16番ゲージレイアウトのこと..など

16番ゲージレイアウトのこと..など

16番ゲージの鉄道模型レイアウト・白縫鉄道川正線の制作記です。

1.ストラクチャーの屋根の工作

 蔵2棟、鶏舎1棟、教会の外トイレ1棟の計4棟のストラクチャーを作っています。

 それぞれの建物が立地する敷地内の建物配置を早く決定したかったので、屋根を除く躯体の制作を急ぎ、最後に4棟まとめて屋根を作るという変な工程で進めています。

 今日(6/7 日曜日)までに、4棟のうち、外トイレが完成、蔵2棟のうち1棟の瓦屋根が、下写真のような状態まで進んでいます。

模型の屋根製作、瓦屋根と白屋根

 

 完成した外トイレの瓦の塗装について書きます。

 以前の記事に書いたとおりですが、瓦を自作する理由と深く関わるので、ここでも書いておきます。

 下の写真は、屋根全体にトールペイント用アクリル絵具のシルバーを塗り、所々の瓦に、アクリル絵具で茶色、黄土色、白を挿したところです。

瓦屋根のミニチュア模型

 

 アクリル絵具が乾いたら、全体を、墨汁をアルコールで溶いた薄い黒でウォッシュします。

 今回は、かなり薄い色の溶液だったので、二度繰り返しました。ウォッシュは手早くしないと下の色が溶け出します。

 この塗装方法、自分では、いぶし瓦の”いぶし銀”が上手く表現できていると自画自賛しているのですが、みなさんの眼にはどう映っているでしょうか?

模型の瓦屋根が完成

 

 基礎と隅石、軒蛇腹と煉瓦にもウェザリングを施し、外トイレの完成です。

 煉瓦は水性インクの印刷ですが、ワニス(ホルベイン製UVマットバーニッシュ)をスプレーすることで耐水性になるため、水性塗料でのウェザリングも可能になります。

ミニチュアの瓦屋根の蔵

 

 教会敷地内の設置予定箇所に置いてみました。ウェザリングがきつすぎたかなと思ったのですが、レイアウト上では気になりません。良かった良かった。

ミニチュアの蔵の屋根とレンガ造りの壁

2.私が紙で瓦を自作する理由

(1)好みの色あいを表現し易いから

 来年のレイアウトコンペ応募を目指す私には、時間的余裕があまりないのですが、瓦を既製品で済ますのは、やっぱり・・無理です。

 私が瓦を自作する理由については、以前も少し触れましたが、説明できていない理由もあるので、改めて記すことにします。

 理由のひとつは「好みの色あいを表現し易いから」です。

 私が瓦の色に拘るようになったきっかけは、小6の頃の担任の先生の言葉です。ある日の図工の時間、先生が言いました。「瓦の色は一枚一枚違うから、よく見て描きなさい!」

 素直な少年だった私は、この言葉に妙に納得したのでした。

 その後、中学生の頃に、教科書の図版で福田平八郎の「雨」に感銘を受けたことも私の拘りに影響していますが、小学生時代の恩師の言葉がなければ、「雨」に感銘を受けることもなかっただろうと思います。

 私も昔はエコーモデルの瓦を使っていました。下の写真は、エコーの瓦から蝋型を取り、木工ボンドで複製した瓦を塗装したもの(駅舎の瓦)です。

 エコーの瓦は実物の形状を正確にスケールダウンしており、瓦と瓦の横方向の境目に明確なエッジが立っていません。このため、ズボラな私の腕では、一枚一枚をきれいに塗り分けることができないのです。下の写真も、塗り分けた部分の境界が美しくありません。

 そこで採用したのが、境目のエッジが立つこの作り方です。

 そして、作り方とともに塗装に影響するのが瓦の材質です。

 アルコールも含めた水性塗料に相性が良いのは、プラよりやっぱり紙でしょう。塗料の染み込み具合も違うし、乾燥も速く塗りやすい、さらには、塗膜の強さ(≒耐久性)も紙の方が圧倒的に良いと思います。

 

いぶし銀の瓦屋根、職人技の表現

(2)マッスの見た目が良いから

 ふたつめの理由は。マッス(塊り や まとまりの意)での見た目が良いからです。

 瓦の色あいに拘る私でも、建物ひとつのジオラマ制作なら、色合いには目をつぶって、形状に優れた既製品の瓦を使用するかもしれません。

 しかしながら、建物を遠目からマッスで見ることが多いレイアウトでは、細かなディティールよりも、マッスでの色合いが重要なのではないでしょうか?

 

 下の3枚の写真は、マッスでの見た目をイメージしやすいようの、瓦葺きの建物を集めて撮影したものです。

 

1枚目:色の再現度はあまり高くないですが、いぶし銀の量感は伝わるかな?

ミニチュアの瓦屋根の寺社模型

 

2枚目:いぶし銀の照り具合が伝わるかな?

ストラクチャーの屋根工作、蔵の瓦屋根

 

3枚目:これが一番肉眼に近いようです。量感と照り、一枚一枚とはいかないまでも、微妙な色合いの違いもそれなりにわかると思います。

模型の蔵の瓦屋根の工作

 

 今回の記事も、鉄道模型の本丸とはかけ離れた内容になりました。

 最後にキハの走る動画でも、と考えていましたが、今晩は家族の食事時間が揃わず、炊事当番の私は大忙しだったので、撮影を断念しました。

 

 記事を閉じる前に、最後の写真を眺めていたら、宿場町とか城下町が作りたくなってしまいました。川正線が完成したら、短いキハの編成が往復する”古い街並みセクション”をリビングに作るのも良いんじゃないかな?

 

 本日も、ご訪問ありがとうございました。

 教会の外トイレの製作に苦戦中です。
 このトイレ、小さいながらも、私にとっては初の、本格的な煉瓦建築の模型です。
 作り方をよく検討しないままに設計したおかげで、ここにきて細かい作業に辟易しています。
 
 5月24日(日曜日)の昼までの進捗状況がこちらです。
 色合いの関係で非常に見にくい画像ですが、角の部分に木工パテを盛っているのがお分かりになるでしょうか?
煉瓦造りの模型トイレ、パテで石積みを表現
 
 ここに至るまでが非常に大変でした。
 その理由は、下図の赤囲みで示した段差をカッチリと表現したかったからです。
 
教会の外トイレ模型、煉瓦と石材の段差表現
 この段差は、前回示した旧海軍兵学校生徒館とともに参考にした、旧制第五高等中学校の化学実験場の構造を模倣しました。
 下のリンクを開いて、画面を少し下にスクロールして、化学実験場のバーチャルツアーをご覧ください。私が参考にした構造が良く分かると思います。

 

 白い部分は花崗岩、グレーの部分は凝灰岩のつもりです。工程の都合上、石の質感を表現するために、木工パテを表面に盛ったうえで塗装を施した部材を作ってから、最後に長さを調整しています。

 これまたわかりにくい図で恐縮ですが、上に述べた工作法を図に表してみました。

 

模型工作の接合と段差表現の図

 この手法を、基礎の石積みから角石の一つひとつ、軒蛇腹まで繰り返して、何とか段差が表現できました。

模型のレンガ建築、石積みと窓

 

 再度パテ盛りを施した部分にヤスリを当て、削り過ぎた部分は補修した後、塗装を施しました。

 続いて、屋根の基盤を仮置きしたところで、炊事当番の時間となりました。今日の工作はここまでです。

模型トイレのレンガと石積みの外観

 

 近接撮影ではいつものように粗が目立ちますが、非常に小さな建物なので気にしないことにします。ちなみに、レンガ1個の高さが0.75ミリ、横長のレンガ1個の長さが2.63ミリ、目地の幅が0.15ミリです。

 ところで、花崗岩の白と凝灰岩の灰色が生々しいですね。でも、ここに手を加えると、どっちも同じ色になりそうな気もします。う~ん、悩ましいですね。 

模型トイレのレンガ造り、石積みのディテール

 

 蔵が二棟に鶏舎、そしてこのトイレを含めたストラクチャーの再整備は、いよいよ屋根の工作を残すのみとなりました。屋根の工作を後回しにしたのは、屋根のない躯体ができれば、屋敷構えを決定することが可能だからです。これで、各屋敷の植栽や敷地内の畑の配置などが決められます。

 ストラクチャーの再整備のおかげで、各屋敷の建物の密度が増してきましたね。九州地方の屋敷構えは、あまり敷地に余裕がないように見受けれらるので、これで良し!です。

模型の町並み、教会外トイレ製作の進捗

 

 鉄道模型を始めた中学生の頃、摂津鉄道や雲竜寺鉄道、城新鉄道をはじめ、ストラクチャーを自作されたレイアウトの記事を読むたびに「うわ~、これは自分には無理かも。」と思っていました。

 おかげで、若い頃は本格的なレイアウトの建設に踏み切れず、川正線の着工が50歳の手前になってしまいました。あれから十数年、出来栄えはどうあれ、ストラクチャーは何とかなったようですね。

模型の町並みと教会、家

 

 ストラクチャーの再整備が一段落したところで、久しぶりに列車を走らせました。

 最後の動画は、ストラクチャーを背景に走る蒸気列車です。

 

 

 本日も、ご訪問ありがとうございました。

 ストラクチャーの追加整備の最後は、教会の外トイレです。

教会の外トイレと町並み模型

 

 前回の記事で、奥州市にある水沢公衆便所を参考にした設計図をお目にかけましたが、ちょっと大きすぎたので、下図のように変更しました。

 図面に寸法を記入するのを忘れてしまったので、ここに書いておきますが、妻面の幅が約46ミリ、奥行きが約66ミリ、軒高が約36ミリ、屋根のてっぺんまでの高さが約47ミリです。

教会の外トイレ設計図と窓構造

 煉瓦建築の設計にあたり、頭を悩ませたのが窓部分の構造です。

 下の写真は、かの辰野金吾の監修になる旧唐津銀行本店です。窓が奥まっているのが見えるでしょうか?

 私には、この構造を上手く作れる自信がなかったのです。

OldKaratsuBank

 Ippukucho, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons

 

 

 そこで参考にしたのが、窓周りをコンクリートや花崗岩で囲んでしまう構造です。下の写真は、江田島にある旧海軍兵学校生徒館です。設計者は、辰野金吾と同郷で同門の曾禰達蔵とのことです。

 こうした建物を参考にしながらなんとか設計を終え、ようやく工作に着手することができました。

海上自衛隊幹部候補生学校

 カテキン, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

 

 

 最初の工程は窓部の製作です。

 0.5ミリ幅の横桟を残して窓を抜く作業からスタート!

 窓抜きが苦手な私にとっては苦行です。

窓抜き作業後の窓セルと枠

 

 やっとのことで、窓ガラス(ゴミ箱を漁って見つけた何かの包装資材の透明セル板)を装着できました。慎重に窓を抜いたつもりですが、線が乱れていますね。これが、私が車両の自作に消極的な理由です。

窓枠の模型製作

 

 窓を裏返したところです。裏面に線が入っていますが、これは印刷の間違いなので気にしないでください。窓の構造がおわかりでしょうか?

模型の窓枠部品

 

 私が作る窓の構造は、ほとんどが下図のような構造です。下図の左から2番目が窓セルです。木や紙と窓セルのような、異質の素材の接着強度や耐久性に懐疑的な私は、窓セルを紙で挟む構造を愛用しています。

窓構造の図面

 こうして作った窓を煉瓦の壁に装着しました。

 スケール的には、もう少し奥でも良いのですが、私の感覚ではこのくらいが丁度いいように思います。

 煉瓦の表現はいつものように印刷です。印刷面にワニスをスプレーすることで、耐水性が付き、水溶性の絵具でのウェザリングも可能となります。さらに、私愛用のワニスはホルベインのUVマットバーニッシュと言う製品で、名前の通り耐光性も向上します。

ミニチュアのレンガ壁と窓

 

 昨日の土曜日を殆ど設計に費やし、日曜の今日は、愛犬の散歩を終えた午前7時から工作を始め、午後4時頃に窓周りの工作が終了しました。もう少し頑張って箱にしようと思いましたが、炊事当番と疲れのためにギブアップです。

模型のレンガ壁と窓パーツ

 

 トイレと言えば・・。

 これまで紹介したことのない駅のトイレを最後に載せておきます。

鉄道模型の教会外トイレ、窓枠と格子

 

 駅のトイレと言えば、私が一番に思い出すのは函館本線の小沢駅です。

 30年ほど前の話ですが、道南をバイクで走ったことがあります。羊蹄山の麓から小樽に向かう途中、猛烈にトイレに行きたくなり、「もうすぐ小沢駅がある!」と思い出し、やっとのことで辿り着きました。ところが、小沢駅のトイレでは、どうしても用が足せなかったのです。

 理由は、お世辞にも美しいと言えなかったから。

 実家のトイレは高校時代まで”非水洗”でしたし、小学校の外トイレなんか、小沢駅を凌駕していたにも関わらず、長いブランクの後では、どうしてもできませんでした。

 人間の馴れって、困る時もあるのですね。

 

 本日も、ご訪問ありがとうございました。

 GW最終日は昼間にちょっとした会議と昼食会があり、大好きなお酒も嗜んでしまい、帰宅後の工作は無理でした。

 ようやく酔いもさめた深夜近くになってブログを書ています。

 さて、またまた同じ画像からのスタートで恐縮ですが、今、手掛けているのは”凝った作りの蔵”です。

ミニチュアの蔵と鶏舎、トイレ

 

 この蔵の参考にしたのは岡崎市にある冨田家住宅土蔵です。

 背の低い蔵と背の高い蔵が一体化したような構造に魅かれました。

 

 
 この土蔵を参考に設計した立面図がこれです。

 

土蔵の立面図と製作途中

 

 そして、現在の進捗状況がこの姿です。設置予定箇所に置いてみました。

 ちゃんと図面通りに作れていますよね。

ミニチュアの蔵、精巧な下見板張り

 

 もっと近寄って撮れるように場所を移しました。

 久しぶりに作った ささら子下見板は、思ったより上手くできました。

 ささら子下見板の作り方は、この記事をご参照ください。

ミニチュア蔵の完成度を確認

 

 ”凝った作りの蔵”の製作も進んできたので、教会の外トイレの設計に着手しましょう。

 煉瓦造りのトイレを作りたくて、参考になるトイレを探した結果、岩手県奥州市の「水沢公衆便所」を見つけました。

 

 水沢のトイレは新しいもののようですが、これを参考にして、煉瓦造りの古いトイレのイメージで作図してみました。

 想定は、「トイレの建築を依頼した大工さんが、煉瓦造りの教会建築で有名な鉄川与助に憧れており、教会のトイレなら!と立派な煉瓦のトイレを作ってしまった。」というものなのですが、ちょっと立派過ぎる気もしますね。もう少し考えてみます。

 

蔵の立面図と寸法

 GWが始まる前は、トイレの壁面まで作り上げるつもりでしたが、ちょっと時間が足りませんでした。また来週も頑張りましょう。

 本日も、ご訪問ありがとうございました。

 まずは前回と同じ画像からスタートです。

 運転台から見て中央手前にある建築中の蔵は、屋根の工作を残すだけになりました。

 これから右奥の屋敷の鶏舎や、中央奥の蔵、左手前のトイレを作っていきますが、屋根の工作は最後にまとめて行う予定なので、建築中の蔵の工作を中断して、鶏舎を作ることにしました。

 

 この鶏舎は以前から作ろうと考えていて、既に一度記事にしています。

 
 今作っている鶏舎は、上のリンク先の設計を少し変更したものです。

設計変更箇所

 ◆ 設置場所の変更に伴い、平入から妻入りに変更した。

 ◆ 柱間の壁につき、一部に縦羽目の腰板を追加した。

 ◆ 妻面の幅を拡げた。

 ◆ 屋根を瓦葺から茅葺に変更した。

 それでは、工作を開始しましょう!

 東面と北面の格子窓が工作の難関になると思われます。

 まずは、CADで作図したペーパーを切り出しました。

 窓の上下の縦線は、格子窓の縦桟となる 0.5 ミリ角材の接着位置を示しています。

 

 次に、窓周りの柱と横梁になる角材を接着し、格子窓の横桟部分に細く切ったSTウッドを接着しました。

 

 う~ん、格子窓の縦桟の接着は少し乱れましたが、作者的にはギリギリ合格です。

 柱の残りと下端の横梁(AIに聞いたら、土台と呼ぶらしいけど本当かな?)も接着しました。 

 

 4面全ての壁面に、漆喰壁や縦羽目の腰板を追加しました。

 

 漆喰壁や縦羽目板の構造は、下図のとおりです。

 こんなに面倒くさい構造にしなくても、柱や横梁をSTウッドから切り出せば、もっと簡単に壁面が作れそうですが、作者は、ぶ厚い壁面を作るのがお好みなので仕方ありませんね。

 

 

 続いて、内側を2ミリ角材で補強し、箱に組みます。

 四隅の柱は 1.5 ミリ角材です。

 

 角度を変えてもう1枚。

 近接撮影では粗も目立ちますが、屋敷を構成する附属屋としては上出来でしょう。 

 

 前述のように、屋根は最後にまとめて作るので、鶏舎の工作はここで中断します。

 次は、中央奥の蔵に着手する予定です。

 

 本日も、ご訪問ありがとうございました。