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 海外旅行を“いかに安くお得に、でも贅沢さも忘れずに”っていう視点で、ここにそのノウハウを紹介。


 皆さん、普通は海外旅行は「ツアー」で頼むよね。

 ツアーっていうのには種別があって、飛行機とホテルがパックになっていて、空港からホテルの送迎付きというのが一番シンプルで安価な「フリーツアー」です。観光や食事は自分で別途考えなくてはいけません。

 それに対して「観光付きツアー」が一番ポピュラーな形です。これは日本国内の旅行社に予約しても多くは現地旅行社への委託で、日本語をしゃべれる現地のツアコンが空港で待ち構えていて、あっちこっち連れて行ってくれる形式です。これの特徴は、必ずバックマージン目当ての店にも何件か寄ることと、バスの中でもいろいろ進められます(それがありがたいこともある)。これは食事も観光も付いているのでもちろん少し高いです。

 さらに、海外が初めての還暦夫婦に人気の、日本からツアコンが同行する「大名ツアー」。これは、ツアコン分の旅行代が上乗せされてかなり高くなりますが、買い物を強いられたり等の旅行社サイドの事情ではなく、客へのおもてなしが優先される形です。


 でも、皆さん考えてみて。職員旅行って、どこに行ったか、覚えてる? 人に連れていってもらう旅行ってけっこう記憶に残らないよね。せっかく海外に行っても、出てきたものを食べるだけ、連れて行かれたとこを見るだけに終始してると、けっきょく「○○に行ってきた。楽しかった。」だけの“薄っぺらな思い出”になっちゃいませんか? 空港から自分で移動するだけ(タクシーに乗るだけ)でも、自分の力だけで行うと、それは“冒険”であり、より深い、思い出に残る旅行となるはずです。


 とは言っても、僕もツアーを使うことはあります。数年前、上海・蘇州・無錫に4日間で行ったときは、ツアーで頼みました。初めて行く場所だったのと、4日間という短い中で、これら3都市の見所を効果的にまわるには公共交通機関やタクシー利用だと難しいのと、何より、日航やハイアットリージェンシーなど豪華ホテルに3泊して、4大中華料理(北京・上海・四川・広東)とフカヒレ・鮑・燕の巣などを含む全食事付きで、39,800円というお得さに惹かれたからです(時期がずれるとさらに1万円引きに!)

 こういう全てやってくれるツアーは、それなりに楽しめますが、それでも、先に述べたように思い出という部分では、浅いものになりますね。


 そこで、おすすめしたいのが、思い出に残り、家計にもやさしく、ちょっとした冒険心も楽しめる、飛行機もホテルも自分で別々に予約する「自由旅行」です

 実は、僕自身、第2の故郷タイランドへ「完全自由旅行」をし始めたのはほんの数年前からです。それ以前は、タイでは「フリーツアー」、それ以外の国は「観光付きツアー」でした。だからまだ、完全自由旅行の経験は、タイ以外には、アメリカと香港だけで、大それた提案はできませんので、逆に安心してください。ここに書くのは“バックパッカーのすすめ”ではなく、家族旅行(それも幼稚園児や小学生を連れた旅行)を想定してのものですから。

 では、ここからが本題。ツアーじゃない「自由旅行」のノウハウです。

 まず、これって知ってる? 自由旅行の常識です。

「ホテルを予約するのに、ホテルに直接予約するのと旅行社に頼むのと、どちらがお得か?」

―答えは、旅行社にです。かなりちがいます。たとえ、急にホテルに泊まることになって、ホテルの前まで来たとしても、ホテルに入って「部屋ある?」と聞くのではなく、ホテルの前にある旅行社(どんなに小さい店だろうが可)に飛び込み、目の前のホテルの部屋を取った方が確実に安いのです。


 そして大事なのが、もう一つの海外ホテル予約の常識

 日本だとホテル代って“一人いくら”ですよね。ところが海外では“一室いくら”なのです。部屋定員までは一人であろうが二人であろうが値段は一緒(たいていは朝食込み)。おまけに小学生までは無料なのがほとんど。これがあるから、海外の自由旅行はツアーより確実に安くすむのです。

 さらに裏技として、日本で予約をする場合、日本のサイトなどで子供を人数に入れると当然加算されるけど、まずは夫婦二人で予約しておいて、子供の分は現地払いにすると、子供の分は無料になる可能性大です。子供が二人でも三人でも同様。

 ということで、日本のホテルだと5つ星でも部屋の広さは30㎡がせいぜいだけど、お得になった分、僕はタイでは60~100㎡の部屋にいつも泊まります。それも1万円くらいで(←もちろん一室料金)。すごくリッチな気分になりますよ。

・・・海外旅行のノウハウ②に続く