子どものスポーツ参加の機会の創出を!
令和6年4月に東京2020大会の選手村跡地に晴海西中学校が開校したことを契機に、東京2020大会のレガシーである国立競技場で第75回中学校連合陸上競技大会を開催しました。区立中学校全5校(銀座中・日本橋中・佃中・晴海中・晴海西中)の各学校の代表生徒500名が一堂に会しました。
天候に恵まれた当日、生徒たちの顔はやる気に満ちあふれ、それぞれの競技に出場した生徒たちは練習の成果を十分に発揮すべく奮闘しました。また、他校の生徒を応援するなど、大会を通じた学校間交流や学校相互の親睦が深められました。
世界のトップアスリートが活躍した舞台で陸上競技をする貴重な経験を通して、生徒たちの夢や希望を大きく育む、教育効果の高い取り組みだったと高く評価しています。令和7年度の陸上大会については、世界陸上の開催の都合上、スピアーズえどりくフィールド(江戸川区陸上競技場)での開催となりました。国立競技場での開催は叶いませんでしたが、今後の開催場所については学校と意見交換しながら検討してくとのことです。

https://www.city.chuo.lg.jp/documents/15826/kagayaki186.pdf
「令和7年度区立小・中学校児童・生徒体力等調査の結果について」によると、区立中学校の全ての学年で、男女を問わず、持久走やシャトルランが全国平均値および東京都平均値を下回りました。本区においては、子どもの年齢が上がるほど運動の機会が減っており、中学生の体力向上が課題となっています。そのため、「令和7年度 教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(令和6年度分)の結果に関する報告書」では、「子どもの体力水準を昭和60年頃の水準まで引き上げる」ことを目標に掲げています。陸上大会は、運動能力の向上をはじめ、達成感や自信、協調性や一体感など、身体的、精神的、社会的な効果が期待できます。陸上大会の国立競技場での通年開催とより多くの生徒の参加を望みます。
不登校児童・生徒の運動機会の確保を!
中学校連合陸上大会には、不登校の生徒の参加がありました。令和6年度における中央区の不登校児童数は102人、生徒数は113人で合計215人にのぼります。運動不足になりがちな不登校の子どもは健康リスクを抱えていることから、スポーツを通じた外出の機会や体を動かす機会を創出していく必要があります。スポーツの語源は「気晴らし」であり、スポーツが心身に与える効果は大きいからです。
不登校児童・生徒に対する支援については、居場所づくり「わくわく21」、心のケア、学習支援など教育機会の確保に努めていますが、子どもの「健康を守ること」が何よりも大切だと考えます。小・中学校の健康診断は学校医が決まった日時に学校を訪れ、集団で実施しています。不登校児童・生徒の健康診断の受診方法については自治体ごとに対応が異なっていますが、本区においては学校での受診がほとんどできていない状況です。学校医の診療所で学校外の健康診断がいつでも受けられるよう体制を整えていく必要があります。本来ならば健康診断で発見されるべき病気が見過ごされる恐れがあるからです。
子どものスポーツ観戦の機会の創出を!
今年は、9月13日から21日まで陸上競技における世界最高峰の大会である「東京2025世界陸上」が開催されました。1991年以来34年ぶりに東京で開催されました。国立競技場を主たる会場とし、本区内もマラソンコースの一部を担いました。
世界陸上は、多くの人の夢や希望を届けることを基本ミッションとし、特に将来を担う子ども達がスポーツを通じて成長する機会を提供することを宣言しました。東京都では、都内在住の子ども達を無料で招待するプログラムを実施し、小中学生を中心に総勢4万人を無料招待しました。また、都内小学校に東京2025世界陸上開催記念バトンを寄贈しました。臨場感あふれる会場での観戦を通じて、子ども達にスポーツの魅力や夢を届け、未来のアスリートの創出へとつなげる取り組みと評価しています。
さらに、11月15日から26日まで聴覚障がい者のための国際総合スポーツ大会「東京2025デフリンピック」が開催されました。100周年の記念すべき大会であり、日本では初めての開催でした。デフリンピックは、耳が聞こえない、聞こえにくいデフアスリートのためのスポーツの祭典です。21競技19会場で、事前申込をすることなく、どなたでも無料で観戦できました(開会式・閉会式を除く)。
本区では、「区のおしらせちゅうおうNO.1613」において、デフリンピック特集と中央区出身のデフ卓球日本代表 灘光晋太郎選手へのインタビュー記事を掲載し応援しました。また、区立学校7校(小学校6校+中学校1校)では、校外学習としてデフリンピックを観戦しました。各学校の方針や学校長の考え方に委ねられることですが、より多くの子どもに観戦してほしかったと思います。デフアスリートの挑戦と感動の瞬間に立ち会い、努力の尊さを感じる貴重な学びの場でした。
私は子どもと東京アクアティクスセンターに水泳の観戦に行きました。観客は、手話言語などをベースに創られた応援方法「サインエール」を選手に送っていました。音のない世界で繰り広げられる熱き戦いと音のない世界に響く温かい応援で、会場は盛り上がっていました。デフリンピックならではの魅力を肌で感じることができました。東京2020大会、東京2025世界陸上、東京2025デフリンピックは、子どもの心を育てる大切な学びの場でした。スポーツの祭典が、子ども達のスポーツに親しむきっかけとなっていたら幸いです

▽令和7年度 教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(令和6年度分)の結果に関する報告書
https://www.city.chuo.lg.jp/documents/4622/07tenkenhyouka.pdf
▽令和7年度区立小・中学校児童・生徒体力等調査の結果について
https://www.city.chuo.lg.jp/documents/16837/071004.pdf
▽東京2025世界陸上
https://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1927/
▽東京2025デフリンピック
https://deaflympics2025-games.jp/#gsc.tab=0