はい、頭の疲れているコテヤンです。頭痛い・・・・
ピケティの21世紀の資本という著書で、経済学界から大きな反発があった式、それがr>g(資本収益率>経済成長率)という不等式です。
んで式だけだと「はい?」となる人も多いと思いますので(コテヤンがそうですw)、この式がどういうことを表しているのか?ということと、そしてその先には何があるのか?と書いていきたいなと。
まず例のピケティの不等式ですけど、過去200年分のデータの統計から導き出されています。実証主義的に考えるならば、完全に肯定されてしかるべき式だということです。
(経済学の数理モデルなどではない、と言うのが重要な話です)
じゃぁこの式が何を表しているか?というと
「資本主義は本質的に格差を拡大させ続ける」
ということです。これが一体何を意味するのか?を考えていきたいと思います。
[壁]д・)チラッ ク、クリック…
格差の拡大とは言い換えれば、富が一部に偏っていく現象です。100人全員が最初は年収10円あったのが、格差が拡大すると1人が901円を得て、残りの99人が1円しか得られなくなるという話です。
(簡単に説明するために簡略化しています)
さて、今まで10円で暮らしていた人が、1円しか収入がなくなったら1円をすべて生活費に使います。消費性向100%という訳です。
ところが901円の収入がある人が、901円全て使おうとするでしょうか?統計的に、富裕層ほど消費性向(要するに所得に対しての消費の割合)が低くなることは知られた話です。
こうなると需要そのものが縮小していきます。
そうするとどうやったって、経済成長は100%鈍り、経済成長の果実もほとんどが富裕層が得るという歪んだ状態になります。
えっ?そんなのフィクションだって?
実はアメリカはまさに1980年辺りからそのような状態になっています。
アメリカのGDPは世界同時好景気で2000年から2008年までかなり伸びてますが、ところが中間層以下の所得の伸びはほとんど「ない」と言っても過言じゃありません。
じゃぁはい次のグラフ
1970年代を境にボトム90%、つまり9割の人の所得が全く伸びていないのがご覧いただけると思います。
実は第二次世界大戦中、後から1970年までは金持ちより、低所得層の所得がずっと伸びていたのですけど、1970年からのグローバリズムによってトップ1%が得をする世界になった、という訳です。
じゃぁこの原因は?というとグローバリズムによる金融規制の緩和、国内規制の緩和、構造改革などで「公共、福祉を商人に売り渡した結果」でございます。わぁ怖い。
つまり資本主義原理主義に回帰した結果、このような事態を招いている訳です。
日本なんかはもう少し悲惨で1990年代にグローバリズムに舵を切った結果、1997年をピークに所得はどんどん減少しています。
これもありがた~い「規制緩和・構造改革」のおかげというわけです。あぁ腹が立つ。
平成26年(2014年)から所得増加(実質所得は減少だったと思いますけど)に転じているのは、どう考えても2013年の財政出動のおかげです。
つまりピケティは「資本主義を野放図にすると、格差開いて持続不可能になっていくよ?」とr>gの不等式で教えてくれているわけです。
そして今現在の世界は?というと2008年を境に、経済成長率は鈍化し、すでに8年も立ったのに未だ回復の兆しなしという訳です。
こんな世界情勢で「移民政策という規制緩和」なんぞやった日には、わんさかと「比較的まだましそうな日本」に押し寄せてくるに決まっています。
EUだって現にそうなっていますし、その上で国内はかなり混乱しているようですしお寿司。
移民を入れて生産性アップ?ばかこくでねー!!という話です。
生産性には2つの意味がありまして、これもさくっと移民と絡めて解説しておきますね。
1)ノウハウの蓄積、資本の投下による生産性のアップ。
これは例えば今まで70キロ制限の道路を、しっかり整備して130キロ制限にアップしたら、生産性も増えますし、工場の設備を最新にしたら生産性が増える、と言うような話です。
こちらが本来、健全な生産性のアップと需要生成過程となります。
2)コストカットによる生産性のアップ
今まで100円で100個作っていたものを、コストカットして50円で100個作ったらどうでしょう?これも生産性のアップです。
じゃぁコストカットはどこからって?人件費に決まっています。
移民を入れると安い給料の条件が提示できて、日本人もその条件を飲まざるをえない、労働者の買い叩きが起きるわけですが、これも生産性のアップには違いありません。
今まで日本でどちらがなされてきたか?というと当然後者です。アメリカもそうですしEUもそうですし、実は発展途上国でもそうなってます。
(ストックハマーによると過去30年間で、発展途上国でも労働分配率の低下が起こっている)
特にドイツはEUに入ってから、ほとんど賃金を上げずに、だからこそEUの他国からどんどん収益を得て勝ち組となったわけです。
(勝ったのはドイツの資本家、金融家で、労働者に分配が全くない点でおかしいでしょう?)
このような世界が「持続可能」と思うほうがどうかしているわけですね。
というわけで財政出動と労働規制の強化を!と本日もコテヤンは叫び続けるわけです。
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本日の男の料理~スイカの皮の浅漬け~
スイカの皮って食べられるんですよ。勿論表面の緑の部分は無理ですが(笑)
拾い画像
材料
・スイカの皮
・塩
・酢
・砂糖
・本だし顆粒(おこのみでどうぞ)
1)スイカは緑の皮を取り除きます。冬瓜の皮を剥くような感じですね。皮を向いたら適当な大きさにカット。
2)ジプロックに酢、砂糖、塩、本だしを味見しながらおこのみで入れて、カットした皮を入れてもんで、冷蔵庫で3時間ほど寝かしたら出来上がり!
ぶっちゃけスッキリした味わいが好きな人は、塩だけでやったほうが良いです。
我が家でもそうでしたし。
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