スタンプラリーと景品
支援級に通う小学1年生の娘・うめてん。
「かわいいでしょ。なににする?」
「自由に使っていいんだよ」
「じゆうちょう?」
「うん、じゆうちょうでもいいし、お勉強用でもいいし。あ、でも、学校では使わない方がいいから、家での勉強用がいいかも」
「お勉強用にする」
「こくごさんすうって書いていい?」
「いいよ、好きなように書いていいんだよ」
「デコっていい?」
「(そんな言葉を知っているとは……)好きにデコっていいよ」
「勉強するから見ないで」
電車が好きで、今日もスタンプラリーに行ってきた。
前回のスタンプラリーとは別のもので、今回はドラえもんとコラボしたものだ。
前回のスタンプラリーの時より参加している人が多いようで、スタンプ台に並ぶ列が長い!
男子が多いが女子もいる。大きなお兄さんもいるし大きなお姉さんもいる。さすがドラえもん!年代や性別を問わず人気があるようだ。
うめてんも、ドラえもんが大好きだ。漫画やアニメには全く興味を示さないが、キャラクターとして好きなようだ。何してくれるキャラかは多分分かってない
ついにコンプリート!
景品をもらえた。
頑張った甲斐があった。
うめてん、大喜び。

どうやら、早速このノートを使いたいようだが何に使えばよいのか分からず困っているようだ。





(最近、行動にいちいち許可を求めてくる)




どうやって勉強するのだろう?
見てはいけないと言われたが、終わった後、見せてくれた。
すごーい!
自分で問題を作って、自分で解いている!
偉いっ!
読めないけど
3個の計算もしているし、答えもあっている!
読めないけど
いやいや、ともかく、何もないところから自分で作り出し勉強する意欲があるのが偉い。
もうすぐ1年生も終わり。
うめてん、成長したなあ。
成長した。
出来ないことについ目が行ってしまうが、出来るようになったことを褒め称え、私も一緒に成長していきたい。
他校の支援級
小学校の支援級に通う娘・うめてん。
「ゆめくん、いたねー」
「うん、……泣いてたね」
「泣いてたねー」
「うめてん、あの小学校に転校する」
「やっぱりあの学校には転校しないほうがいい」「あんなの無理」
この時期、うちの市では「支援級の生活発表会」が催される。
内容は劇だったり、合奏だったり、ダンスだったり。
1校10分程度で、10校ごとにまとめられ区民ホール等で行われる。
うちの小学校は劇をやった。
うめてんもセリフは無かったが「風」役で舞台を跳ね回った。
体育が好きなうめてんはダイナミックな動きで「風」をよく表現できていたと思う。
同じ支援級のみんなも、それぞれの出来ること・得意なことを活かした役でとても良い劇だった。
気になったのは他校のこと……
合奏とかダンスだと、出来る子出来ない子の差が歴然としていて、まあそれはそれで悪いことというわけではないけれどモヤッとした感じはあった。
そしてとある学校のダンスでは、
端の方でずっと泣いている子がいた。
知っている子だった。
幼稚園が同じだった、ゆめくん(仮名)だ。
ゆめくんは幼稚園の時から注目される行事が苦手な子で、嫌になるとうずくまったり泣いたりする子だった。
でも普段はコミュニケーション力も高く、友達と一緒の時は自分から率先して遊びに誘うタイプだったし、けっこう器用で色んなことが出来る子だった。(うめてんよりずっと色々できていた)
そのゆめくん。
ずっとワアワア泣いていて、横に先生がついてなだめ続けている。
ついに先生がゆめくんの後ろに回り、両手を持って無理やりダンスさせはじめた。泣き声が大きくなる。
ゆめくん、かわいそうすぎる!!!
なんで苦手なことを無理矢理やらせるのだ?
と、思ってしまった。
普段の練習の時は出来ていたのかもしれないが、もっとなんとか方法があったのでは……とゆめくんを知っているだけに思わずにいられなかった。
事実、また別の学校では「声だけ出演」(姿は見えない)の子もいたのだ。表舞台が苦手な子には、そういう方法もありかと思う。



うめてんも気にしていた。
ちなみに、縄跳びを披露した学校もあり、
縄跳び好きのうめてんは

と言い出した。
しかし、1人すごい技を出来る子がいて、その子を見て

と言い出した。
短絡的だなあ。
スタンプラリーを知る
電車好きの娘・うめてん。
「これ、なーに?」
電車賃もかかるし面倒な……
「やりたい」
「こっちもやりたい」
「○日は△△駅と□□駅だね!」
私は特に電車に興味もないのだが
うめてんが自分で駅のポスターを見て

と言ってきた。
スタンプラリーのポスター!
あー。スタンプラリーに気付いてしまったか。
うめてんにスタンプラリーの説明をすると、

と言ってきた。うん、そうだよね。やるしかないよね。
そしてスタンプラリーは何種類もある、ということも判明!

ああ、そうだよね、そうなるよね。

1日で全ては無理、ということを伝え、何日かに分けて行くことにした。

うめてんは目がキラキラしている。
楽しい趣味が見つかって良かった。