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(⑦の続き)

「子供たちに非日常をいかに楽しませられるか」というテーマで始まったこの旅行。

 いよいよ、旅も終わりに近づいてきた。今夜26時バンコクを立ち、明日の昼には日本だ。

第7日「バンパイン宮殿→帰国」 

 最終日の今日は、アユタヤからバンパインへソンテオで南下し観光。そこからさらに列車で南下しバンコクへ戻り、ショッピングをした後、空港へという日程。

 

 最後のホテルステイを楽しむために、朝食の後、たっぷり2時間プールで遊び、10時半にチェックアウト。

 レンタルバイク3台をパパ3人が運転し、ママと子供たち、そして荷物をソンテオに詰め込み、一緒にアヨタヤH通りに向けて出発した。

 ところが、出発してすぐにO氏のバイクがガス欠で、交差点中央で立ち往生。ソンテオの家族たちの心配そうな顔に置いてけぼりをくらった。しかし、すぐにN氏がガソリンを買いにスタンドに走ってくれ、何とか事なきを得た。

 

 遅れてアヨタヤH前に着くと、皆が心配そうに待っていた。こういうちょっとしたドキドキは、“YASUツアー”にはよくあること。しかし実は、他の人には言ってないが、ツアーコンダクターとして一番ドキドキなのはこの後だったのだ。

「バンパイン行きのソンテオを見つけられるか?」

 他のメンバーにはその不安は打ち明けてはいなかった。ツアコンとしてメンバーに不安を与えることは決してあってはならないから(実はよくある?)

 ネットにもグーグルマップにもその詳しい場所は載っていなかった。ここらあたりから出ることしかわからないのだ。

 バンコク行きのロットゥの場所ならすぐにわかるし、ソンテオを借り切ってしまえばバンパインなど簡単に行ける。ただ、公共交通機関を使うことに喜びと意義を感じているYASUツアーとしては、タクシーや貸切ソンテオで移動なんて“負け”?に等しい(地元に溶け込めないのは“旅”ではなく“旅行”だ。YASUツアーは“旅”を提供したいのだ!)

 前日に地元民に聞いたときは知らないと言われていたので、バイクを返しながら店の人に聞いてみると、「場所は特に決まってないけど、この道をまっすぐ行ったあたりにあるはず」との回答。しかし、その場所に行ってみても、ソンテオやトラック、乗用車ばかりがずらっと並んでいて、看板表示などいっさいないのでわからない。近くの人に聞いても違う回答が返ってくる。途方に暮れていると、なんと、目の前に停まっている大きなトラック型ソンテオの横腹に、タイ語で「บางปะอิน(バンパイン)」と大きく書かれた文字が! この時ほどタイ語が読めてよかったと思えた時はなかった。

 

 11:10 他の客も5~6人乗っていたが、大型トラックを改造したソンテオなので、全員が十分座れた。1時間ほど乗ったが、運賃はたったの一人15B。終点のバンパイン停留所で、他の客が全員降りたところで、運転手に交渉。+5Bでバンパイン宮殿まで連れて行ってくれと頼んでみると快諾。無事に目的地「バンパイン宮殿」に到着することができた。

 

 12:30 宮殿前の食堂と屋台で昼食。13:20 入場した。

 バンパイン宮殿は、国王の別荘であり、たいへん美しく整備されている。庭園の樹木が動物の形に刈り込まれていたり、大きな池にはオオトカゲが放し飼いになっていたりする。池のナマズへのエサやりも楽しい。銃を持った若い警備兵もここかしこに配備されている。息子はその一人と一緒に写真を撮らせてもらった(人によっては銃を持たせてくれることもある)。ここで、2時間弱、タイでの最後の観光をゆったり楽しんだ。

 

 宮殿から出ると、ソンテオがいたのですぐ交渉。電車に乗るつもりだったので時間が気になり、駅はすぐ近くなのに、行きより高い料金でOKせざるを得なかった。

 駅に着くと、電車の出発までまだ40分あった・・・が、けっきょく来たのは、さらにその70分後という、最後に“タイらしさ”を味わった。ただ、子供たちは、日本では味わえない線路上での遊びを楽しんでおり、電車の遅れなど全然気にしていなかった。

 

 19時ちょうどにバンコク中央駅に到着。子供たちがトゥクトゥクに乗りたいというので、3台に分乗し、トゥクトゥク独特の荒い運転で、渋滞の道をすり抜けながら街中のBigCデパートへ。

 フードコートで食事をとり、最後のショッピングと荷物のパッキングをし、22時半BigCを出て、近くのラチャプラロップ駅からエアポートリンクで空港へ。

 

 飛行機は、定刻通り26時、たくさんの想い出を積んで、スワンナプーム空港を飛び立った。

 

 以上で、9日間の長い旅日記は終了です。おつきあいくださった皆さん、ありがとうございました。これは、現在高2の息子が、小5の時のもの。情報が少々古いかもしれませんが、参考にできるところはどうぞご活用ください。

 コロナ騒動が終わったら、またタイを思い切り楽しみましょう。

 

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