今日は1話の犯人・牙琉霧人が行った浦伏影郎殺害事件について動機と起こったことについて書いていこうと思う。その前に1話で起こった内容を整理していきます。

 

①成歩堂と牙琉がバーボルハチで食事

②牙琉帰りに浦伏と邂逅

③浦伏、成歩堂とポーカー勝負

④ラストゲームでイカサマを行い更に成歩堂側の指摘するがその証拠は出ず浦伏敗北

⑤みぬきと成歩堂の親子の絆を感じ取り勝負でも人間としても完敗を悟る

⑥憤りのまま逆井雅香を殴る

⑦傷害事件発生につき成歩堂が通報、加えて裁判となった場合のため牙琉を手配

⑧浦伏との邂逅後に周辺に留まっていた牙琉が隠し通路を使ってナラズモの間に行く

⑨敗北感に苛まれ黄昏ていた浦伏を牙琉が襲撃

⑩簡単な現場の工作を行い隠し通路から牙琉は逃亡

⑪警察と共にナラズモの間に戻った成歩堂が殺人罪として逮捕拘束を受ける

 

 このような感じなんだけど、淡々と事実だけ並べたら前回までの内容を読んだ人ですら思うはず。

牙琉霧人どうした?って(;´・ω・)

だってないじゃんね、動機。すれ違ったぐらいで人殺してたら世界の人口半分になっちゃうよ(笑)

4話見てきても正直一発でわかる人いるのかわからん程度には描写が足りないと思った。

 でもね、前回書いた通りなるほどくんが羨ましくて憎くてたまらない牙琉霧人からしたら千載一遇のチャンスだったわけなんですよ。自身のプライドを過去深く傷つけた奴ら(個人ではない)を裁きついでに成歩堂まで抹殺できる、それも成歩堂に憧れて弁護士になった上、都合よくその出自も自身のプライドを傷つけた連中に由来する青年を使って。そう、王泥喜くん。

 自身のプライドを傷つけた連中を抹殺し、自身のプライドを傷つけた連中を使って、自身のコンプレックスの根源を叩き伏せる、それをもってようやく自身が最高の弁護士となれる。それが彼のこの事件の動機だったってことです。

 正直王泥喜くんに出会わずに弁護の依頼を受けてたら、自ら叩き伏せるつもりだったんだとは思うけど都合よく王泥喜くんが自分とこで働いてたもんだから、よりエグい形でなるほどくんをねじ伏せるチャンスを得た、だから新米とはいえ王泥喜くんを弁護席に立たせた。

 

 …うーんなんという他人軸人生(笑)

『世界一やさしいやりたいことの見つけ方』の著者、八木仁平さんが彼の殺人の動機を知ったら、憧れを捨てようよ!自分軸で働こうよ!本当にやりたいことで生きようよ!って言われそうなぐらい、なるほどくんと或真敷一座に全力で縛られに行ってる。

 なるほどくんよりすごい弁護士だって世間に認めさせて、弁護士として自分を認めなかった或真敷一座とその血族に後悔と絶望を与えたいって自分の人生自己顕示欲に全振りなのが悲しい。

 殺人者って段階で悪い奴じゃんって断じるのは簡単だけど、一部共感できるなと思う。…まあ、シンプルに最低ですけどね(笑)

 

 ということで逆転裁判4、1話『逆転の切り札』のレビューというか感想というか考察というか解説というかよくわからん語りは今回までとします。

 次回から2話の『逆転連鎖の街角』について書いていこうと思うよ。

 

 明日もいい日でありますように。