文部科学省の男性係長(36)が今年7月、自分が所属する局の別の課の金庫から現金18万円とキャッシュカードを盗み出したうえ、カードで20万円を引き出していたことが分かった。同省は10日、この男性を停職3カ月の懲戒処分としたが、既に返金されていることなどから、警察への被害届は出さなかった。男性は同日付で辞職した。

 

 文科省によると、男性は7月31日、歓送迎会などに使うため課員が出し合っていた現金とカードを盗み、その日のうちに現金自動受払機(ATM)で20万円を引き出した。同日中に被害が発覚し、省内で調査を進めていたところ、先月31日になって男性が盗んだことを認めた。「ギャンブルなどで作った借金の返済に充てた」などと話しており、今月2日にATM手数料を含む38万105円を返金した。


<毎日新聞>