川正線の遊び方・特急列車編 | 16番ゲージレイアウトのこと..など

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16番ゲージの鉄道模型レイアウト・白縫鉄道川正線の制作記です。

 当レイアウト「白縫鉄道川正線」は、盲腸線のダイヤ運転を楽しむことを主目的にしていますが、それ以外にも、いくつかの遊び方があります。

 今回は、「特急列車編」と銘打って、懐かしのL特急を走らせます。

少年時代のスター、L特急「有明」

 鹿児島本線の花形列車「有明」は、私たちのスターでした。私の中では、門司港~西鹿児島間を走破するイメージが強いですが、昭和55年のダイヤ改正では、博多~熊本間の運行が増えました。今回は、この運行を川正線を使って再現します。

 

国鉄485系電車 hidechan1013, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

「有明7号」の運行ダイヤ

 昭和55年10月の有明7号のダイヤです。

 博多を10時5分に発車し、終点・熊本には11時50分に到着します。

 

昭和55年10月・有明7号運行ダイヤ

 このダイヤを、駅の通過も含めて再現します。エンドレスを一周するごとに駅に停車、または通過していくことにします。博多~熊本は、エンドレス32週の長い旅路です。

模型用ダイヤの設定

 通過駅を意識した運転を実現するため、駅の通過時刻を設定します。

 少々乱暴ですが、停車駅間の列車の速度を一定として、時刻表に記載のキロ数(門司港起点)から、通過時刻を秒単位で割り出します。

有明7号・模型用運行ダイヤ

 下の写真は、私の好きだった木造駅舎時代の大野下駅です。

Onoshimo Station 2 

MK Products at Japanese Wikipedia, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

運転上の問題

 上のダイヤに沿って列車を周回させるのですが、これには、ちょっとした問題を孕んでいます。実物では、駅間の距離や勾配などによって、駅間の所要時間が決まるのでしょうが、私のレイアウトでは、エンドレスの周回ごとに駅に到達することになるので、駅間距離は常に一定です。

 この問題の解決策として、レイアウトの運転では、駅間の速度を調節することで各駅の時刻に合わせていくことにします。

高速時計の改修

 以前紹介した鉄道模型用高速時計を、この遊び用にちょっと改修し、時刻に合わせて、停車駅や通過駅を表示できるようにしました。

 この他にも、実際の国鉄のダイヤに合わせて、発進、停止の時刻を15秒単位で設定できるようにしたかったのですが、短時間では無理そうだったので、今回は見送りました。これは今後の課題ですね。

 改修後の動きは、最後の動画でご覧ください。動画の制限時間のせいで、停車駅や通過駅の表示時間が非常に短くて心苦しいですが・・。

特急「有明7号」出発!

 昭和55年頃の有明は、485系が主役だったと記憶しています。

 16番の485系は、アリイのプラモデルをDCC化した編成しか持っていないので、未塗装の状態ではありますが、この編成に頑張ってもらうことにしました。

 

アリイの鉄道プラモ・485系
 
 動画は、鳥栖を発車して久留米に到着するまでの様子です。
 動画制限時間の1分間に収まるのはこの区間しかありませんが、これは、動画用に爆走させたものであり、実際の運転は、もっとゆっくりです。
 
 
 博多~熊本なんて、乗車した時はあっという間でしたが、模型で運転すると非常に疲れます。高速時計の倍率を5倍に設定すると、20分ちょっとの運転ではありますが、とても密度の濃い、とても楽しい時間が過ごせました。
 今回は列車を動かしただけですが、駅や車内のアナウンスを加えると、もっと面白いかもしれませんね。高速時計に音声を組み込めるものなのか、ちょっと調べてみることにしましょう。
 本日も、ご訪問ありがとうございました。