トリッキーなポールセット | サラリーマンスキーヤーの日常

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競技スキーをしたり、バイクに乗ったり、トレッキングをしたり、走ったりしてます。その他、全国のうまいものを食べるのも大好きです。2016シーズン後半にACL損傷→再建術→2018シーズンからは競技スキーにも復帰しました。そんな日常をつれづれなるままに

先週末の午後のSLで面白いというか、たぶん僕は初めて見るセットが立っていたのでそんな話を
 
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セット後練習開始前にコース整備兼ねてインスペクション(下見)をするんですが
その時に、しばらく立ち止まって「これどうやって入るの?」と考え込むセットが立っていました
 
 
こういう感じ
一見すると普通のストレートなんだけど1本刺し忘れたの?
かなと思うんですが……
 
一番上の赤ポールの前は右ターン
で、このセットは映像の右側へ(左ターンで)抜けないといけない
 
 
入る方向と出る方向
で通常のストレートと同じように滑るとすると……
 
 
あら、次のポールと反対方向に抜けてしまう……
しばらく考えて(というかセット内ではよくわからず、一通り見てから改めて考えて)やっとわかりました
 
 
練習なので、スルーやストレート系(ヘアピン、ストレートなど)のアウトポールが立っていませんが、アウトポールが立つとすればこういうこと
最初の赤~青はスルー
スルーの下の青ポールがストレートの1ターン目のインポールとダブっているんですね
スルー+ストレートのハイブリッドですね
 
 
ラインとしてはこうなります
インターバルが正確に表現されていないので、この絵だとわかりづらいですが、スルー部分はまっすぐ立ってはいるんですが、滑っていた感覚としては一つのターン弧で丸くまとめる方がスピードがつながるような感じでした
 

 

その部分

ここに入る時点ですでに遅れていますし、全体的に内倒気味で滑っていて良い滑りではないですが、こういうラインになりますよということですね

 

普通、多少変則的なセットであっても現場で見るとなんとなくすべるラインが見えてくるんですが、このセットはその場ではわからなかったですねぇ

スルーの赤~青がストレート部分のインターバルとあまり変わらず、ほぼフォールラインに対してまっすぐに立っていたのでどうしてもストレート系のセットのイメージが外せずわかりませんでした

滑ってみた感じだと、上にも書いた通りスルー部分とストレート部分は違うターンになる方がスムーズに抜けれるような感覚合ったけど実際どうだっただろ?

 

大会でも練習でも、このセットは初めて見たかなぁと思います

まあ、大会ならアウトポール立つのでどう抜けるかはわかると思いますが、ラインやタイミングをどうとるかっていうところではまた一つ経験値詰めたかなと思います

 

SLだとセッターの意図によっては結構変則的なセットが立つことがありますが、過去に見たことがあるのでパッと思い出せるので言えば例えばこういうのとか

 

 
大会セット=アウトポールまでセットした状態ですが、どういうラインかわかりますでしょうか……
 
 
最初の2旗門が1ターンで滑るスルーゲート
オーソドックスなセットならここからオープンセットになって、その次のリズム変化(スルーやストレート系)に入りますが、ダイレクトにヘアピンに入ります
 
通常のオープンからヘアピンに比べれば横方向への移動量の多いスルーから縦方向への移動かつリズムも早くなるヘアピンにつなげているのでリズム変化が大きいセット(ギューン(スルー)、タッターンという感じ)ですね
 
あと、一時期よく見かけたのがヘアピンを複数つなげるパターン
 
 
これだとヘアピン×3連発です
 
いわゆるギルランデ的に斜面をトラバースしながら細かいターンをつなげるラインになります
 
このセット内ではむしろリズミカル(タッターン、タッターン、タッターンという感じ)なんですが、その前後とのリズムのギャップが大きいと結構いやらしい感じなりますね
 
SLの場合、リズム変化というのは必ずあるわけですが、斜面との兼ね合いの中でセットによるリズム変化への対応というのも求められるという意味で難しさもありますが、セッターの意図を読み取りながらラインを考えて滑るというのもSLの楽しさの一つでもありますね