一通のメール。
それは一通のメールから始まりました。
仕事中に携帯電話に一通のメールが入ってきた。
奥さんのユリさんだった。
文面は何も入っていないで、添付データのリンクだけが記載されていた。
一体どうしたのだろうと思いながら添付データを受信した。
動画だった、その動画には娘、ハルが撮影されていた。
補助輪無しの自転車に乗れたことを伝えたくて動画を取ってユリさんが送ってきてくれたのだ。
私は、嬉しくて思わず仕事中にも関わらずユリさんに電話をしてしまった。
私「ハル、すごいやん!、自転車乗れるようになったんやん!」
ユリ「すごいでしょう!私も1時間練習に付き合ったんだから~」
1時間。それは大変なことだとすぐに判った。
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私はこの前、ハルの自転車練習に付き合った時、10分で根をあげた。
子供用自転車の荷台を支えて一緒に走る、これは想像以上に大変なことだった。
5分もすると、ずっと曲げっぱなしの腰が悲鳴を上げだした。
私「もうパパは、ギブアップです、あとは自分で練習しない。(泣)」
ハル「え~!もう少し押さえて走ってよ~」
私「パパはもう無理だ、腰が砕ける、後は自分で頑張りなさい。ハァ~ハァ~」
(普段から全く運動をしていないので少し動いても他の人の数倍運動したような姿になる)
ハルには無理矢理了解してもらった。
そして、しばらく両足で地面を弾きながら練習していたが直に練習も止めてしまった。
(まぁ、当然だろう。ごめんな、ハル。)
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メールをもらったその日は、家に帰るとハルはもう寝てしまっていた。
今度の休日にゆっくりと自転車を乗れるところを見せてもらおうと思いました。