外国語を学ぶということは日本語を知ること | SC神戸中国語スクール 京都校

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カズレーザーと学ぶ。

というテレビ番組を見ました。

テーマは

『人たらしになる方法』と『究極の美肌ホルモン』

ですが、言葉に関係するのは『人たらしになる方法』の中の以下です。

言語学の観点から、日本人ならではの人たらし術があると紹介するのは明治大学法学部・堀田秀吾教授だ。堀田教授によれば、日本語は世界的に見ても会話の返答速度が極めて速く、『世界最速の会話食い気味民族』だという。この特徴を活かした人たらし術として、教授は『うなずき』と『コード・スイッチング』の2点を挙げた。

日本語には、「~ね」などの終助詞という、会話を円滑に進めるために言葉を区切る働きをもつ表現があり、聞き手はそのたびに反応をする。これは終助詞が対人関係を調整する言葉であり、相手を会話に巻き込むためのものだという。英語にはこういった働きを持つ表現はなく、一方が話し終えたら返答するという対話型であるのに対し、人間関係を重視する日本語は、話し手も聞き手も会話を共に作る共話型とされる。そのため日本語では『うなずき』が非常に大切であるという。実際、被験者にCGの人物に向かって話をさせるという実験では、静止状態のCGよりもうなずく動作をするCGの方が、話をしていて印象が良く、親近感が湧いたという結果が出ている。

特に「会話の返答速度が極めて速い」という日本語の特徴(これは『はい』『いいえ』という返答をいう速度が他の言語に比べ極めて速い)ということと、「人間関係を重視する日本語は、話し手も聞き手も会話を共に作る共和型」ということに注目しました。

中国人と話をしていて、うなづいてくれないことに「ちゃんと話を聞いてくれているのかな?」と不安になったことはありませんか?

私はあるのです。

また、中国人にビジネス日本語を教える時に、一番最初に教えるのは「はい」という返事でした。

中国語を学び、中国人と接し、中国の文化を学び、考え方や習慣などを学ぶと、日本との違いに気づくことができます。

中国語をマスターしようと学んでいるのですが、最終的には日本語や日本との違いに気づくことになり、日本語や日本について深く理解することになると思います。

これは自分以外の人と接触することで、自分と自分以外の人との違いを発見し、自分自身への理解を深めることができるということのような気がします。

外国語を学ぶということは日本語について深く理解すること。

そして、外国語を学ぶために必要なその国の文化を学ぶということは日本との違いに気づき、日本について深く理解すること。

そんなことを感じた番組でした。