
政府備蓄米の放出方法に問題?
今月10日から行われた備蓄米の入札について、江藤農林水産
大臣は、対象となった15万トンのうち9割以上が落札され、
落札価格の平均は、消費税抜きで60キロあたり、2万1000円
余りだったと発表した。
スーパーなどでの販売価格は、落札した価格に加え、このあとの
精米や輸送などにかかるコストを踏まえ、決まってゆくわけだ。
問題は、落札したのがJA全農が9割を占めるって事かな。
本来、JA全農は生産者側の団体で、値を上げたい側に居る。
今のコメの値段が高いと思う消費者側からすれば、何でもっと
消費者に近い側が入手しやすくなるようにしないのかって事。
入札方式を取れば、高い価格を付けた方に落札される事になる
から、高くしたいJA全農が安くしたい小売りに勝つのは極く当然
という事になるな。
そして、その値段なんだが、23年米が60kg当たり1万4、5000円
だったのが、24年米では30%程値上がりして、1万6、7000円に
なっていた。
今回の放出米は23、4年米にも関わらず、落札価格が2万1000円
って、何で政府が何千円もの利を取るってんだ。
政府は15万トンを1年保管してただけで75~100億円を稼いだ
という結果になる。
まんま、火事場泥棒やんけ。
23年米なら1万5千円、24年米でも1万7千円で売るのが相当
だと思うがな。
保管経費は売ってしまえば掛からなくなって負担が減る筈だろうが。
そして、何で、集荷業者に売り渡すような愚策を取るかなぁ。
小売りに直接売り渡すのは手間が掛かるというなら、せめて仲卸に
売り渡せば、そこが精米するし、流通経費も抑えられるのは当然の
事で、消費者に渡る値段がグンと安くなるのにな。
もっと疑問なのは、60kg1万5千円って、換算すると5kg当たり
なら、1250円、60kg1万7千円でも1420円。
当時のコメの価格が2000~2500円だったことから勘案すれば、
精米、運送費が5kg当たり合計1000円ほど掛っていた事になる。
今回の落札価格が2万1千円だとすれば、5kgで1750円、経費を
足しても2750円程度で済むはずだな。
このくらいならまだ話は分かるんだが、政府の言い分は小売値で
4千円を下回るだろうと、訳の分からんことを言う。
「3千円を下回る」の間違いだろうが。
何としても政府のやり方が拙すぎると思う。
売値は3000円以下と決め(これでも往時の1.5倍)、小売業者に
直接、当時取得した金額(23年米は1万5千円、24年米は1万7千円)
で売るのが自然だ。
今は非常時なんだろ、何で、今回のようなアホなやり方をするのか
特に、この期に及んで国が儲けるかって、本当に理解に苦しむな。
消費者の事なんか微塵も考えてないって事だな。
これで、コメ価格は下がっても4千円をちょっと切る程度にしか
ならないことが決定。
一層のコメ離れが起こってから臍を噛む農水省や全農のアホ顔が
目に浮かぶ結果となった。