加藤憲一前市長の出馬表明により3年半と同じ構図で激しい戦いとなりそうです。
守屋市長の公約不履行は「ひとり10万円」が代表的ですが、当選後に即撤回。
これはとても大きなニュースになりました。
まずは私が3年半前に聞いていた代表的な公約をここにあげます
1、小田原市を人口20万人の都市にする
2、コロナ対策
3、新病院の開院を絶対に延期させない
4、財政調整基金を40億〜60億使う
この4つ、私は何度も選挙期間中に流れてくる守屋市長の演説動画などで聞きました。ひとつずつ見ていきます。
1、人口20万人
市長就任から3年半で人口は3000人減り現在約18万6300人。公約は不達成といっていいいのではないでしょうか?
詳しくはYOUTUBE動画で。
しきりと市長は社会増(移住で増えた人口)を誇りますが、関東圏内の同地域では、コロナ禍の新しい働き方や生活などの影響から移住者が増え、小田原だけ社会増したわけではありません。なので、守屋市長の政策が良かったからという因果関係は極めて無理があります。それを言うなら、平塚市や開成町、藤沢市、海老名市などは社会増どころか人口自体が増えていますので、守屋市長の公約不達成であると言えます。
2、コロナ対策
何か目覚ましい対策があったでしょうか?全く記憶に無く、印象に残っているのは、ワクチン接種がとても遅くて県内最下位の方の自治体だったことです。判断が難しいので達成状況は不明ということにします。
3、新病院の開院を絶対に遅らせない
市長は何度も病院の移転を匂わせていらっしゃいました。ただ「移転すると言っていない」と主張されると思いますので、選挙ビラに書かれていたこの「新病院の開院を絶対に遅らせない」という公約は言い逃れが出来ません。
結果は開院1年延期。当初は約164億円の費用で済む予定だったものが、コロナ禍やウクライナ戦争による建設資材の高騰などを受け、今現在は約260億円に値上がりしました。その金額なんと96億円上昇。
市長は「埋蔵文化財発掘調査に時間がかかるため」と言い訳をされていますが、「絶対に遅らせない」と文字ではっきり公選ビラに書いているわけですから、言い訳してはだめだと思います。
ちなみに、病院の移転を迷っていたのか、ポーズなのか、半年以上、病院再整備に関しての入札を止めていました。半年入札を止めれば半年予定から遅れるというのは、1+1=?という、小学生でも分かる算数の問題なのではないかと私は考えるのですが、皆様はいかが思われますでしょうか?
4、財政調整基金40億〜60億使う
これは「一人10万円」以上に、確信犯的に何度も演説で仰っていましたが、蓋をあけてみると、
大嘘でした(笑)
ざっと書きましたが、達成できた公約っていったい何があるのでしょうか?
最近の市長の喧伝は
・デジタル化が進んだ
・小児医療費の無償化を高校生まで伸ばした
・国の交付金NO1
などと仰ってますが、「デジタル化」って私はとても驚いたのですが、市長の3年半前の選挙公報に一文字も無いんですね。「デ」の字も無い。
そして小児医療費の無償化については完全に私の政策で、私が何度も提案したのに「やる」と仰いませんでした。実現はとても良かったのですが、公約にも市長の政策にも一切ありませんでした。
国の交付金NO1の喧伝は、同時に小田原市のランニングコストを増大させ、将来的にわたって財政を圧迫することを決して忘れてはいけません。また、この交付金で作るものに、無電柱化の時代にあえてデジタル電柱を作るという明らかに無駄なハコモノ事業もあることを決して忘れてはいけません。
そして、公約に無いのにいち早く行ったのが政策監の設置です。4年前の相模原市長選挙でぶっちぎりの最下位落選のお友達(大親友)に、市税でもって食い扶持を与えるようなとても不評な事業。
市政レポートでも書きましたが、12月の一般質問で私は、今回の選挙では選挙公約をしっかり守ること、また、3年半前と同じ過ちを繰り返さないよう、
①ひとり10万円のようなことは選挙広報に書かないこと
②政策監(市長のお友達に年間1千万の給与)のような当選後すぐ行う事業は、市民に不評でもしっかり書き込むこと
を要望しましたが、答弁からまた同じことが繰り返される不安を感じました。
有権者の皆様の厳しい審判が必要だと私は思っています。私は、「現市長は素晴らしい。」という方の意見もとても聞きたいと思っています。しっかりと正面から議論し合って、小田原の未来を一緒に語り合いましょう。
ただ、政治家は「マニフェストを守る」「言ったことを実行する」ということが最も大切だと思っているので、是非、今の市長はこんなにも公約を守っているよというご意見をお聞かせ下さい。