落語と語学 | SC神戸中国語スクール 京都校

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私が中国語使いになるための学習方法として色んな方法を試行錯誤したのですが、私にとって一番力を入れ、そして効果的だったものとして中国の漫才があります。

会話をマスターしようとしていた私は、あいずちを含め、自然な会話の例として相声と呼ばれる中国語を毎日毎日、可能な限り聴き、そしてそれをマネしました。
20歳の頃にマネしたフレーズは今でも覚えています。

漫才を選んだのはもう一つ理由があります。
それは「お笑い」が好きだということです。
会話で中国人を笑わせたい。
そんな思いも強かった私は、日本の落語も大好きです。

このブログでも以前、落語のマスター方法として「三遍稽古」というものを取り上げたことがあるのですが、久しぶりにYoutubeの動画でこの方法を紹介されていたのでご紹介します。

この動画では今は亡き六代目笑福亭松鶴の稽古方法を松鶴師の弟子である笑福亭鶴光師が紹介しています。

一席の落語が例えば15分から20分だとして、その内前段の5分を松鶴師が3回話す。

1回目は噺のあらすじを覚え、2回目で噺の全部を覚え、3回目で落語特有の仕草を覚える。

当時は録音はなし。
口移しで伝える。

たった3回で落語を覚えるなんて無理かというと鶴光師はそうではなく、必死に覚えようという気持ちになると細かな点は無理でも覚えることができると言います。

中国語をマスターするのも同じだと思います。
集中して必死に覚えようとすることでマスターすることができると思います。

またこの動画では他にも語学を学ぶ上で参考になることがあります。

語学では、俳優のようにその国の人となって話すことが必要という話しがありますが、それは完全になりきるのではなく、あくまでも「芸」として演じるということだと思います。

動画では落語で酔っ払いを演じる時、酔ったふりをするのであって、酔った状態をそのままマネするのではない。
酔った状態そのままならセリフがわからない。
あくまでも「酔ったふり」であって、演じることが大切だと言います。

この他にも「腹でしゃべれ」とか、「耳で聞かずに腹で聞け、腹でしゃべれ」とか、「師匠というのは困った時に灯火を灯し、導いてくれる存在である」とか、「噺家として大切なのは精神的にきれいであり、思いやりを持つことこそが大切だ」と言います。

語学を学ぶというのも、最終的には「人間磨き」であり、人格を向上させ、思いやりのある良い人になるために学ぶということが大切。
そう思う今日この頃です。

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