みなさんこんにちは。
今日は「男性ホルモン」についてお話しします。
AGA(男性型脱毛症)が男性ホルモンの影響であることはよく知られています。
正確には男性ホルモンが酵素によって変換されてできる「DHT(ジヒドロテストステロン)」がAGAの直接原因になります。
実は男性ホルモン自体が薄毛を引き起こすわけではないのです。
男性ホルモン(テストステロン)から5α還元酵素の働きでDHTが作られ、薄毛の原因となります。
男性ホルモンが多いからAGA(薄毛)になる、と勘違いしている方もおられると思います。
実は薄毛に「なる」、「ならない」の違いは男性ホルモンやDHTの多い少ないの違いではなく、
DHTが髪の毛(毛根)に「効きやすいか」、「効きにくいか」の違いによるものなのです。
詳しく解説していきます。
男性ホルモンやDHTは男性であれば必ず体の中で作られ続けています。
(ホルモン異常の病気をお持ちの方は除きます)
男性の血液中テストステロン(男性ホルモン)の基準値は1.31~8.71(ng/ml)とされています。
(SRL総合検査案内より転記)
男性ホルモンが〇〇ng/ml以上だと薄毛になって、△△ng/ml以下だと薄毛にならないなんてことはありません。
男性ホルモンが多め(8.0ng/mlくらい?)の人でもAGA(薄毛)にならない人はなりませんし、
少なめ(2.0ng/mlくらい?)の人でも、作られたDHTによってAGA(薄毛)になる人はなってしまうのです。
男性ホルモンは年齢だけでなく、時間や身体活動でも変動します。
男性は思春期の頃から男性ホルモンが増えて、壮年期を過ぎると徐々に下がっていきます。
個人差も持ちろんありますが、同じ人でも朝起きてすぐは低く、活動するに従って増えていきます。
また筋肉トレーニング、運動、性交などをすることでも増えます。
このように男性ホルモンは年齢、個人差、時間、活動などで増減しますが、ほぼ上記の基準内に収まります。
どちらかといえば、個人の変動域がある程度決まっていて、その範囲内で増減するようなイメージだと思います。
たまに「筋トレをすると薄毛が進行するのではないか?」と質問される方がいらっしゃいますが、関係ありません。
家に引きこもって一日中静かに生活すれば男性ホルモンを低く抑えることはできます。
逆に筋トレをしたり、活動的だったり、性交渉を頑張ったりすると男性ホルモンは増えます。
どちらの場合でも、男性ホルモンの多い少ないは薄毛に関係なく、
DHT感受性が高い人はAGA(薄毛)になりますし、DHT感受性が低い人はAGA(薄毛)になりません。
DHT感受性が高い人(AGAになる人)は薬を飲むことでDHT産生を抑えられます。
(AGA内服治療で男性ホルモンは減りません)
薄毛が心配な方、もしくは実際にAGAの方は、内服治療をした上で存分に筋トレ(それ以外の活動も)をしていただければ良いと思います。
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