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 えらそうなタイトルの続編。

 

 実は、僕自身、前回述べたことをしっかりやり切ったのは長い教員生活で1年間だけ。

 前回①は、学級だよりはこうありたいと思うことを書きましたが、実際にこれをやり切るのは忙しい担任さんにはむずかしいね。それでも、書こうと思う担任は、それだけですばらしい教員です。だって出さなくてもいいものを、子どもと保護者のために出すのだから。

 だからこれを読んでいる保護者の方々は、担任さんがもし学級だよりを発行してくれているのなら、たとえ内容が薄いものでも、感謝して読んでくださいね。でも、出すならやっぱりいいものがいいので、担任さんはこのブログで少しでもヒントを得てくれたらうれしいな。

 

 ぼくは、最後の担任生活を教師の虎の穴=附属小で終えました。研究一辺倒の生活に逆らうかのように、意地になって毎日出し続けた、研究とは無縁の学級だよりは、今では宝物です。

 なぜこの1年間だけ張り切ったかというと、まだ子供のいなかった僕が、はじめて持った小学校1年生という真っ白な子どもたちの、毎日いろいろなものを獲得していく貴重な変化を、何か形に残していきたいと思ったからです。

 

 やるからには、前回号に記したように、こだわりを持って徹底して取り組みました。

 子どもたちの、文字を獲得していく過程を大切にし、日記指導と併せて、学級だよりを活用し国語の力を伸ばしたいとも考えました。そして“学級だより自体に読ませる手だて”を講じました。

 つまり、学級だよりを“すぐに読みたくなる内容”となるよう工夫をしたのです。

 もらってすぐ机に入れてしまわれたら「負け」だと思って、作っていました。

 詳しく言うと、極力、写真で紙面をごまかさず、文字を多くする。でも、文字が多すぎて「オエっ」とならないよう、内容をより具体的で、ちょっとユニークで、子どもがいっぱい登場するものにしました(実際、子どもたちの文もどんどんユニークなことが書けるようになっていきました。下の夏休み特別号の右側の男の子、お墓参りで何を祈ってきたのか読んでみてください。また左側の女の子、日記の裏まで使って僕にクイズを出しています。)

 

 先に研究とは無縁と書きましたが、実は、これらの取り組みは、研究に必須な子どもの振り返り文や日記を中身の濃いものにすることに役立っており、研究にも自然と結び付いていきました。

 

 毎日出し続けながら、夏休み後には、それとは別に、児童一人一人の夏休み日記特集号も併せて、40人全員分作ったりもしました(つまり一日2号出す日もあった)

 

 

 不定期で親のユニークコメント特集号を出したり(日記へのコメントを親にもお願いしていた。次回掲載)教育実習生の授業を盛り上げるために、学級だよりで特集を組んだり、全員分の顔写真に動物の体をくっつけて遊んだり・・・と、楽しんで作っていました。

 

 学級だよりは、そのクラスの足跡であり、担任の思いの固まりです。毎日出すことで疲れてしまうより、いいものを、価値あるものを創りましょう。

 そのために、生徒の言動や表情、そしてノートや日記を大切にしていきましょう。すべては子どもたちのために・・・。

 

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