中古のパナソニック Let's note CF-MX4をラクマで入手したが、メモリがオンボード4GBで増設不可、SSDがM.2 128GB、バッテリーが充電しない、という三重苦となった。

標準のストレージが2.5インチではなくM.2のSSD 128GBのみでは、Win10を入れるだけでギリギリで、ソフトを追加してデータを置く余裕がないではないか、ユーザの大半は容量がたったの128GBでデータの置き場が足りているのだろうか?

メモリもたった4GBで増設も交換も不可で、ユーザは不満を感じていないのだろうか?


これでは手元にある、もっと旧型のCF-SX3の方が2.5インチSATA HDDやメモリを容量アップできる分マシではないか、と思われた。

せめてSSD容量を大きくしようと、Amazonアウトレット品の Western Digital M.2 SSD 1000GBを購入した。

 

 

 


<届いたAmazonアウトレット品>


アウトレット品で相場よりお得に入手したとはいえ、PC本体の入手価格とSSD価格が大差ないのが微妙なところだ。

CF-MX4のSSD交換の記事を探すと、分解の際に、ネジの位置をわかるように並べるよう解説があった。
その記事を参考に、PCと同じくらいのサイズの厚紙を敷き、外したネジを並べた。

プラスドライバーで外す際に、ネジの頭をなめやすい上に本数が多いため結構手間取った。

 

<ネジを混同しないように外した位置がわかるように厚紙に置いた>

 

 

SSDを覆っていた黒いシートを取り外そうとしたが、両面テープがしっかり貼りついて固化しており、無理に剥がしたら、SSDのラベルが剥がれてしまった。

 



<SSDを覆う透明シート、黒シート(左側)は両面テープでしっかり貼りついていた>




<元々付いていたSamsung SSD 128GB; 粘着テープを剥がす際にラベルが破れた>


Win10のクリーンインストールは特に支障なかったが、右側面のWiFiスイッチがオフになっているのに気づかずWiFi無効で難儀し、有線LAN接続して無駄にPanaサイトからWin8.1用WLANドライバーをダウンロードして入れてしまい、手動更新しようとしても「既に最適なドライバーが入っています」と表示された。

結局、右側のWiFiスイッチをオンにして再起動したら解決した。

数年前にタフブックの設定時も隠れているWiFiスイッチの存在に気づかず手間取ったが、個人的には、WiFiをオフにするのはソフト的にやれば十分で、うっかりスイッチに触れて発生するトラブルの方が困る。

 

2017.2投稿:タフブックCF-19(Core2Duo)にWindows10をインストール

https://ameblo.jp/yao312jp/entry-12243682465.html

 


バッテリーが充電されないのは充電回路の故障と思われ、内蔵バッテリーも外付けバッテリーも両方赤ランプが点滅してしまう。

 

<バッテリー警告>

 

 

はんだ付けされた電子部品の不具合を特定して交換するほどの技能はないため、バッテリー不具合解決は断念した。

ちなみに、SSD交換用にWD製を選んだのは、無償のAcronis True Image (バックアップソフト)をWestern Digitalサイトから入手して利用するためでもある。

https://shop.westerndigital.com/ja-jp/products/apps/acronis

 

無償版を利用するためには、WD製品がPCに装着されている必要がある。

 

SSDを1TBに交換したはいいが、起動もブラウジングも、手持ちのCF-SX3ほど快適でない。
Explorerでフォルダを開くのも、ファイルのダウンロードもドライバーのインストールも、プログラムのダブルクリックしてから実行開始されるまでもかなり待たされる。

元々所有のCF-SX3は2014年、今回入手のCF-MX4は2015年のモデルなのだが、HDD(SSD/SSHD)やメモリの増設もできないでは退化ではないか、といいたくなるが、系列の違うシリーズでWin10発表前の機種なので仕方ない。
それでも、内蔵DVDドライブに割くスペースがあるなら、DVDドライブは外付けで十分なので、メモリを増設可能にして、2.5インチHDDを付けるスペースに回して欲しかった。

今回入手のCF-MX4が、たまたま手元にあったCF-SX3に比べて余りにも体感速度が遅すぎるため、比較対象が妥当でないかもしれないが、ベンチマークを取ってみた。

CF-MX4でCrystalMarkのベンチマーク実行に際し、D2Dのエラーが発生し、DirectXの入れ直しを迷ったが、検索したら以下口コミを発見し、その通りにして解決した。
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ディスプレイ設定の
「テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する」
を100%にしたらエラーがなく実行できました。
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〇 CF-MX4 (今回入手品)のベンチマーク
・発売年: 2015年
・CPU: Core i5 5300U 2.3GHz
・メモリ: 4GB (オンボードのみ)
・ストレージ: M.2 SSD 1TB(標準の128GBから交換)
・ソフト: Win10クリーンインストール状態

 

<CF-MX4 メモリ4GBのベンチマーク結果>

 

 

〇CF-SX3 (元々所有)のベンチマーク
・発売年: 2014年
・CPU: Core i5-4300U 1.9GHz
・メモリ: 12GB(オンボード4GB+増設8GB)
・ストレージ: 2.5インチ SSHD 2TB
・ソフト: Win10インストール後、GoogleDrive他いろいろソフトが稼働した状態

 

<CF-SX3 メモリ12GBのベンチマーク結果>

 

CrystalMarkの結果は、数字が大きいほど処理能力が高いことを示すのだが、HDD(SSD)性能以外は、旧型のCF-SX3の方が圧倒している。CF-MX4のM.2 SSDとCF-SX3の2.5inch SATA SSHDの差は確認できたが、トータルでの性能が勝負にならない。

 

搭載メモリの違いがベンチマーク結果に影響しているかと思い、CF-SX3のメモリを4GBにしてベンチマークを再実行してみた。

 

<CF-SX3 メモリ4GBに減らしたベンチマーク結果>

 

メモリを12GBから4GBに減らしても、ベンチマークの差はわずかで、CF-MX4よりもCF-SX3の方が高い結果が出た。

 

異なるシリーズの機種比較なので、単純比較が妥当かどうかは疑問だが、メモリ容量以外の何がこれほどベンチマーク結果に影響しているのか不明だ。

ちなみにCF-SX3にGPUは非搭載。

古い機種でたまに発生するWin10が異常に重い現象と関係あるのかどうかは不明。


2018.7投稿:「PC作業メモ: Win10が異常に重い(その2)
https://ameblo.jp/yao312jp/entry-12394003821.html

 

上記記事に書いたのは、Windowsの更新が不完全だったり、Blu-rayドライブが原因でWin10が重たいというものだった。

CF-MX4のBiosが最新なのは確認済みで、WindowdUpdateはしつこく手動実行して最新状態なのを確認し、BiosでDVDドライブの電源をオフにしDVD無効にしたが、ベンチマークの結果は改善しなかった。

Panasonic提供のWin8.1用ドライバーは、沢山あるドライバー類に依存関係があるため、最低限必要そうな物をピックアップして入れることが困難だが、仕方ないので、チップセットから電源プラン、VIDEO等まで必須と記載されているものを入れてみた。

 

https://askpc.panasonic.co.jp/s/download/install/mx4_e_g_h.html#model1

 

ベンチマークの結果は、数字がほんのわずか上がったが、誤差の範囲内ともいえる程度だった。

 

CF-SX3よりも新しい上位のCPUとM.2 SSDを積んでいて、メモリを同じ4GBにして比較してもCF-MX4の方がなぜ格段に劣るのか不思議だ。

 

 

 

 

 

 
 
[2020.10.1追記]

CF-MX4の異常に重い現象が改善した。

 

2020.10.1投稿:Win10が異常に重い その3

https://ameblo.jp/yao312jp/entry-12627532536.html

 

 

 

[2021.4.27追記]

CF-MX4の後継モデル CF-MX5に買い替えて半年ほど経つが、同じメモリ容量の4GBだが、快適さがまるで違う。

CF-MX5のM.2 SSDの交換方法は、上で解説したCF-MX4の手順と全く同じで、外観も使用しているネジもバッテリーも違いの区別がつかなかった。

 

 

[2021.10.18追記]

CF-MX5をWindows10から Windows11にアップグレードする際に、CPUとTPMが非対応と警告表示されたが、

以下記事の通りにレジストリを修正し、インストーラDVD(片面2層)を作成して実行したところ、Win11にアップグレード成功した。

(TPMの警告が出たデスクトップPCでは同手順でアップグレード失敗した。)

 

 

 

以下引用:
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回避方法は、レジストリエディタで「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup」に「AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU」を作成し、「REG_DWORD」の値を「1」に指定する。 
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ただし、該当のレジストリ項目"MoSetup" は、一度はWin11インストーラを実行しないと作られないため、レジストリ編集前に一度インストール失敗まで試みておく必要があるようだ。
説明を読み違えるとうまくいかないので補足すると、regeditで該当箇所に "REG_DWORD" を新規作成して名前を "AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU"として、値に"1"を入れる。
 
 

[2022.2.18追記]

余談だが、CF-NX3にWin11クリーンインストールする際に、同じ型番のACアダプターを使用したのに、片方(下側)は電源ON時に純正アダプターを使うよう警告表示され、他方(上側)は警告が出なかった。

 

<同じ型番のACADがLet's noteで警告が出るもの出ないものあり>


CF-SZ5では、どちらのACアダプターも警告が出なかった。

ACADの製造ロットによる違いなら、素人の自分には2つの何が異なるのか追及は無理かもしれない。

 

 

 

 

 

[2024.1.28追記]

 

レッツノート CF-SX4のSATA 2.5インチSSD交換とWin11アップグレードについては以下記事に書いた。