脳科学・人工知能(AI)研究者の黒川伊保子さんの本の『60歳のトリセツ」から語学に役に立つと思う事柄をご紹介します。
以前、同じ黒川さんの著書で『ことばのトリセツ』をご紹介した時、女性脳について;
女心は永遠の14歳なので、自分がお花畑で、ひらりひらりと跳んでいる女の子くらいにしか思っていないのである。
と紹介されていたので、脳についてもう一歩理解したいと思い、読んでいるのですが、この『60歳のトリセツ』の第2章「ボケを気にする」を捨てるに「小脳のパッケージ化」という子見出しがあり次の説明があります。
ヒトは、「一連の動作」をするとき、慣れないうちは大脳で考えて動作をするが、何度も繰り返して熟練してくると、小脳にパッケージ化されて、ほぼ無意識のうちに自然に流れるように動けるようになる。
例として私たちが二足歩行するときのことを説明してくれています。
下半身にあるいくつもの関節の角度と骨盤の傾きを制御しつつ、床の滑り具合、靴や服の様子、道幅、向こうからやってきてすれ違う人の動き、それが知人か否かなどを感知しながら、無事に歩いているのだが、これをいちいち考えながらやっていたら(「右足の親指を強めに使って、左の小指で踏ん張って、骨盤の傾きは右へ少し」とかやっていたら)、到底間に合わない。これらを無意識にやってのけているのは小脳で、ヒトは8歳までに「歩行」に関する演算をパッケージ化して、小脳に搭載してあるのである。
さらに;
習い事はすべからく、「大脳で考えながらやる」ことを「小脳のパッケージ化」に変えていく行為である。
と言います。
そして、語学もそうだと言います。
語学もそう。最初は、思考しながら、外国語の文章を組み立てて話すわけだけど、反射的に一連の表現が浮かんでくるようになれば、mこうこっちのもの。小脳のパッケージ化が始まったってことだ。
黒川さんはこの語学の小脳のパッケージ化が苦手だというのですが、私たち、中国語を学ぶものはこのことを意識すると効果的に学ぶことができると思います。
実際のレッスンで、語学のマスター方法として、自転車や水泳ができるようになることだと説明するのですが、今一つ、具体的ではなかったと思いますが、脳科学で「小脳のパッケージ化」と説明していただくとわかりやすいように思います。
最初は大脳で考えながら学ぶのですが、それを考えることなく、ほとんど無意識でできるようになるまでパッケージ化して小脳に搭載しましょうではありませんか。
扶養社新書


