シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 0706版 7/6放送 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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新劇場版Qから7年を経て公開される、上記映画の冒頭10分間の映像が公開されたためレビューした。
なお今までのエヴァンゲリオンの総括はこちら


2019年7月6日公開
シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 0706版(冒頭10分)

 

キャスト
艦長:葛城ミサト   副長:赤木リツコ   整備長:伊吹マヤ
8号機パイロット:真希波・マリ・イラストリアス

 

エッフェル塔のほど近くに多数の航空艦群。


「パリ。カチコミ艦隊は健在。」と青葉シゲルの宣言。
赤木副長の指示でエヴァ8号機と工作艇「DSRV」が斜塔の上に降下。四角柱エリアに降着し固定されるDSRV。大気状況は滞在可能。


16年振りのパリ、と述懐するリツコ。かつて花の都と唄われた街の惨状(サードインパクト崩れの名残り)。


ミッションは「ユーロNERVの封印状況復元オペ」。

作業可能時間は720秒。

 

クルー5名が作業開始。コスチュームに閉口する女子クルー。この街を残したかった者たちに思いを馳せ、手を合わせる整備長のマヤ。

敵の襲来「やっぱり来ました!」エヴァ42A航空特化タイプ。

自ら群体を形成し、もはや生物。

 

マリの8号機が迎撃。ジンバルに支えられた長い腕が取り付けられ、ヒト型の可動域は無視。


第1波との交戦で42Aは8号機に釘付けだが、第2波出現。残り時間あと420秒。
ステージクリヤに手間取るクルーたち「まるで8ビットのマイコンみたいだ」との弱音に整備長のマヤがハッパをかける。

8号機のマシンガン銃身が焼けて放棄。もう第4波まで来て上空を支配され多勢に無勢状態。残り時間360秒。


「ステージ5へのショートカット見つかりません!」「だめって言うな!」
マリが1機潰した事をきっかけにして42Aが次々に引き込まれてダンゴ状となる。それを振り回して投げ捨てる。


「べらぼうめ!おととい来やがれ」建物にぶつかって壊滅する42A群。

次いで使徒の形態を真似てボスキャラが現れる。
陽電子砲装備の陸戦用後方支援機44C。電力供給用の特化型エヴァ42Bとのセット。「冬月副指令に試されてるのね、私たち」とリツコ。
「全艦地対地防御シフト!総員対処!」工作艇を守る様に戦艦がクロス状にガード。
44Cに電力チャージされ、システム解放を経て発射。

 

ビームが戦艦をはじき飛ばす。それがエッフェル塔に刺さって塔がちぎれそうになる。
弾かれた戦艦がリツコを直撃する寸前に8号機が食い止める。

「すべり込みセーフ」 「こりゃあ、次撃たれるとアジャパーね」とマリ。
再び42Bに高エネルギー反応。だが今度は44Cが縦分解して素早い発射態勢となる。

 

「第2波すぐ来ます!ゲキヤバでーす」
8号機がエッフェル塔をひっつかんで走り出す。

「ながらっち、陽動よろしく!」
「了解」上空に待機しているヴンダーからの遠隔動作で、落ちた戦艦を拾い上げて44Cにぶつける。
その間にエッフェル塔の突先を44Cの砲身にネジ込む。抵抗する44C。
「なんのこれしき」とスピンをかけてなおもネジ込む。展開されるATフィールド。


44Cは完全に沈黙。続いて42B群も倒すマリ。

残り時間あと30秒。アルゴリズム解禁、セキュリティロック解除、アンチLシステム ステージ5クリヤ!
「副長センパイ!発動します」「パリ旧市街エリア復元。ユーロネルフ支部の全凍結システムも再起動。復旧します」

真っ赤なパリ市街の一角が、白く丸く広がる。そして次々と建造物が立ち上がり始める。


「マヤ、ご苦労さま。タッチの差ね」残り時間は11秒。

「カチコミ完了。ミサト、荷物を取りに来てちょうだい」
「了解。これより補給地点まで降下する」
「総員補給準備。エヴァの予備パーツ及び武器弾薬の回収を最優先。補給担当艦船を全て降ろせ」
「2号機の心臓に必要な部位は、一つ残らず掻き集めておいて」


「これで2コいち型2号機の心臓と、オーバーラッピング対応型8号機への改造が出来るニャン。

どこに居ても必ず迎えに行くから、待ってなよ、わんこ君」とマリ。

 

 

感想
そういえば「Q」の時にもかなり早い段階で、初号機奪還の6分間映像を公開してたなぁ。

オープニングでバックに流れるのは「真実一路のマーチ」(庵野どれだけ水前寺好き!)

 

庵野は「シン・ゴジラ」なんて寄り道したので、結局終結させるべき「エヴァ」がここまで遅れてしまった。
こんなに(7年)塩漬けにされていると、あの時の熱をまた取り戻すのが厳しいから、この手法を取ったのかな?

 

基本となるのはゲンドウの「NERV」VS ミサトの「ヴィレ」の構図。

これはとりもなおさず「人類補完計画」という名のインパクトを起こそうとするゲンドウと、それを阻止しようとするミサトとの戦い。

「人類補完計画」については旧劇場版「Air/まごころを、君に」で「ATフィールド(心の壁)」を取り去った地球単一生命の提示があったが、これはアシモフのSF古典「ファウンデーション:銀河帝国興亡史④」で惑星全体が一つの意識を持つ星「ガイア」が出て来るため、多少影響を受けているのだろうか。
最終話でこの「地球単一生命」の話が出て来るのかどうか?興味のあるところ。

 

予告を見る限りでは「マリ相変わらずエネルギッシュやなー」というのと、ヘルメットのせいかリツコがますますヘンなマダムにしか見えない。

「Q」が「ニア・サード・インパクト」発生から14年後の世界。

まともな実時間から行けばそれから7年後だから23年後となる。

チルドレンたちもかれこれ40歳・・・・ 老けないと言っても、ねえ。

まあそれだと行き過ぎだから、リツコがパリを訪れたのは「ニア・サード・インパクト」直前だったと仮定して、Qから二年後の世界というのが妥当なところか。

 

NERVが放棄した施設を横取りする「カチコミ作戦」。

EVAパーツと弾薬類を手に入れて、さてどう反撃するのか。
2号機といえば、新劇場版ではほとんど出て来ない(アスカの愛機で四つ目のヤツ)。これが2コいち型になる。
そういえば何年か前に出たシン・エヴァの予告にチラっと出てた。

左が2号機、右が8号機のツギハギ。あれか?

 

しかし「まるで8ビットのマイコンみたいだ」はいくらなんでも昭和過ぎて、庵野ちょっとボケてる感じ。

 

そういえば「天気の子」観に行った時の予告でこの「シン・エヴァ」の公開が2020年6月と言っていた。思ったより早いので助かる。