東大寺 「良弁僧正」と「良弁杉」 | ドット模様のくつ底

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東大寺にまつわる民間での伝説に

東大寺別当 良弁僧正(ろうべんそうじょう)の話があります。


良弁僧正は持統3年(689)に生まれ、

出身地は近江国(滋賀)とも相模国(神奈川)とも言われています。

伝説では近江国出身となっています。


東大寺の前身である金鐘寺では義淵(ぎえん)僧正に師事し、

法相宗を学びます。


その後、華厳経の研究に取り組み

東大寺創建の基盤を創り、

天平勝宝4年(752)に大仏開眼の年に東大寺初代別当職に就きました。


東大寺の四聖 のお一人なんですね。


良弁僧正は伝説が生まれるほど生い立ちが謎であり、

実は百済からの渡来人ではないかという説もあったりします。

民間に伝わる伝説は、


文楽や歌舞伎などの演目に

「良弁杉由来」「二月堂良弁杉」というものが生まれていることや、


劇団「良弁杉」というミュージカル劇団が奈良にあったりするので、

有名な話だと思います。


劇団「良弁杉」は奈良市音声館をホームに活動を広げておられます。


*2月5日(日)に「二月堂良弁杉」というミュージカルを開催予定



よく知られた伝説が書かれたHP をリンクさせて頂きます。



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二月堂と良弁杉


良弁杉は興成神社(こうじょうじんじゃ)の隣にあります。


二月堂練行の鎮守社で

修二会の行法中、

初日と最終日にお参りされる三社のうちの一つです。


御祭神は豊玉媛命(とよたまひめのみこと)


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二月堂から見える良弁杉


初代の良弁杉は1961年の第二室戸台風によって、

地上から10mほどを残して折れてしまいました。

その後、挿し木をして2代目を育てるも、1966年に枯死。

現在の良弁杉は3代目になります。


(奈良県HP「歩く奈良」参照↑)

東大寺境内にある 子安大明神(子安神社)


こちらに良弁僧正のお母様が祀られています。

良弁僧正はお母様を近くに住まわせて孝行したと伝わります。



東大寺境内にはゆかりの神社が数か所に鎮座しています。

またご紹介できればと思います。


子安神社の場所は少しわかりにくいかも知れません。

大仏殿西廻廊前のスロープを降りたあたりです。

この先には指図堂があります。