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「ムーンライト・セレナーデ」 

 僕のブログに、なぜ奥さんの演奏が?と思われるかもしれないけど、以下を読めば納得してもらえると思います。

 


 前回、結婚披露宴で子どもたちが歌ってくれた「ブスバンド・フォーエバー」を聴いてもらったので、ついでに、その歌のすぐ後に披露した、新婦のクラリネット演奏新郎の「関白宣言~やす先生編~」動画で聴いていただこう。

 僕がバンコク日本人学校から帰国した30歳の時、キラキラした目の女の子が、僕の再赴任した中学校に入学してきた。

 彼女は、はじめての部活にワクワクしていろいろ見学して陸上部を選択しようとしたが、担任の「一緒に青春しよう!」の一言で吹奏楽に入ることになった。
 ※ 日本での初めての吹奏楽部顧問だったので、僕も張り切っており、授業で同じような声かけをし、実に学年の女子の4分の1が入部してしまい当時の教師集団にずいぶん文句を言われた覚えがある

 彼女は、クラリネットを選び、素直だったので教師が言うだけの勉強や練習に励んだ。

 クラスでは担任が「テスト勉強というものは学校がない日は11時間やるのは当たり前というとそれに従い、部活では顧問が「楽器は一日でも触らないと三日分下手になる」と言うとひたすら吹き続けた(※注;担任=顧問です)
 彼女が2年のアンサンブルではじめて上の大会に選抜されその本大会でも金賞を獲得したのを皮切りに、吹奏楽部は選抜常連になっていった。
 彼女は、卒業してからも中学に通い、後輩指導に携わってくれ、前回のブログで書いたような部活がじょじょに出来上がっていった。

 そんな頑張り屋の女の子がいつのまに僕の奥さんに?・・・という疑問に応えるのはまたの機会にして・・・。
 披露宴での演奏曲目は、彼女が教えてきた中部9県の本大会で第3位に入った後輩(このときはすでに高校生)を携え、僕の大学の友人にピアノとコントラバスで伴奏に加わってもらった「ムーンライト・セレナーデ」。つまりこれは、僕の“教え子たち”の演奏なのである


 真っ赤なドレスを着てのクラリネット・ソロは見ものです。また、ジャズのスタンダードナンバーでスウィング系のこの曲は、スケールの難しさやテンポの揺れがおもしろいです。そして、先輩と後輩の息の合った掛け合いや、それを見守るように寄り添う友人たちのあたたかい伴奏もいっしょに楽しんでください。

                                                        ◆次回は新郎の演奏です。