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 僕は、教師が発行するものを「学級だより」、子どもに作らせるものを「学級新聞」と呼んでいます。今回は、クラスづくりの手だての一つにもなる「学級だより」の、かなりこだわりを持った作り方を紹介。

 

 

 まず、学級だよりでやってはいけないこと
① 連絡だよりではいけない。翌日の持ち物や時間割をここに書いてはいけない。子どものためにも、メモをとらせ、自分で管理できる子を育てるべきだから。
② 学校だより・学年だよりと重複したら意味がない。「学級」の内容をあくまでも中心に。学校行事記事を書くなら、学級の様子、子どもの様子を詳細に述べなければ、学級だよりとは言えない。

 以上のことを、まず肝に銘じて、次に生徒に読んでもらえるものにするために、

以下のレイアウトにする。
③飽きないように、縦書きと横書きを混在させる。
④タイトルは目をひく大きさと内容に。
⑤文字のフォントを、大きさも含めて変化させ、緩急をつける。
全体的にゴシックは使用せず、明朝で統一し、生徒の名前とか重点項目だけゴシックにする。タイトルは書体をいろいろ工夫したり、毎回の教師のコメントコーナーだけは別書体で統一するとよい。連絡関係の文字は小さめに。

 次に、内容だ。これがもちろん一番大切。
⑥生徒の様子、作品・文をなるべく載せる。その際、作品や写真は誰が何回載ったか必ずメモをとり、漏れのないようにするのは担任としてのマナー。
⑦「教師の思い」ばかりにならないようにする。「事実・成果」を書くことがまず第一。
⑧言って終わることもある。生の言葉で語った方がいいこともある。わざわざ文字にすることの意味を考え、朝の会で言うべきこと・言ったことを闇雲に載せない。吟味。

 その他、こんなのもいいよ。
⑨学級のちょっとした出来事を4コママンガにして載せる。生徒のちょっといい動きやドジな出来事など、教室の一場面を切り取る。先生が書いてもいいし、内容を指示して生徒に書いてもらうのもよい。これがあると、絶対たよりをもらうのが楽しみになるよ。
⑩カットは、中身と配置を考え、必ず入れる。できれば、自家製の、内容にリンクしたものだといいね。
⑪教科に合わせた一口学習コーナーやクイズコーナーってのも読者を引きつける。数学の先生だったら「マッチ棒クイズ」ってのもいいよね。

 次回に続く

 

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