みなさんこんにちは。
さて今日は「抜け毛の心配」についてお話しします。
AGA外来をしていると、
「抜け毛が多くて心配」
「AGA治療をしても抜け毛の量が減らない」
と相談を受けることが多いです。
実は抜け毛の心配をしてもあまり意味はありません。
髪の毛はどんな人でも1日に100本程度抜けると言われています。
AGAの方はすでに髪の毛の寿命が短縮していたり、季節の抜け毛なども相まって1日150～200本くらい抜けることもあるかもしれません。
それでも心配はいりません。
一般的に髪の毛は10～15万本あると言われています。
1日100本抜けたら、同じく100本くらい新しい毛が生えて毛髪合計本数を維持しているんだと考えられます。
AGAの方でも、ちゃんと内服治療をしていれば、
「1日に100～200本抜けても、同じく100～200本新たに生えてくる」
と言えます。
つまり、抜け毛が100本だろうと200本だろうと治療をしていれば抜け毛を恐れる必要はありません。
別の視点から考えると、抜けた後に生えてくる新しい毛は最初からAGA内服薬でDHTから守られているので、抜けた毛よりも、より太く、より強くなってくれるはずです。
髪の毛が生えかわることで、AGA内服治療の改善効果がさらに現れたりもするわけです。
シャンプーやブラッシングの時に太くて長い抜け毛が目立つことが多いと思いますが、
それは寿命を全うした毛なので感謝すると同時に、次に生える毛はより太くなると信じて良いと思います。
仮に細い短い抜け毛があったとしても、見なかったことにしましょう。
きっと次はもっと太く生えてくれますし、そのうちに内服治療の効果がゆっくり現れます。
AGA内服治療をしてさえいれば、抜け毛は怖がらなくて良いのです。
さて、問題はAGA内服治療をしていない場合ですが、DHTによるAGA進行で、毛の寿命短縮により抜け毛は増えますし、また次に生える毛もどんどん細く短くなっていってしまいます。
これは心配したほうが良いと思います。
内服治療と書きましたが、5α還元酵素阻害薬（フィナステリド、デュタステリド）治療をしている場合です。
それ以外の育毛剤、サプリメント内服、注射含めた治療・施術をしている場合でも、内服治療をしていないのと同様、AGAが進行します。
ちゃんと効果のあるミノキシジル外用だけしていても、DHTはほったらかしになっているのでAGAは進行します。
薄毛の恐怖、抜け毛を心配する気持ちもよく解りますが、ちゃんとした治療法がある21世紀です。
正確な知識を持って、確実な治療を行うようにしてください。
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