十五歳だった女子高校生にわいせつ行為をしたとして、香取署などは十日、児童買春・ポルノ禁止法違反(児童買春)の疑いで、佐倉市王子台一、同市立中学校教諭木村繁郎容疑者(38)を逮捕した。

 

 逮捕容疑では七月二十四日午後四時半ごろ、成田市内のホテルで、県内の女子高校生が十八歳未満と知りながら、現金を渡してみだらな行為をしたとされる。

 

 同署によると二人は同日、ツーショットダイヤルで知り合った。同容疑者は三万円を渡したといい、「間違いありません」と容疑を認めているという。


<毎日新聞>

 千葉県で発覚した総額30億円に上る不正経理問題で、県内の全39署を含む県警や財務を監査する県監査委員事務局、会計をつかさどる県出納局でも不正経理があったことが10日、県や県警への取材でわかった。

 不正額は県警だけで約1億4000万円に上り、公金支出に対するチェック機能の甘さが浮き彫りになった。

 県警によると、不正経理は本部を含め全95部署のうち80部署で確認された。警察署では、代金を支払う前に納品してもらったり、先に支払った後に年度をまたいで納品されたりするケースが多かった。

 県によると、監査委員事務局でも、同様の手口で25万1000円分のコピー用紙を納入していたことが判明。担当者は「各課から回ってくる大量の資料をコピーしなければならず、仕方なかった」と説明している。

 出納局では2003年度、書庫(5万2500円)とタクシークーポン券(3万円分)を架空の支払伝票を使って購入していた。伝票は3年の保存期間を過ぎ、すでに処分されていたが、業者側が提出した帳簿から不正が判明した。出納局は各部署から届く支払伝票を審査しており、同局幹部は「6年前とは言え、驚いた」と困惑気味に話した。

<読売新聞>
 文部科学省の男性係長(36)が今年7月、自分が所属する局の別の課の金庫から現金18万円とキャッシュカードを盗み出したうえ、カードで20万円を引き出していたことが分かった。同省は10日、この男性を停職3カ月の懲戒処分としたが、既に返金されていることなどから、警察への被害届は出さなかった。男性は同日付で辞職した。

 

 文科省によると、男性は7月31日、歓送迎会などに使うため課員が出し合っていた現金とカードを盗み、その日のうちに現金自動受払機(ATM)で20万円を引き出した。同日中に被害が発覚し、省内で調査を進めていたところ、先月31日になって男性が盗んだことを認めた。「ギャンブルなどで作った借金の返済に充てた」などと話しており、今月2日にATM手数料を含む38万105円を返金した。


<毎日新聞>

 横浜市教育委員会は10日、窃盗容疑で逮捕・起訴された市立六ツ川中(南区)教諭、小島建司被告(37)を懲戒免職処分にした。

 

 市教委によると、小島被告は今年4月、神奈川県立鶴嶺高校(茅ケ崎市)の吹奏楽部部室から楽器など82点を盗んだとして、8月19日に逮捕された。この際、職業を「タクシー運転手」と偽り、報道を見た同中生徒の指摘で発覚した。07年に同県平塚市で万引きの疑いで逮捕された際も同様のうそをついていた。市教委に対し、この2件以外にさらに2件の盗みを認めているという。


<毎日新聞>

 徳島市は9日、元交際相手の女性にストーカー行為をしたとしてストーカー規制法違反などの容疑で逮捕、起訴された徳島市都市政策課の技師、井上拓也被告(30)を懲戒免職にした。

 井上被告は、携帯電話で女性を中傷するメールを送ったり、女性宅に消火器を投げて窓ガラスを割ったりするなど、ストーカー行為を繰り返したとして起訴された。

 市はこの日、管理監督責任として上司3人を文書訓告にした。「再発防止に努め、1日も早く信頼回復したい」としている。

<読売新聞>
 警視庁は9日、同僚から腕時計3個を盗んだとして、大森署巡査長多田知信容疑者(30)を懲戒免職処分にした。東京地検は同日、多田容疑者を窃盗と住居侵入罪で起訴した。

 多田容疑者は昨年11月に寮の同僚の部屋から腕時計(15万円相当)を盗んだ疑いで先月20日、逮捕された。今月7日には、2007年3月に府中市の警察学校の寮から同僚の腕時計(2万円相当)を盗んだ容疑と、今年1月に寮の同僚の部屋から腕時計(20万円相当)を盗んだ容疑でも追送検された。

 多田容疑者は「高級腕時計にあこがれていた」と話しているという。

<読売新聞>
 不正な経理は県警本部を含むほとんどの部署で行われ、将棋盤や卓球台、ゲーム機の購入にも使われていた。

 9日発表された千葉県の全庁調査で、事務用消耗品費の支出のうち46%にあたる30億円が不正経理と判明した。私的流用が疑われる1億1200万円を含め、県は現時点で7億円を管理職やOBら5400人に返還請求する。

 記者会見した森田健作知事は「これじゃ県民に何やっているんだ、とどなられてもしかたがない。申し訳ない」と頭を下げた。

 不正な経理処理で購入した物品の中には、冷蔵庫や電子レンジ、ホットカーペットなど家電製品94件(計380万円)があった。このほか、総務部の出先機関「北総県民センター海匝(かいそう)事務所」(旭市)が卓球台(12万9000円)、県土整備部の出先機関「千葉整備事務所」(千葉市)が将棋盤(1512円)を購入するなど、娯楽用に充てていた。

 また、環境生活部県民生活課は、青少年健全育成でゲームソフトの内容を見るためとして、プレイステーション2(3万2000円)を購入していた。

 各課の金庫で保管していた現金・金券類が計4400万円あることも判明。このうち、業者のプール金から購入した金券類を換金するなどした現金は2300万円。通帳で残高を管理していた。私的流用につながる可能性が高く、県は「刑事告訴・告発の対象となる可能性がある」として、部署名や具体的な手口を明かさなかった。

 業務で使うパソコンやプリンター、台車、ブラインド、芝刈り機、医薬品なども、架空発注により代金を業者の口座にプールする「預け金」や、業者に事実と異なる請求書を提出させて別の物品を納入させる「差し替え」などの不正な経理処理で手に入れていた。

 森田知事は終始、険しい表情で記者会見に臨み、「現知事として心からおわび申し上げます」と深々と頭を下げた。さらに、「森田県政はこのようなことを決して許さない。私は毅然(きぜん)として対処していく」と、不正経理問題が堂本暁子・前知事時代の「負の遺産」との見方も暗に示した。県は再発防止策として特別監察組織を11月に新設する。

<読売新聞>
 熊本県警熊本北署は9日、福島県いわき市職員鈴木紀幸容疑者(38)(茨城県北茨城市磯原町)を強盗強姦(ごうかん)容疑で逮捕した。

 発表によると、鈴木容疑者は7月25日午前0時20分頃、熊本市新市街のホテル室内で、同市の派遣型風俗店女性従業員(21)に睡眠作用のある薬を混ぜた酒を飲ませて昏睡(こんすい)状態にしたうえで、女性の財布から約9万円を盗み、性的暴行を加えた疑い。

 24日に偽名でホテルに宿泊し、女性をホテルに呼んだという。ホテルの防犯カメラなどから鈴木容疑者を割り出した。容疑を認めているという。

 いわき市によると、鈴木容疑者は1994年に市職員になり、昨年4月から常磐・遠野地区保健福祉センター事務主任。今年7月から病気休職し、自宅療養中だった。犯行日は主治医の許可を得て、治療の一環として旅行に出ていたという。櫛田一男市長は「職員が不祥事で逮捕され遺憾。事実を確認して厳正に対処する」とのコメントを出した。

<読売新聞>
 海上自衛隊の特殊部隊「特別警備隊」(広島県江田島市)の三等海曹=当時(25)、死亡後二曹に昇進=が昨年九月、十五人相手の格闘で死亡した事件で、防衛省は八日、最終報告書を公表した。格闘を指導する技量がない教官が、危険性の高い連続組み手を行わせたことが直接的な要因と結論づけた。

 

 事件発生当初に浮上した集団暴行の疑いについては「意図的に暴行を加える意思はなかった」と否定した。

 

 報告書によると、連続組み手は二〇〇一年の特別警備隊創設以降、教育課程で実施。死亡した三曹の訓練は、教官の児玉伸吾二曹の指示で体育係の学生が計画した。

 

 連続組み手は昨年九月九日、一人約五十秒の予定で始まり、三曹は十人目前後からふらふらに。十四人目の対戦者の右フックが左あごにあたって倒れた。意識不明のまま、同月二十五日、急性硬膜下血腫で死亡した。

 

 事件の直接的要因として「児玉二曹らが連続組み手の危険性や学生の技量を判断できず、安全対策を十分とらないまま行わせた」とし、間接要因として当時の隊長の熊谷公夫一佐らの指導監督不十分などを挙げた。

 

 連続組み手について、報告書は「やらないと言える雰囲気はなかった」との学生からの証言を記載したものの、三曹が連続組み手の直前に二度、同意したとして「強制ではなかった」と断定した。

 

 その一方で、連続組み手を「不適切な格闘ルール」とし、脳へのダメージが大きいグローブの使用も「不適切な防具」と指摘。教育課程をやめる三曹には「必要性がなく、しかも危険性の高い訓練」だったとしている。

 

    ◇

 

 呉区検は先月三十一日、児玉二曹を略式起訴し、呉簡裁は同日、罰金五十万円の略式命令を出し、児玉二曹は即日納付した。このほか、別の教官ら三人を不起訴処分(嫌疑不十分)とした。

 

 防衛省は八日、この事件で、教官の児玉二曹を停職二十日とするなど二十一人の懲戒処分を公表した。処分の内訳は、停職五人、減給一人、戒告十三人、訓戒一人、注意一人。


公務員の不祥事 ( 関東地方etc )、パワハラ、セクハラ、アカハラ etc-海上自衛隊 集団暴行
自らの処分などについて発表する赤星慶治海上幕僚長=8日、防衛省で


<東京新聞>

 不正経理処理された県の公金が五年間で三十億円に上ることが明らかになった問題で、森田健作知事は八日、県庁で報道陣に対して「残念でならない。冗談じゃない。本当に申し訳ありません」と、県民に陳謝した。

 

 金額について森田知事は「こんな数字が出てくるとは…。使途不明金が一億円を超えている。何を考えているのか」と憤りをあらわにした。職員の処分などは「ぴしっとやらないといけない。県民に納得していただけるようにやる」と述べた。

 

 県は九日、調査結果の詳細について森田知事も出席して記者会見する。


<東京新聞>