機動戦士ガンダムSEED Destiny 2004年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

2004年10月~2005年10月 MBS・TBS系で放送(全50話)
BS11で2023/11/25~再放送
レビュー 機動戦士ガンダムSEED

導入
コズミック・イラ72。1年半に亘った地球-プラント間の戦いはようやく終結を迎え、停戦を経て条約を交わし安定を取り戻そうとしていた。

原作 矢立肇、富野由悠季
監督 福田己津央

キャスト
プラント / ザフト
シン・アスカ                    - 鈴村健一
レイ・ザ・バレル              - 関俊彦
ルナマリア・ホーク            - 坂本真綾
ギルバート・デュランダル   - 池田秀一
メイリン・ホーク               - 折笠富美子

タリア・グラディス            - 小山茉美
ミーア・キャンベル            - 田中理恵
イザーク・ジュール             - 関智一
ディアッカ・エルスマン       - 笹沼晃
ハイネ・ヴェステンフルス  - 西川貴教

アークエンジェル&エターナル

キラ・ヤマト                        - 保志総一朗
アスラン・ザラ(アレックス)    - 石田彰
ラクス・クライン                  - 田中理恵
マリュー・ラミアス               - 三石琴乃
ムウ・ラ・フラガ                  - 子安武人
アンドリュー・バルトフェルド  - 置鮎龍太郎
ミリアリア・ハウ                    - 豊口めぐみ
マルキオ                                -  中井和哉

地球連合

ロード・ジブリール               - 堀秀行
ネオ・ロアノーク      - 子安武人
ステラ・ルーシェ                  - 桑島法子 ガイアを操縦
スティング・オークレー         - 諏訪部順一 カオスを操縦 
アウル・ニーダ                     - 森田成一 アビスを操縦 

オーブ連合首長国

カガリ・ユラ・アスハ            - 進藤尚美
ユウナ・ロマ・セイラン         - 野島健児
ウナト・エマ・セイラン     - 松本大 宰相。ユウナの父


オープニング1

 

オープニング2


感想
劇場公開の「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」のおさらいとして昨年から「ガンダムSEED」「ガンダムSEED Destiny」が放送されたため再視聴。これは「ガンダムSEED」の続編。
先の戦いが停戦してから2年後の世界。
オープニング映像は前作より過激。いろんな人が脱いでる(笑)
一旦平和が訪れたかに見えたが、地球軍の先鋭分子がオーブのM・Sを強奪する。これはSEEDの時と同じパターン。

敵の駒を奪って戦闘に利用する・・・要するに「将棋」
陰謀によるユニウス7の落下、地球軍の核攻撃を経て再び戦端が開く中でカリスマ性を発揮するデュランダルと、それを「オカシイ」と感じるアークエンジェルのクルーたち。

中盤まではデュランダル議長が平和を望んでいるのに「ロゴス」がそれを妨げているという図式。それが首領のジブリールを排除せよと言い出してから、次第に流れが変わって来る。
デュランダルが目指すのは、全人類が自らの遺伝子により適性を決めてしまうもの。だから「デスティニー(宿命)プラン」

けっこう伏線も張られているし、デュランダルの最終目的についてもなかなか練られているが、シンの乗ったガンダム「ディスティニー」の存在価値がほとんど見えて来ない。パーツが組み合わさってボディが完成するのはファーストの継承かも知れないが、既にガンダムの基本は本体の合体メカを捨てている筈(パワーアップのオプションは多数あるが)今さらそれ見せられても・・・(富野由悠季がゴリ押しした?)

またストーリーとして描くもののスケールに対し、モビルスーツの戦いそのものの意味が薄すぎて、戦いを見てても「疲れる」
結局新キャラのシンは、ドラマの中で振り回されているだけ。
最後の最後でキラと握手するものの、基本キラ、アスランの敵としての存在だった(何か見てていつもハラ立った)
どこまで行っても主人公はキラ(とアスラン)

オマケ(でもないが)
ここで「デスティニープラン」について基本的なギモンを。
以下はストーリーの核であるコーディネーターとナチュラルに関する記述。ウィキペディア参照
これによれば「コーディネーター」自身が遺伝子調整によって肉体・知能を強化された新人類と定義出来る。
そもそも人の遺伝子の限界を超えるために調整された者の中で、遺伝子により適正が決まると言っても微妙な話。
そうなれば遺伝子調整されていないナチュラルか圧倒的に不利となり、底辺の仕事を担うしかなくなる。
その辺りがモヤっとするんだよな・・・

そしてドラマは20年の時を経て、続編が映画となった。


あらすじ
1話 怒れる瞳
避難船に向かう家族。地球連合軍侵攻によるオーブへの攻撃。
戦いに巻き込まれ父、母、妹を同時になくした少年 。

 

新造戦艦「ミネルバ」の就航準備。
先の大戦が停戦となってから2年後。プラントのデュランダル議長を訪れるカガリ(オーブ首相)とSPのアレックス(アスラン)
流出したオーブの技術の軍事利用停止を申し入れるカガリ。
デュランダルは、受け入れたオーブ市民が技術力を発揮しているだけだと言い抜ける。
そこにプラントの新造M・Sを奪いに来る者が。奪った機体で破壊しまくる者たち(ステラ、スティング、アウル)
新M・S「インパルス」で迎撃するシン・アスカ。

戦闘に巻き込まれ身が危うくなったアスランは、カガリと共に近くのM・Sに乗り戦いを始める。

2話 戦いを呼ぶもの
逃げる3名を追ってプラント外に出るシンとレイ・ザ・バレル。
状況を把握するためミネルバに乗り込むデュランダル。
アスランは負傷したカガリと共にM・Sごと収容された。
ミネルバも例の3名を追ってプラント外へ発進する。
敵艦を「ボギーワン」と仮に名付け追うミネルバ。

3話 予兆の砲火
強奪組3名を艦に収容した地球連合特殊部隊「ファントムペイン」隊長 ネオ・ロアノークは、代わってシンとレイの迎撃のために出撃。そこにミネルバが迫り、ネオは戻り艦と共に脱出。
ステラたち強化人間は回復カプセルに入っていた。
デュランダルはカガリとアスランに艦内を案内する。悲劇は繰り返さないと誓った筈だ、と言うカガリに怒りをぶつけるシン。
敵艦に追い付いたミネルバ。シンとルナマリア・ホークが出撃。
デュランダルはアレックスをアスランだと見抜いていた。

4話 星屑の戦場
デブリに潜んで待ち受ける敵。シンとルナマリアを攻撃する3機のM・S。罠に嵌ったミネルバは後ろを取られる。

ある作戦を思い付くアスラン。そこに出撃するネオ。小惑星を爆破して、その爆圧で艦体を押し出す提案をするアスラン。
レイも出撃してネオと交戦。互いに何かを感じる。
小惑星直撃と同時にスラスター全開として危機を脱したミネルバは「ボギーワン」にタンホイザー砲を撃ち大破させた。
「またいつか出会えるのを楽しみにしているよ」と去るネオ。
タリアとデュランダルの関係。帰還を指示するデュランダル。

そんな頃、先の大戦の発端となった農業コロニー「ユニウス7」の残骸が軌道を外れ、地球に近付いている事が判明。



5話 癒えぬ傷痕
ユニウスセブンの移動は人為的なもの。ミネルバが向かった。
一方地球では「ブルーコスモス」の新盟主 ロード・ジブリールが「本件の真の要因は、あれを作ったコーディネーター共だ」と要人らを挑発。
カガリと再び揉めるシン。家族を殺された恨みが心を支配。
ユニウスセブンの破壊を命じられて動き出すイザーク・ジュールの部隊。破壊に使われるメテオ・ブレーカー。
だがその作業が妨害される。アスランが申し出てM・Sを貸与され、シンらと共にジュール隊支援に出撃した。

6話 世界の終わる時
妨害者の中に奪われた3機も入り込み乱戦に。「ボギーワン」を地球軍とみなして攻撃するか判断を迫られるミネルバは、先方に信号を送る。地球側でも事態が市民に知らされる。
破壊作業によりユニウスセブンは二つに割れたが、もっと細分化が必要。例の3機に帰艦命令が出されるが、それは大気圏突入が迫っているから。タリアは限界までユニウスセブン破壊を行うため、デュランダルとカガリを別機に避難するよう要請。
残ると言うカガリ。砲撃で微細化を実行するミネルバ。

次第に大気圏に近付き、アスランとシンも危険な状態になる。
地球では孤児たちを避難させようとするラクスの姿。
そこに居るキラ。

7話 混迷の大地
ミネルバは降下しながらも分割されたユニウスセブンの細分化を図る。だがそれも限界となり、多数の隕石が地球に落下。


降下するアスランのザクを支えるシンのインパルスは、大気圏に入ったミネルバに回収される。
地球では多くの犠牲を出し、その行為がパトリック・ザラを信奉する一部のコーディネーター組織の仕業だと知られた。
機体修理と、カガリを戻すためにオーブに向かうミネルバ。
ラクスとキラが運営している孤児院も被害を受ける。

8話 ジャンクション    
到着したカガリに馴れ馴れしく接する、宰相の息子ユウナ・ロマ・セイラン。首脳陣から、オーブが地球軍への同盟を迫られている事を知るカガリ。
モルゲンレーテのドックで整備を受けるミネルバ。造船課で働くマリア・ベルネス(実はマリュー)がタリアに挨拶する。
そして地球軍はプラント(ザフト)を敵性国家として位置付けた。
アスランはキラ、ラクスに会いに行き自分の気持ちを確かめる。
そして戦争回避のためデュランダルに会いに行くが、その前にカガリに指輪を渡す。別れ際に口づけ。

9話 驕れる牙
地球軍はプラントに対し難題を突き付けると共に、月基地で攻撃の準備を進めていた。プラントでの最高評議会では、開戦止む無しとの声の中、デュランダルは対話を主張。そんな中、囮に紛れて地球軍の核ミサイル部隊がプラントを襲う。
だがザフト艦に装備された「ニュートロンスタンピーダ」の照射で核ミサイル部隊は全滅。驚愕するジブリール。
デュランダルとの面会を待つアスランを見つけたラクス。走り寄りいきなりアスランに抱き付いた。違和感を覚えるアスラン。

   
10話 父の呪縛
ようやくデュランダル議長に面会出来たアスランは、地球連合がプラントに核攻撃を仕掛けたと聞き驚愕。父パトリックの呪縛が残っている中で和平を訴えるデュランダル。テロリストたちは単に父上を利用しているだけ、負い目に感じる必要はないと諭す。
市民が憤る中、ラクスがテレビに現れて評議会、議長に委ねて冷静になるよう訴える。それはデュランダルが仕組んだもの。
デュランダルはアスランを軍施設に導き、M・S「セイバー」を見せる。奪われた3機と同時期に作られたもの。
これを君に託したいと言うデュランダル。
戻ったアスランを見つけるラクス。
彼女はミーア・キャンベルと名乗った。

11話 選びし道
プラントは地球軍に対し「積極的自衛権の行使」 としてザフトの「カーペンタリア基地」への攻撃準備に入る。
一方オーブでは、大西洋連邦との同盟締結しようとする議会に対しカガリが反対。だが国民の安全を引き合いにされ怯む。
アスランは、護衛名目で来たイザーク、ディアッカと共にニコルの墓を訪れる。ザフトに戻れと促すイザーク。


ラクスの隠れ家で保護されている子供たち。そこにキラ、バルトフェルド、マリューもいた。プラントやオーブの動きを察知してミネルバに匿名の警告を送るバルトフェルド。
その正体を「砂漠の虎」と知ったタリアが出航を決断。
落ち込むカガリにユウナは「君を支える・・・夫として」

12話 血に染まる海
出航早々地球軍に阻まれるミネルバ。領海に戻れないよう自国艦を配備するオーブ。出撃して戦うシン、ルナマリア、レイ。だが地球軍は新M・A(モビル・アーマー)「ザムザザー」を投入。強大な威力で「タンホイザー」の砲撃も跳ね返す。絶体絶命の中、シンのSEEDが弾ける。ミネルバからのエネルギーチャージを受け、装備を補給されたインパルスはザムザザーを倒す。

鬼神の様に敵艦を倒して行くシンに皆は絶句。
プラントではアスランが軍服に袖を通していた。デュランダルは地球、プラントに拘らず信念に基づいて動いて欲しい、とミネルバを支援するようアスランに言い、特殊部隊フェイスの徽章と「セイバー」を与える。発進するアスラン。

13話 よみがえる翼
シンの活躍で危機を脱したミネルバは、カーペンタリアに向かって進む。一方ユウナは、不安定な情勢を静めるのに役立つ、とカガリに結婚を迫る。
ラクスの隠れ家を襲う部隊。ピンクハロが危険を告げた。
バルトフェルドとマリューが銃で応戦しながら皆を逃がす。
狙われているのはラクス。
シェルターに逃げ込むが、部隊はM・Sの集団を送り込む。
キラとバルトフェルドでキーを同時に回し、大扉が開かれる。

キラが乗った「フリーダム」がアッシュを次々と倒す。
手足を攻撃し戦闘能力を奪ったキラだが、敵はみな自爆して行った。驚愕するキラ。

14話 明日への出航
襲ったM・Sはザフトの新型アッシュだと言うバルトフェルド。
そこへカガリの乳母だったマーナが訪れ、彼女からの手紙をキラに渡した。責務としての、ユウナとの結婚式の日取りが書いてあり「アスランに返して」と指輪が同封されていた。
隠れ家の地下に温存されていた「アークエンジェル」の出航。
カガリの婚礼の日。そこに向かうキラの「フリーダム」
神父に促され、ユウナが誓いの言葉を言う。カガリは沈黙。
そこに現れたフリーダム。護衛のM・Sが倒される。フリーダムがカガリを抱えて飛び上がる。彼女を機内に収容するキラ。
回収されたフリーダム。そしてアークエンジェルは潜航した。

15話 戦場への帰還
オーブに行きミネルバに合流しようとするアスランだが、スクランブルをかけられる。一方キラたちの行動に怒るカガリだが、連邦との同盟の結果どうなるか、と諭される。

アスランの指輪を手渡され泣き崩れるカガリ。
ミネルバに入り、デュランダルからの命令書と、フェイスの称号である徽章をタリアに渡すアスラン。その任務は、ジブラルタルでスエズ攻略戦中の、駐留軍の支援。連邦からの独立のために動き出した国々。軍事的介入は避けながらも遂行する任務とは?
カーペンタリア基地を出航したミネルバを捕捉したネオ。

総集編
 
16話  インド洋の死闘
ジブラルタルに向かうミネルバと支援潜水艦「ニーラゴンゴ」

一方ネオは近くで基地建設中の部隊からウィンダム30機を借り受けて、例の3機のM・Sと共にミネルバを攻撃。

迎撃するアスランとシン。水中を向かったアビスがニーラゴンゴを攻撃、撃沈する。慣れない水中戦に苦しむレイとルナマリア。
建設中の基地を見つけたシンはそこを破壊する。

そして使役に駆り出された民間人を、柵を壊して救い出した。
帰還後アスランはシンを平手打ちする。「力を持つ者なら、その力を自覚しろ!」反抗の眼差しを向けるシン。

17話 戦士の条件
地球軍内での混乱を海底から観察するアークエンジェル。
今はスカンジナビア王国に庇護されている。冷静な対応のデュランダル議長を評価するマリューだが、その真意を疑うキラ。
マハムール基地に入港したミネルバ。スエズ攻略を妨げるローエングリンゲート。陽電子砲による防御。

だがジブラルタルに向かうには落とさなくてはならない。
これがデュランダルの思惑か、と感じるタリア。
デッキでシンと話すアスラン。連邦基地攻撃での叱責に納得していなかったが、力を手にした時から誰かを泣かせる立場になる、と言われて沈黙するシン。


18話 ローエングリンを討て!
マハムール基地メンバーと共に突破準備作戦を進めるタリア。
現地ゲリラ コニールが陽電子砲まで続く地下坑道のデータを託す。それをシンに渡すアスラン。
シンの態度に、失敗したら後がないと不安のコニール。
作戦が開始され、合体前のコアスプレンダーの状態で坑道を抜けるシン。それに合わせてミネルバと他の艦船が攻撃。
坑道を抜け、インパルスに合体したシンは陽電子砲を破壊。

ゲートは陥落した。歓声を上げるレジスタンスに囲まれ、得意のシン。それを褒めるアスラン。

19話 見えない真実
黒海沿岸都市ディアキアに入港したミネルバ。そこに来てコンサートをしているミーア(ラクスとして)。デュランダル議長も来ていた。会食でタリア、アスランらに議長が話す「戦争による別の側面」。戦争によって経済が潤うという事。

それを裏で操っているのがロゴス(ブルーコスモスの母体)
二人だけの場でアスランに、アークエンジェルの居場所が分からないかを聞く議長。それにラクスも乗っていると推測。

20話 PAST
ユニウスセブンが核攻撃された頃、オーブに暮らすキラの家族。
アークエンジェルの地球への降下。
バルトフェルドとの出会い。コーディネーター肯定。
僕たちにとっての戦争はそんなものだった。
オペレーション・スピットブレイク。
そして同盟を強要する地球軍の、オーブへの攻撃が始まる。
逃げるシン一家。妹のケータイを取りに行ったシン。
父、母、妹は爆死。
ウズミの死。
C.E.71.9.23 ボアズ攻略戦。
C.E.71.9.26 第二次ヤキンドゥーエ攻防戦
フレイの死。パトリックの死。プラントに向かったシン。
C.E.72.3.10 ユニウス条約 調印
シンはザフト軍のアカデミースクールに入る。
オーブの理念は理解するが、家族を守ってはくれなかった。
C.E.73.10.2 L4 プラント アーモリーワン。
ユニウスセブンの移動。そして落下。
俺の家族はアスハに殺されたんだ!キレイ事を信じない(シン)

21話 さまよう眸(ひとみ)
デュランダルの指示でミネルバに配属された、フェイスの一員ハイネ・ヴェステンフルス。
休暇で海に来たシン。海に落ちた女性を助ける。「死にたいのか!」という言葉に異常に反応する女性。名前はステラ。


お礼にと、シンに貝殻を渡すステラ。エマージェンシーでアスランが出向き、戻る途中で残りの2人に遭遇。
2人は素性を隠しステラを引き取る。

22話 蒼天の剣
ネオの下に戻った強化人間3名。シンに手当てされたハンカチを外さないステラ。だが回復カプセルから出た時には忘れていた。
ステラに貰った貝殻を大切にガラス容器に入れるシン。
ユウナを指揮官とするオーブ艦隊がネオと合流。自分らは高見の見物を決め込むネオ。敵として現れたオーブに動揺するアスランに「割り切れ」と声を掛けるハイネ。そして衝突する両軍。
迎撃するシン、アスラン、ハイネ。ミネルバがオーブ軍をなぎ払うために陽電子砲「タンホイザー」を起動するが、その発射寸前に砲身が貫かれた。そこに現れたキラの「フリーダム」

23話 戦火の蔭
次いでアークエンジェルも現れ、ストライクルージュに乗ったカガリがオーブ軍に戦闘停止を命じる。混乱するユウナだが、ネオの叱責を受け、カガリをニセ者だとして攻撃を再開。
父ウズミの、オーブ中立の理念を噛みしめるカガリ。
一方キラはザフト、地球軍それぞれのM・Sの武装のみを破壊。
ステラ機とハイネ機も傷付くが、逆上したステラがアスランに特攻をかける。そこに割って入ったハイネ機が胴を斬られ爆散。
ネオの撤退命令で戦場は落ち着き、フリーダムとアークエンジェルも何処かへ去った。

24話 すれ違う視線
黒海の港でドック修理を受けるミネルバ。アスランはキラたちの行動の真意を知ろうと町へ出る。そこで今は報道カメラマンをしているミリアリアに出会い、キラ、カガリとの再会を果たす。


キラたちの行動が混乱を招いたと言うアスランに、ラクスがザフトの者に命を狙われた話をして

「デュランダル議長は信用出来るのか?」と返すキラ。
アスランを追って来たルナマリアがその話を盗聴していた。
一方シンとレイは特命を受けて、破棄された地球軍の研究施設を調査していた。だがレイが、その建物に入ると変調を来たす。

25話 罪の在処(ありか)
シンからの報告で施設の調査に入るミネルバ。地球軍は遺伝子操作以外の方法で、子供を戦闘に特化した改造(エクステンデッド)を行っていた。廃棄された子供や、研究員の死体。
一方報告を受けたネオが「ロドニアのラボ」と漏らすと、それを聞いたアウルが母親の事を思い出し、その「死」の言葉で不安になったステラがガイアで飛び出す。それを迎撃したシンとアスラン。爆散させず捕らえた相手がステラだと知り驚愕するシン。

26話 約束
ステラをインパルスに乗せミネルバに帰艦したシンは、医務室に駆け込んだ。軍規違反を叱責するタリア。医師はステラがエクステンデッドだと言った。記憶を消されているためか、シンの事を知らないと言って暴れ、薬で眠らされるステラ。
一方ネオは損失扱いとなったステラの記憶を、スティングとアウルから消した。
一方目覚めたステラはシンの記憶を取り戻していた。
ラクスはキラに、真相を掴むためプラントに行くと告げる。
慰問に来ていたミーアの帰国用シャトルに、付き人を装ったバルトフェルドと共に「本物」として乗り込み出発したラクス。
追っ手からシャトルを守ったキラ。

27話 届かぬ想い
強奪シャトルを廃棄し、ラクスらは協力者の艦に移動。デュランダルは、ラクスをあくまでも偽者として追跡する様指示を出す。
ステラは通常の治療では回復せず衰弱。
ネオはジブリールの厳命の下、ユウナにミネルバ攻撃を指示。
それらの情報を察知したアークエンジェル。ミリアリアも復帰。
オーブの動きに苦悩するカガリにキラがラクスの言葉を伝える。
「まず決める。そしてやり通す」それでカガリも決心して出撃。
だが既にミネルバはオーブ軍と交戦していた

28話 残る命 散る命
オーブ、地球連合の同盟軍と交戦するミネルバだが窮地に陥る。
そこにアークエンジェルとフリーダムが援護。カガリも出てオーブに停戦を命じるが、怒ったシンが攻撃。それを阻止するキラ、更に止めに入るアスラン。ネオの配下カオスとアビスも入り混戦状態に。SEEDの弾けたシンがアビスを倒し、キラはカオスの攻撃力を奪う。そしてアスランと激突するキラ。
旗艦の最期、部下に「アークエンジェルへ」と伝えたトダカ。

29話 FATES
デュランダルによる独白。SEEDの頃からの経緯が語られる。

タリアとは元々恋人同士。

デュランダルとクルーゼの過去の繋がる。選ばなかった道などないのと同じ、何も変える事など出来ないと言うクルーゼの亡霊。それに対峙するデュランダル。

30話 刹那の夢
アークエンジェルに集う、トダカの部下だったオーブの兵士達。
一方ミネルバは修理と補給のために足止め。軍医の、タリアへの報告を聞きステラの危機を知ったシンは、彼女を連れてインパルスで地球軍に向かう。それを手助けしたレイ。
「どんな命でも、生きられるのなら、生きたいだろう・・・」
ネオだけを呼び出し「もう彼女を二度と戦わせるな」とステラを引き渡すシン。

31話  明けない夜
ステラを逃がした事で、先に居るレイと共に投獄されるシン。

苦慮しながらも本件をプラントに報告するタリア。だが意外にもシンらは今までの功績が考慮され、不問に付された。
アークエンジェルでは、カガリを前に元オーブ軍の兵らが決意を口にする。再び戦う意味に悩むキラを励ますマリュー。
一方新たな指令を受け、ステラと共にロシアに向かったネオ。
そこには巨大M・S「デストロイ」が。回復したステラが搭乗する。デストロイを主力とした地球軍の激しい攻撃。
ミネルバとアークエンジェルも行動を開始した。

32話 ステラ
デストロイを迎撃するフリーダム。カガリ、元オーブ兵士らも出撃。デュランダルはミネルバにも攻撃指示を出す。

出撃するシン。互いを知らずに戦い合うシンとステラ。

厳しい攻撃を仕掛けるシンを止めるネオが、あれに乗っているのはステラだと教える。攻撃を躊躇するシン。
そこにフリーダムが攻撃し、機体が破壊されてネオが投げ出された。覆面の取れたネオを見て愕然とするマリュー。
ネオが落ちるのを見て錯乱したステラは暴走を始める。必死で止めるシンに気付くが、フリーダムを見てビームを放とうとした。そこにビームサーベルが刺さり、デストロイは撃破された。


倒れたステラを抱き抱えるシン。微笑んで「好き」と告げ、息絶えるステラ。一方倒れているネオの元に行ったマリュー。

33話 示される世界
ステラの亡骸を湖に沈めたシン。その目に固い決意が宿る。
一方ミネルバは艦の修理作業を行っていた。シンの部屋を訪ねるアスラン。そこにはレイもいて、フリーダムを想定したシミュレーション戦闘を行っていた。口を挟むアスランに、現在最強のM・Sを想定するのは間違いではない、とシンを支持するレイ。
アークエンジェルに収容されたネオは身体的には、戦死したと思われたムウ・ラ・フラガ本人と確認された。

だが目覚めてネオとして語る姿にショックを受けるマリュー。
そんな時、デュランダル議長が全世界に向けて今回のデストロイ侵攻の惨状を暴露。これを裏で煽動している軍需産業複合体「ロゴス」の存在を要人の顔、氏名入りで公表し、彼らに宣戦布告した。周知に利用されるミーア。世界の人々がそれを支持。

34話 悪夢
ロゴスのリストの中には、オーブのセイランに関連する企業もあり、心配するカガリ。オーブへ戻りましょう、と言うキラ。
動き出したアークエンジェルにザフト軍の攻撃が集中する。
ミネルバも参加を命じられており、インパルス発進。
タリアは独断でアークエンジェルに投降を呼びかけるが、受けるわけには行かないマリュー。
フリーダムを圧倒するインパルス。コックピットを撃てないのがキラの弱点だと教えたレイ。追い詰められるキラ。
海中に逃れようとするアークエンジェルに、ミネルバのタンホイザーが火を噴く。同時にインパルスのビームサーベルがフリーダムの胴を貫いた。そして大爆発。煙幕が晴れた時、残っていたのは頭部を失ったインパルス。仇を討ったと涙するシン。

35話 混沌の先に
辛くも危機を脱したアークエンジェル。そしてキラはカガリのストライクルージュに回収された。帰還したシンが「仇は取りましたよ」と言うのに逆上して殴りかかるアスラン。レイはそれを個人的な感傷だと断じ、軍人なら本国の指示に従うべきと言った。
ミネルバを含むザフト軍は、逃げたジブリールを討つため、ジブラルタルへ集結。デュランダルもそれに合わせ地球に降りた。
呼び出されるシンとアスラン。デュランダルは二人を前にして最新鋭のガンダム「デスティニー」と「レジェンド」を与える。

36話 アスラン脱走
自分用に調整された「デスティニー」に喜ぶシンに対し、戦局を終わらせたい気持ちは同じ筈のアークエンジェルやフリーダムを、敵として討ったのは何故かと詰問するアスラン。自分の演説を彼らも聞いていたなら、何故こちらに合流しないのか逆に問うデュランダル。今の時点であの力が危険すぎるとも言った。
賛同する地球軍も加え、ジブラルタルのザグト軍はジブリール陣営のあるヘブンズベース攻撃の準備を行っていた。
部屋に居るアスランを訪れるミーア。レイとデュランダルが、アスランを疑い捕らえようとする話を盗み聞きし、告げに来た。
追っ手を殴り逃げようとしたアスランは、ミーアも連れて行こうとするが、ラクスとして生きると拒むミーア。
ルナマリアの妹 メイリンの部屋に逃げ込んだアスランは、彼女の機転で追っ手をやり過ごす。メイリンはニセの警報を流してアスランを格納庫に連れて行く。それに気付いて銃撃するレイを躱し、グフを奪ってメイリンと共に脱出したアスラン。



37話 雷鳴の闇
アスランを追撃するシンとレイ。デュランダルは、関与していたと思われるメイリンもろとも撃墜する指示を出した。アスランはシンに、デュランダルがやがて世界の全てを殺すと警告するが、それを遮るレイ。レイに挑発されたシンはグフを撃墜した。
抗議するタリアにも耳を貸さないデュランダルは、関係国の軍と共にジブリールの潜むヘブンズベースに向け最後通告を出す。
それを受信した、アークエンジェルと宇宙に潜むエターナル。
ラクスは「次にデュランダルが狙うのはオーブ」と危惧する。

38話 新しき旗
妹メイリンを失ったルナマリア。抱きしめるシンとの口づけ。
ジブリールの地球連合軍は、予告なしにデストロイ5機による攻撃を開始。更に対空掃討砲ニーベルングで多くのM・Sを撃破。
その頃アークエンジェルでは救出されたアスランが覚醒。メイリンも無事。カガリに話そうとするが、また意識を失うアスラン。
アークエンジェル自身も大破し、オーブのドックで修理中。
シン、レイ、ルナマリアの活躍により、デストロイは全て撃破された。降伏する地球軍だが、密かに脱出したジブリール。

39話 天空のキラ
次に狙われるのはオーブ、と言ったラクスの意図を聞くバルトフェルドに、デュランダルは地球、ザフトも含めた新しい秩序を作るために騒乱を利用しているのではないかと話すラクス。
ラクスの指示でコロニー・メンデルのザフトの研究施設からノートが回収された。そこには「デスティニープラン」の記述が。
回復途上にあるアスランだが思う様に動けず。隣にいるネオに「少佐?」と訊くと「大佐だ!」と返される。
ザフトに発見されたエターナルは、偽装を解いて強行突破を試みる。バルトフェルドがM・Sで応戦するが苦戦。
危機を知ったキラは、カガリのストライクルージュにブースターを付けて宇宙に上がる。敵M・Sを倒すキラだが自身の機体も消耗。バルトフェルドが「自分の機体を取って来い!」と叫ぶ。
エターナルに戻りラクスと再会したキラ。


その間も惜しみ「ストライクフリーダム」に案内するラクス。
発進したキラは敵M・Sや巡洋艦をことごとく戦闘不能にした。

40話 黄金の意思
ロゴス系であるセイラン一族を頼り、ジブリールがオーブ国に逃げ込んだ。それを知ったデュランダルは引き渡しを要求するが、ユウナはジブリールなどいないと回答。ザフトの攻撃が始まる。
防衛体制もなくやられるばかりのオーブ。アークエンジェルは発進出来ず、キラも今はエターナルに。やみくもに発進しようとするカガリにエリカ・シモンズが、父ウズミの遺したものを見せる。そこにはカガリ専用のM・S「アカツキ」が。
ムラサメ隊と共に発進し盛り返すカガリは、オーブの軍中枢を掌握するとユウナを逮捕させた。
そこにミネルバが到着。やめておけと言うレイを遮り「デスティニー」で発進するシンはカガリと対峙する。
アークエンジェルが発進する前に、ネオを解放しスカイグラスパーを与えるマリュー。またアスランはメイリンを置いて行こうとするが、連れて行ってと懇願される。それを認めるマリュー。
そしてアークエンジェルは発進した。
 

41話
アスラン、キラの側から語られる今までの経緯。

42話 自由と正義と
戦線に到着したミネルバと対峙するアークエンジェル。その近くでシンとカガリが闘っている。不利なカガリはアカツキの左腕を斬られた。その時キラのストライクフリーダムと、ラクスの乗るジャスティスが大気圏突入を終えた。シンを抑えるキラ。
ラクスはアークエンジェルに、カガリは国防本部に向かった。
アークエンジェル、ミネルバ双方が砲門を開いた。
地上ではドムトルーパーの3機が闘いを始めていた。
味方だとマリューに言うラクス。アスランと再会するラクス。

アスランのためにジャスティスを届けに来た。

そしてキラの思いを伝える。
アークエンジェルにミサイルが向かって来た時、スカイグラスパーが阻止した。それは解放された筈のネオ。
ジブリールは同志を使って施設内に潜んでいた。
シンは一旦補給のために戻り、再びレイと共にキラへ向かった。
傷が癒えない状況でジャスティスに乗り発進するアスラン。

43話 反撃の声
アークエンジェルとミネルバの一騎打ち。被弾したネオはアークエンジェルに回収される。その時、記憶が僅かに蘇った。
何を討とうとしているのか!とジンに呼び掛けるアスラン。
心の中のせめぎ合いに苦しむシン。そこにレイが割り込む。
アークエンジェルは海中からミサイル攻撃を続けた。
ジブリールはセイランのシャトルでオーブを脱出し、月に向かった。ルナマリアがインパルスで追うが撃墜出来ず。タリアが撤退を命じシン、レイはミネルバに戻った。戦闘は一時中断。
マリューと話すネオ。ネオとしての記憶を話すが、少し揺らいでいると言う。体中が君の事を知っている・・・ハグをする二人。


カガリがオーブ首長として声明を出すが、それを妨害してミーアがオーブ糾弾の声明を出す。急ぎフリーダムでオーブに向かうキラとラクス。カガリの隣に立ったラクスが声明を始めた。

43話


44話 二人のラクス
ラクスはデュランダル議長の言動を支持しないと主張。また彼の真の目的を知らねばならないと重ねた。双方の陣営が混乱する。
問い掛けるシンに「議長は正しい、俺はそれでいい」とレイ。
アスランが生きていると聞き、妹メイリン生存の可能性を思うルナマリア。
月に向かうデュランダルは、ミネルバにも月に向かう様指示。
月のダイダロス基地に着いたジブリールは、軌道間全方位戦略砲「レクイエム」の起動を指示していた。そして起動。ビームは数回偏向されプラントを焼く。かろうじて首都アプリリウスの破壊は免れた。レイがシステムの解説を行った。「悪魔の技だな」
「何であれ俺たちはジブリールを撃たなければならなかった」
月に向かうミネルバ。アークエンジェルでも動揺が走る。ラクスが「デスティニープラン」の中味を説明する。遺伝子が王となる。無力感が包む中「空へ上がろう、僕たちも」と言うキラ。

45話 変革の序曲
ミネルバへ、砲の本体への攻撃が指示された。作戦を話すレイ。レイとシンが陽動し、ルナマリアが砲を攻撃する。そして出撃。
デストロイによる迎撃を次々に破壊するレイとシン。チャージ途中でもいいから撃てと命令するジブリールは、時間稼ぎの間に脱出を図る。3機で砲の周辺を破壊した。逃げようとするジブリールの艦はレイが爆破した。

ほくそ笑むデュランダル。
アークエンジェルを、オーブ軍第二宇宙艦隊所属とする、と伝えるカガリ。情報収集のため月に向かうアークエンジェル。

46話 真実の歌
レクイエムの中継点は全てザフトに制圧され、月軌道に集められた。デュランダルはミネルバに休息を与える。
月面都市「コペルニクス」に入港するアークエンジェル。
久しぶりにアスランと腹を割って話し合うキラ。
今、シンがデスティニーに乗っている事を知るキラ。
コペルニクスに潜んでいるミーアは、新しい付き人のサラにアークエンジェルが入港した事を知らされる。向こうのラクスの事を悪く言ってミーアの心をかき乱すサラ。
気晴らしに街へ出るラクス、メイリンと護衛のアスラン、キラ。
ラクスが買い物中に、ミーアからカードのSOSが届く。
罠と知って向かう4人。指定場所にはミーアが1人でいた。
アスランを見て駆け寄る。初めて会うラクスに反発するミーア。私たちは自分以外の何にもなれない、と諭すラクス。そこにサラがラクスに向け発砲。アスランが気付いて躱し、銃撃戦になる。

サラも撃たれた。知らせを受けたネオがアカツキで到着し、ラクスを乗せようとするが、瀕死のサラが銃口を向ける。
気付いたミーアがラクスを庇って撃たれ、倒れる。
ラクスの胸で息絶えるミーア。

47話 ミーア
残されていたミーアの日記データを読むラクスたち。
整形施術を受けてラクスの顔となったミーアは、デュランダルに指示された仕事の数々に取り組んだ。アスランとの出会い。
早く戦争が終わるように、みんながんばろうね!
・・・議長と私の言葉で世界がどんどん動いて行く・・・
棺に納められたミーアが運ばれて行った。
デュランダル議長がメッセージを発する。いつまでも繰り返す戦い。一つにはロゴスの様な死の商人。それは滅ぼした。
だが人の持つあくなき欲望がある限り争いの種は残る。その全てを克服する方法を得た。それは皆が自身の中に持っている。
人類存亡を賭けた最後の防衛策として「デスティニープラン」の実行を宣言するデュランダル議長。

48話 新世界へ
デスティニープランとは、個人の遺伝子情報を全て解析し、適性を決めてしまう事。ソフトな解説で安心させるデュランダル。

争いの種は消えるが自由、多様性等は全て摘み取られる。地球側ではオーブ、スカンジナビア王国がこれに反対を表明。
地球軍陣営のアルザッヘル基地も疑問を持つ。デュランダルはレクイエムを起動させ、アルザッヘルを壊滅させた。
プランもイヤだが戦いもイヤだと言うキラに、夢と未来を封じられたら生きる意味がない、戦うしかないと言うラクス。
レイは、全て議長について行く事が正しいとシンに言う。

また彼が時々苦しみカプセルを飲むのは自身がクローンであり、テロメアが短いからだと告白した。


集結するエターナルとアークエンジェル。
ミネルバに彼らを討つ指令が出された。
そしてデュランダルがシンとレイを機動要塞メサイアに呼んだ。

49話 レイ
レクイエムのビーム偏向の要である「ステーション1」を攻略するエターナルとアークエンジェル。キラとアスランも発進。
ザフト軍に道を開けよと宣言するラクス。
デュランダルの前に立つレイとシン。計画実行を宣言するレイはクルーゼと同じく、キラを生み出す資金のためだけに作られた命。俺たちの様な子供が二度と生まれない様、終わらせる。
それを聞き「レイと同じ思いです」と答えるシン。
到着したミネルバ。アークエンジェルを撃つ!と言うタリア。
ミネルバからの必殺の攻撃を受け止めたアカツキのネオは、全てを思い出す。「もう俺はどこへも行かない、マリュー」
ディアッカとイザークが発進し、キラとアスランに対峙。

戦うのではなく「あいつをやっつけるんだろ」とステーション1攻撃に協力した。そしてステーション1は落ちた。
だが突如現れたメサイアに搭載された、ネオジェネシスの一撃が発射された。主力艦隊が殲滅される。
キラ、アスランの前にはシンとレイ。後方にはミネルバ。

50-1話 最後の力
レクイエムを落としたいが身動きの取れないアークエンジェルに対し、エターナルのラクスが「敵は引き受けるから行って」とマリューを促す。何としてもオーブを守らなくてはならない。
キラもその場を引き受けるが、そこにレイが立ち向かう。戦ううちにクルーゼのイメージに圧倒されるキラ。「俺はクルーゼだ!」と叫ぶレイ。命は一つ、君はクルーゼじゃない、とキラ。
一方レクイエムに急ぐアスランを遮るルナマリア。やむなく応戦するアスランだが、そこにシンが突っ込んで来る。錯綜する中で辛くもルナマリアを救ったアスランは、過去に囚われるシンに怒りを爆発させ、ディスティニーを一気に倒した。



50-2話 選ばれた未来
アークエンジェルとミネルバの一騎打ち。
アスランの攻撃で動力を破壊されたミネルバは月面に不時着。
メサイアのデュランダルは、ネオジェネシスの照準をレクイエムに迫る者たちに合わせて発射した。敵味方、双方に被害。
アスランとネオがバリヤーを突破してレクイエムの発射口に到達して攻撃、破壊した。「バカな、なぜ?」とデュランダル。
夢の中でステラと話すシン。目覚めるとルナマリアがいた。
レクイエム破壊を知り泣きじゃくるシン。
メサイアを集中攻撃するエターナルとフリーダム。
タリアは乗員に退艦を命じるとメサイアに向かった。
メサイアの指令室に入ったキラは、デュランダルと向き合う。
銃を向け合う二人。
「やめたまえ。そんな事をしたら世界はまた混迷に逆戻りだ」
「そうならない世界を選ぶ事が出来る」とキラ。
「人は忘れ、繰り返す」と重ねるデュランダル。そこにレイが。
「どんなに苦しくても、変わらない世界じゃいやなんだ。だから明日が欲しいんだ」とキラ。それを傲慢だと言うデュランダル。
「僕は普通の人間だ、だからあなたを撃たなきゃならないんだ」
そこに駆け付けるタリアとアスラン。
皆が銃を向け合う中、銃声が響き、デュランダルが倒れる。
撃ったのはレイ。タリアに抱かれたデュランダルは、レイに撃たれたと知ると少し驚く。「彼の・・・明日」と絞り出すレイ。
それを聞き「そうか」と言うデュランダル。
破壊が進むメサイア。タリアが「この人の魂は、私が連れて行く」と2人に退艦を促した。キラにはマリューへの伝言を頼んだ「息子がいるの、いつか会ってやって・・・」
そしてレイを呼び寄せるタリア。「すまないね、タリア」


「仕方がないわ、これが運命だったという事じゃないの。あなたと私の」そしてレイには「あなたも良くがんばったわ。だから、もういいのよ」
脱出するキラとアスラン。

月に落下して爆発したメサイア。
停戦を呼び掛けるラクス。呼応して信号弾を上げる各艦。
「思い出せシン!本当はお前は、何が欲しかったんだ」
アスランの声を思い出して拳を握るシン。

C.E.74。プラント、オーブ首長国連合は停戦。
終戦の為の協議に入った。
両国の関係を仲介したラクス・クラインは
プラント評議会の要請を受け、プラント本国へ戻った。

オーブ領 オノゴロ島
慰霊碑の前に集まるシン、アスラン、ルナマリア、メイリン。
シンの家族には墓がなく、ここに来るしかない。
「ずっとここイヤで、でもずっと気になってて。キレイに花が咲いても、人はまた吹き飛ばす。でもこんなのはもっとイヤだ」
キラとラクスが花束を持って来る。キラを紹介するアスラン。
「キラ・ヤマト。フリーダムのパイロットだ」
「えーっ!!」絶句のシン。手を差し出したキラ。
「ダメ、かな?」戸惑いながらもその手を握るシン。
「いくら吹き飛ばされても、僕らは花を植えるよ、きっと」
「それが、俺たちの戦いだな」とアスラン。
「一緒に戦おう」の言葉に涙を流して「ハイ」と返すシン。
アスランとメイリン、キラとラクス、シンとルナマリア。それぞれに別れて去って行った。一方ムウとマリューも微笑み合う。