屋久島道中チャリ栗毛 (10) ~頂上~
熱湯をかぶった私です。
(きっと、水泥棒をした天罰だろう)
坂道を押し続けています、次はどんな事が待っていたのでしょう。
つづきをどうぞ・・・。
------------------------------------------------------------
一体何時間押して上がっているのだろう?
1時間?
しんどい・・・、ただ、ただ、しんどい。
2時間?
もう嫌だ!何で自転車なんて押して上がってるんだ!ここに自転車を捨てて上ってやる!
(それでは、ただの登山です)
3時間?
もう頭の中は真っ白です。
数m先を行く、Mさんがずっと「頑張れ!」と声を掛けてくれます。
いつまでこの坂は続くのだろう?
そればかり思っていました。
もうダメだと何度思ったことでしょう。
私は、ずっと下を見て自転車を押していました。
これ以上、坂を見たくない、まだまだ上り坂が続く景色を見たくない!
そんな思いがあり、下を見ていた気がします。
そんな時、前に自転車を押していたMさんが、
M「yamahiro君!早くこい!」
と言った途端。
ウォォォォォォォォォ!!!!!!
という声が聞こえます。
私は、その声に反応して、やっと顔を上に上げました。
目の前にいた、Mさんの姿が消えていこうしています。
え?
そうです!
ついに坂の頂上です。
慌てて自転車に跨ります。
そして、頂上までの数mを漕いで上がりました。
ついに頂上です!
その瞬間。
ウォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!
叫んでいました。
頂上からは、海が一望できました。
山頂には尾根は無くすぐに、下り坂でした。
ほんの数秒間の山頂からの景色でした。
でも、この景色だけは今でも、はっきりと目に焼きついています。
普段全く感動なんてしないのですが、
私はきっと感動したんだと思います。
(普段感動なんてしないから、自分が感動しているのか判らないのです。汗)
下りの最中にMさんが叫んだ意味が判りました。
(きっと、私と同じだったんだと思います)
つづく・・・。
(きっと、水泥棒をした天罰だろう)
坂道を押し続けています、次はどんな事が待っていたのでしょう。
つづきをどうぞ・・・。
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一体何時間押して上がっているのだろう?
1時間?
しんどい・・・、ただ、ただ、しんどい。
2時間?
もう嫌だ!何で自転車なんて押して上がってるんだ!
(それでは、ただの登山です)
3時間?
もう頭の中は真っ白です。
数m先を行く、Mさんがずっと「頑張れ!」
いつまでこの坂は続くのだろう?
そればかり思っていました。
もうダメだと何度思ったことでしょう。
私は、ずっと下を見て自転車を押していました。
これ以上、坂を見たくない、
そんな思いがあり、下を見ていた気がします。
そんな時、前に自転車を押していたMさんが、
M「yamahiro君!早くこい!」
と言った途端。
ウォォォォォォォォォ!!!!!!
という声が聞こえます。
私は、その声に反応して、やっと顔を上に上げました。
目の前にいた、Mさんの姿が消えていこうしています。
え?
そうです!
ついに坂の頂上です。
慌てて自転車に跨ります。
そして、頂上までの数mを漕いで上がりました。
ついに頂上です!
その瞬間。
ウォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!
叫んでいました。
頂上からは、海が一望できました。
山頂には尾根は無くすぐに、下り坂でした。
ほんの数秒間の山頂からの景色でした。
でも、この景色だけは今でも、はっきりと目に焼きついています。
普段全く感動なんてしないのですが、
私はきっと感動したんだと思います。
(普段感動なんてしないから、
下りの最中にMさんが叫んだ意味が判りました。
(きっと、私と同じだったんだと思います)
つづく・・・。
屋久島道中チャリ栗毛 (9) ~亡き者~
あるものを見つけてしまいました。
つづきをどうぞ・・・。
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坂の途中に、資材置き場のような場所がありました。
そこに目に止まったのは、水道です。
二人してすぐにホースが繋がっている水道に吸い寄せられました。
私「Mさん!水浴びしよ!」
M「そうだな!、しよっか!」
ごめんなさい、はっきり言って水泥棒です。
10年以上前のことで時効ということで見逃して下さい。<( _ _ )>
話を進めます。
M「じゃぁ、yamahiro君、先にいいよ」
私「え!いいんですかぁ?」
M「いいよ、疲れているンだろうし」
私「じゃぁ、お言葉に甘えて、お先です!」
そういって、私はホースの先端握り、頭の上にかざしました。
M「じゃぁ、いくよ」
そういってMさんは水道の蛇口を開いてくれました。
私「あいよ!」
さぁ、頭から水浴びだ!と思っていた、
次の瞬間。
私「ギャァァァァァァ~~~~~!!!!!」
始めは何がなんだか判りませんでした。
熱い!!!!! 熱い!!!!!! 熱~い!!!!!!!!
なぜか頭の上から熱湯が降ってきました。
慌ててホースを投げ捨てます。
長いホースの中にまだ、水が残っていたようで、
その残っていた水が、この灼熱の太陽の下で熱せられ熱湯に変身していたのです。
し、し、死ぬかと思った。
い、今、この男、私を亡き者としようしのでは、あるまいか?!!!!
(私の走りがあまりにも遅いので足でまといになったのか!)
や、殺らなきゃ、殺られる。
(バカです)
一瞬、殺意が芽生えました。
(完全なノイローゼの出来上がりです)
Mさんがすぐ声を掛けてきました「大丈夫か!」
私「大丈夫じゃない!」
私のコッケイな姿を見て、Mさんは大爆笑、私も何だか可笑しくなってきて、二人で大笑いでした。
数秒後、冷たい水が、全身火照った体を冷やしてくれました。
「真夏に水浴びをする時は、ホースの残り水を出し切ってからにする。」
26歳で一つ賢くなったyamahiroでした。
つづく・・・。
屋久島道中チャリ栗毛 (8) ~山越え~
ドン亀のようなスピードでしか走れない私。
こんな感じで、どうするの?
つづきをどうぞ・・・。
--------------------------------------------------------
相変わらず遅い私です。
急には早く走れません。
(そりゃ、そうだろう)
何度も何度もMさんに待っていてもらいました。 <( _ _ )>
何度も何度も休憩を取ってもらいました。 <( _ _ )> <( _ _ )>
おまけに、荷物はリュックに入れて持ってきていたので、背中が暑い。
(背中からのこんなに熱が出ているとは知らなかった私)
終いには、そのリュックもMさんのキャリアに積んでもらう始末。
(迷惑かけっぱなしです)
そんな感じで進んでいたのですが、
出てきました。
山越えです。
よーし!!!!、気を取り直して!
体の力を振り絞ります。
おりゃー!!!!
ダンシング12回の後は、シッティング12回のペースで進みます。
坂をグイグイ上っていきます。
どうだ参ったかぁぁぁぁ!!!!!!!
これが、俺の本当の走りだぁぁぁぁぁ!!!!!!
って、そんなことが出来る訳がありません。
速攻で足付きです。
(当然です)
漕いで坂を上がれない人間の、次の選択肢は?
そうです。
押すのです。
自転車を押して上らなければならないのです。
とにかくキツイです。
体に火を点ければ燃え出すのではないかというぐらい、
日々アルコールを摂取していましたので
「歩くホルマリン漬け」とまで言われていた私。
そんな男が、真夏の灼熱の太陽の下で自転車を押して上がっているのです。
暑い! 暑すぎて、体が自然発火しそうです。
頑張れホルマリン漬け、負けるなホルマリン漬け!
つづく・・・。
こんな感じで、どうするの?
つづきをどうぞ・・・。
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相変わらず遅い私です。
急には早く走れません。
(そりゃ、そうだろう)
何度も何度もMさんに待っていてもらいました。 <( _ _ )>
何度も何度も休憩を取ってもらいました。 <( _ _ )> <( _ _ )>
おまけに、荷物はリュックに入れて持ってきていたので、
(背中からのこんなに熱が出ているとは知らなかった私)
終いには、そのリュックもMさんのキャリアに積んでもらう始末。
(迷惑かけっぱなしです)
そんな感じで進んでいたのですが、
出てきました。
山越えです。
よーし!!!!、気を取り直して!
体の力を振り絞ります。
おりゃー!!!!
ダンシング12回の後は、
坂をグイグイ上っていきます。
どうだ参ったかぁぁぁぁ!!!!!!!
これが、俺の本当の走りだぁぁぁぁぁ!!!!!!
って、そんなことが出来る訳がありません。
速攻で足付きです。
(当然です)
漕いで坂を上がれない人間の、次の選択肢は?
そうです。
押すのです。
自転車を押して上らなければならないのです。
とにかくキツイです。
体に火を点ければ燃え出すのではないかというぐらい、
日々アルコールを摂取していましたので
「歩くホルマリン漬け」とまで言われていた私。
そんな男が、
暑い! 暑すぎて、体が自然発火しそうです。
頑張れホルマリン漬け、負けるなホルマリン漬け!
つづく・・・。