みなさんこんにちは。
今日はコメントでもいただきました「フィナステリドとデュタステリドの違い」についてお話しします。
AGAの基本的な内服治療には
・フィナステリド(プロペシア)
・デュタステリド(ザガーロ)
の2種類があります。
どちらもAGAの原因となるDHTを作り出す5α還元酵素の阻害薬であることは変わりません。
実は5α還元酵素には「1型」と「2型」の2種類があります。
(以降、「1型」、「2型」と省略表記させていただきます)
フィナステリドは2型の酵素だけを阻害するのですが、
デュタステリドは1型・2型の酵素をどちらも阻害する働きがあります。
一見すると1型・2型の酵素両方阻害する「デュタステリド」の方が良さそうで、
「デュタステリドの毛髪改善効果はフィナステリドと比べて1.6倍ある」
という報告もザガーロ発売当初にはありました。
ですが、実際に臨床で治療をした経験からすると「デュタステリドの方が明らかに改善する」という明確な印象はありませんし、
もし本当にデュタステリドの方が有利なのであれば、とっくにフィナステリドにとって代わっているはずですが、そういうわけでもありません。
実は「1型5α還元酵素」は毛髪部分ではほとんど働かず、内臓や汗腺などで働くことが分かっています。
なので、毛髪治療については「2型」を阻害するだけでも(たぶん)十分だったというわけです。
別の視点から考えてみると、
もし1型5α還元酵素がAGA(薄毛)に大きく影響するようなら、2型酵素しか阻害しないフィナステリドでは1型酵素が作用してしまうのでAGA(薄毛)治療効果は少なくなるはずです。
ですが、フィナステリドでもAGA(薄毛)はちゃんと改善します。
このことからもフィナステリドとデュタステリドの毛髪治療効果にはほとんど差がないのではないか、と思われています。
(少なくとも、AGA治療の個人差の範囲内程度ではないでしょうか)
まとめていうと
「フィナステリドとデュタステリドの毛髪治療効果について明確な差を示した報告はない」
ということになります。
また副作用についても同等と考えられています。
明日は、もう少し詳しく2剤の違いについて提示しつつ、
「フィナステリドとデュタステリドの使い分け」
についてお話ししようと思います。
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