どうもみなさんこんにちは!さとみなです。
医学生のみなさんは、国試が近づいてまいりましたね〜。
あともうちょっと、ラストスパートですからがんばりましょう!
今日は国試とは違う話で、内科専門医試験についてのお話です。
そもそも医者になってからというもの、思っていることがあります。
「学会やらなにやらが出している専門医試験要項だのなんだのといった小難しいルールブックをきれいにまとめた二次情報が少なすぎる!!」
ということです。
このネット社会、常にデフォルメされた情報を読むことに慣れてきたんですよね。
たとえば「大学受験 受ける」って調べたら、大学受験の流れとか勉強法とか、そういうのがいい感じにまとめられたブログとかが出てきたり。
「自動車免許 取得」って調べたら、自動車免許の取得までの流れがいい感じにまとめられたサイトが出てきたり。
そういう、「お上が出している難しい情報をいい感じにまとめてくれている記事」みたいなのを読んで情報取得してきたからこそ!
内科専門医とか、サブスペ専門医とか、そういうものに関して!!
いい感じにまとめられたサイトが!!!
全然ないことがキツすぎる!!!(多少あるけど!!!!)
内科専門医、どうやって取得したらいいのか?どうやって勉強したらよいのか?
そういう情報が本当に少ない。
そらそうですよね。そもそも全人口に対して内科専門医試験を受ける人数ってあまりにも少なすぎるんで、
記事にしてくれる有志の絶対数も少ないに決まっています。
これが消化器病専門医とかになるともっと2次情報が減るので今から憂鬱です。
ですからせめて、内科専門医受験生の皆様の手助けになれるよう、いつか内科専門医試験の記事を書きたいな〜と思っており、今回ようやく筆をとった次第でございます。
ので、気になる方は最後までお付き合いください。
※あくまでさとみな自身の経験談に基づくものであり、個人の見解が多分に含まれることをご了承ください。
①どうやって勉強したか?
僕の勉強はシンプルでした。
①Quickcheck
②QBオンライン内科専門医試験
③学会出版の認定内科医試験過去問題集
④ネットにある復元問題
これらをひたすら解くのみの勉強法でした。
この順序で勉強しました。
大体1月頃からポチポチ始めました。
1月〜3月頃までは空き時間にちょっと問題解く、みたいな感じで、4月頃から腰を据えてそれなりに勉強しました。
問題を解くだけですとやはり体系的に勉強できているとは言えず、頭に入りにくい感じはありましたが、事実としてこれらを解くだけで合格することはできました。
よく「やるべきかやらぬべきか」論争が起こる、セルフトレーニングなるものや、試験対策映像講座は使用しませんでした。
使用していないので、どれほど有用なのかはわかりません。
僕の周りでセルトレや映像講座を受けている友人はいませんでした。
①Quickcheck
医学生時代に皆さんもお世話になったと思われるmedilinkアプリで閲覧可能な一問一答形式の問題集です。
一問一答形式なので、まず大枠を理解するのに打って付けと思います。
一連の流れで勉強していけるので、比較的体系的に勉強できます。
量が多いので、早めから少しずつ取り組むと後で焦らないと思います。
②QBオンライン内科専門医試験
同じくmedilinkアプリで閲覧可能です。
Quickcheckで知識をある程度定着させた後に解き始めました。
国試QBもそうなのですが、知識がほぼ皆無みたいな状況でこれを始めてしまうと、知らない単語が多すぎて、
解説を読んでいるのに全く頭に入ってこない、という五条悟の領域展開ばりの状況になります。
まず知識を入れてから取り組むことをおすすめします。
こちらもQuickcheck同様、空き時間にポチポチ問題が解けるので、とりあえずスマホに入れておいて、ゆっくりやっていくのがいいと思います。
③学会出版の認定内科医試験過去問題集
これは一応勉強しましたけど、基本簡単なので、やってもやらなくても良かったかな、と思いました。
ただ無視するのも気持ちが悪いシロモノではあります。
④ネットにある復元問題
これは意外と無視できませんよ。できる限りやった方が良いです。
当日、問題は全て回収されてしまうため、有志が復元してくださったものを解くしかありません。
QuickcheckやQBオンラインで見たような問題も結構あるので、「あ、これはやっぱり出てるんだな」って再確認ができます。
ただし当然、個人が復元した問題ですので、解説はなく、復元クオリティもバラバラです。
復元いただいたことに感謝しつつ、自分で色々調べながら勉強していくことになるかなと思います。
僕もある程度復元してみる予定なのでまたそちらも参照いただければと思います。
②当日の流れ
2023年は6月4日(日)に実施されました。
実施場所は横浜、大阪のみという、遠方の先生方にとっては特に厳しい会場設定となっておりました。
僕は横浜で受験しました。
パシフィコ横浜が会場でしたが、1636人の内科医が全て同じ空間(一部屋!)に集まられており、まさに圧巻の景色でした。
会場の隅から隅まで内科医なわけですから、かなり異質な空間でしたね。
試験の時間割は以下のとおりです。
試験時間(9:00〜16:40)
第1時限120分(9:00〜11:00)
休憩60分(11:00〜12:00)
第2時限120分(12:00〜14:00)
休憩40分(14:00〜14:40)
第3時限120分(14:40〜16:40)
途中退室は可能ですが、意外と時間ありません。
マークミス等のチェックまで含めると、15分程度しか余りませんでした。
途中退室後は、退室者の待機場所として明確に指定される場所はないので、2階の空きスペースの椅子に座るか、椅子が空いていなければそこらへんをブラブラするくらいのことしかできません。
筆記用具は、国試の時に買って以来封印されていた鉛筆を持っていきました。
お昼休憩は自分の机で食べます。
近隣の飲食店は多くないので、買っていくことをおすすめします。
なお、問題用紙は全て回収されます。
休憩時間の過ごし方についてですが、僕は問題を復元しようと思っていたので、休憩中はひたすら問題を思い出してメモするという作業をしておりました。ついでにちょっと調べて「ここ合ってた!」とか「ここ間違ってた!」とか一喜一憂していました。
大学時代の同級生に会って会話をする時間もありましたが、みんな口をそろえて言っていたのが
「普通にムズイ。」
ということでした。
体感としてはどうしても難しく感じてしまうということです。
③試験後の流れ
合格発表のお知らせが来たのは2023年7月28日でした。
こんな感じの、だいぶ淡白なメールが来て合格を知ります。
その後、さらにしばらく待っていると、10月頃に「一次審査合格」というメールが来ます。
(まだ合格してなかったんかい!)
そして、11,000円というみかじめ料を請求されます。
そしてさらに待っていると、11月頃に2次審査が通りましたというメールが来て、仮の認定証が発行できるようになります。
本物の認定証は1月下旬頃に発送されるようです。
なお、今回の内科専門医試験の合格率は85.3%と、過去3回で最低を記録しました。
今後も低下していく可能性がありますので、十分な対策が必要と思われます。
ということで以上、内科専門医試験についての記事でした。
少しでも皆さんの手助けになれば幸いです。
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