれにせよ、無から何かが生まれることはなく、国体が形成
された時期がある訳で、それを建国の日として祝おうという事で、
神話かも知れんが、一番適切な日が2月11日って事なのかな。
今は国旗を掲揚する人も少ないが、戦前・戦中なら、紀元節
(建国記念日)と天長節(天皇誕生日)とは国家最大のお祝いの
日だった。
今は、祝日の数少ない2月において、紀元節と天長節が共に
ある月となっている。
国民の多くは単なる休日という扱いだろうけれど、昔は提灯行列
などして祝ったものだ。
今も明治神宮などでは神輿を出して祝うし、奉祝パレードなども
行なわれている。
外国の建国記念日のように飛行機が編隊で飛び、花火を打ち
上げて祝うような派手な演出は無く、寧ろバレンタインとの相乗りで
スイーツのお祭りをしたり、イルミネーションで飾る程度なのかな。
いろいろと物議のある祝日ではあるが、国家の形成と継続は
多くの国民の望むところであり、今一度国家の成り立ちに思いを
馳せるには最適の日であるのかも知れない。