すき焼きは、1600年代には存在していたそうです。
当時のすき焼きは「杉やき」と呼ばれ、鯛などの魚介類と野菜を杉の箱に入れて味噌煮にしたものだったそうです。
その他にも1800年代には「鋤やき」という使い古した鋤を火にかざし、鴨肉や鯨肉を加熱する焼肉のようなお料理だったそうです。
これらがすき焼きの起源とされていますが、「すき焼き」と呼ばれるようになったのは、すき身のお肉を使用することに由来しているという説もあります。
もともと幕末まで牛肉を食べることはありませんでしたが、1859年の横浜開港後、外国人から食肉文化が入り、牛肉の需要が増加していきました。
最初はアメリカから食用牛を輸入していましたが、需要の高まりを受け日本でも牛を飼育するようになっていったそうです。
すき焼きは、肉や他の食材を浅い鉄鍋で煮たお鍋料理です。
調味料は醤油と砂糖が使われますが、合わせ調味料を使用した割下と呼ばれるタレを用いることもあります。
甘辛い味付けを総称して「すきやき風」と呼ばれるほど、日本人にはなじみのある味です。
すき焼きには薄切りにした牛肉が使われます。
そこへ野菜やその他の具材を一緒に煮込み、溶いた生卵につけて食べるのが一般的です。
薄切り肉ですが、しゃぶしゃぶのお肉と比べると暑くなっています。
作り方は地域やその家庭によって違いますが、大きく分けて関東と関西で違いが見られます。
溶き卵につけるという食べ方は関西が発祥のようです。
この習慣は後に関東にも広まり、全国的になっています。
これは、お鍋で煮た具材をいきなり食べると暑くてやけどしてしまうのを防ぐために卵にくぐらせてほどよい温度にするという意図があったそうです。