みなさんこんにちは。
今日はAGA（薄毛）になるかならないかを左右する「DHT感受性」についてお話しします。
AGA（薄毛）の原因は男性ホルモンから作られるDHTなのですが、
男性ホルモン、DHTの多い少ないの違いが薄毛になる、ならないを左右するわけではないことは昨日お話ししました。
詳しくは昨日のブログをご覧ください。
さて、今日の本題は
なぜ薄毛になる人と、ならない人がいるのか？
です。
「男性ホルモン・DHTの量が多いとAGA（薄毛）になりやすい」と勘違いしている方も少なからずいらっしゃるかと思いますが、
完全に間違いです。
AGA（薄毛）になる人、ならない人の違いは
「DHTの感受性」（効きやすさ、効きにくさ）の違いです。
DHTの影響を受けやすい（感受性が高い）人はAGAによる薄毛になりやすく、
DHTの影響を受けにくい（感受性が低い）人はAGAによる薄毛になりにくい。
それだけの違いです。
これは遺伝も影響する個人差としか言いようがありません。
（正確に言うと、「細胞の中に酵素の活性が高い、低い」、「DHTが作られやすい、作られにくい」「アンドロゲンレセプター数の差」という違いが複雑に絡みあっているですが、DHTは頭皮以外でも作られたり血液中に存在して全身を回っていたりもするので、文面的にもわかりやすく「効きやすい、効きにくい」の差としてお話しさせてください。）
また、これは私の推論になりますが、同じ人でも頭皮の部位によってDHT感受性が異なり、その違いによってAGAの薄毛タイプも変わるのだと思われます。
AGAによる薄毛が頭頂部（V）タイプと前頭部（A)タイプに分かれる原因としては、
DHT感受性がより高い（効きやすい）部分から薄毛になっていく（なりやすい）
事が原因だと思います。
裏付けとしては、後頭部、側頭部の髪の毛はＡＧＡが進行しても残る傾向にあります。
上の図の一番進行した（右側）の「Ⅶ」でも髪の毛が残っている部分です。
これは、どんな人でも後頭部・側頭部の毛はDHTが効きにくいことが原因だと思われます。
男性ホルモン、DHTが多くても少なくても、後頭部の毛は比較的残る、ということは、量の違いは薄毛には影響しないとも言えます。
どんな人でも生きているだけで一定量の男性ホルモン、DHTが体の中で作られていて、
その量だけで薄毛になる人はなりますし、薄毛にならない人はなりません。
いくら筋トレをしたり性的に活動的で男性ホルモン・DHTが多くても、
薄毛になる人はなりますし、薄毛にならない人はなりません。
一日中安静にして家に引きこもって男性ホルモン・DHTの量を低く抑えたとしても、
薄毛になる人はなりますし、薄毛にならない人はなりません。
DHT感受性が高い人（AGA・薄毛になる人）は薬を飲むことでDHT産生を抑えられます。
（AGA内服治療で男性ホルモンは減りません）
薄毛が心配な方、もしくは実際にAGAの方は内服治療をした上で存分に筋トレ（それ以外の活動も）をしていただければ良いと思います。
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