築地市場跡地における「築地地区まちづくり事業」の進捗状況について
築地市場跡地開発について、当初の工事スケジュールより大幅に遅れていることから、築地まちづくり事業者から中央区に対して協議推進の協力要請がありました。本区要望事項の合意形成に向けて、本年7月に議会においては全議員協議会を開催、地元に対してはまちづくり協議会を開催し、事業者から要望事項に対する回答とまちづくり基本条例に基づく地域貢献に資する取り組みについて報告がありました。本年8月に都市計画手続きを開始し、令和9年度に環状2号線の地下通路や隅田川スーパー堤防などの基盤インフラ工事を進めていきたい意向です。事業者側においては早期着手を、本区(地元)側においては早期実現を望んでいます。
資料
1、中央区要望事項に対する合意の検討状況について
https://www.city.chuo.lg.jp/documents/18249/siryou1-1.pdf
2、中央区まちづくり基本条例 開発計画に反映する事項の検討状況について
https://www.city.chuo.lg.jp/documents/18249/siryou1-2.pdf
3、交通対策について
https://www.city.chuo.lg.jp/documents/18249/siryou1-3.pdf

計画地周辺の徒歩1㎞圏内については、12路線8駅の利用可能です。将来的には、都心部臨海地域地下鉄新線の新駅の整備が予定されています。また、5系統のバスが利用可能で、本年秋頃に東京BRTの東京駅ルート(新規路線)の運行が予定されています。
交通計画については、開発区域内を完全に歩車分離し、バリアフリー化された歩行者ネットワークを形成します。敷地内全体を周回できる地区内通路や広域交通結節点を活用し、人、車、船などの相互アクセスを確保した円滑な交通処理を目指します。また、東銀座エリアとの一体的なまちづくりにより広域的な都市計画を実現します。
歩行者の交通処理の考え方については、複数駅への路線分散、滞留空間の整備による時間分散、3本のデッキ整備による横断機能の強化等により、過度な集中や局所的な滞留の解消を図ります。新大橋通りをまたぐデッキの位置については、市場橋、中央市場前、旧青果門前の3か所を計画しています。また、鉄道駅やバス停における混雑回避として、交通誘導員の配置やシャトルバスの導入を検討しています。
工事期間中については、粉じん対策や交通誘導員の配置、仮囲いの装飾による賑わいを創出します。建築資材の搬出入は、積極的に海上輸送を活用(船着場2バース)し、自動車輸送の時間帯等を配慮していきます。また、工事作業員は原則として公共交通機関を利用するよう指導します。


区有施設の再編を見据え、場外市場用の駐車場、駐輪場、二輪車駐車場を整備します。駐車場については、「駐車場地域ルール」等の活用を前提に、来街者用駐車場を確保します。場外市場用と来街者用を合わせて300台以上を整備する計画です。また、観光バスの乗降所や駐車場、観光客の一時休憩所や観光案内所を整備することにより、観光を支援します。
防災対策については、来街者を受け入れる帰宅困難者一時待機場所(屋外)や帰宅困難者一時滞在施設(屋内)、地域防災備蓄倉庫など、広域防災拠点の機能強化を図ります。陸・海・空のネットワークを活用した都心の中枢的な防災拠点を形成します。また、各棟の建物内において、帰宅困難者が利用できる防災トイレを確保します。勝どき橋西詰公衆便所の代替場所については、今後の協議事項となっています。
駐輪場については、中央市場前交差点の出入口付近と交通結節点付近の2か所に整備します。公共用駐輪場(130~200台)やコミュニティサイクル用駐輪スペース(40~60台)を設けるとともに、築地市場地下駐輪場との連携利用も検討しています。また、各棟の建物内に駐輪場を整備していくとのことです。喫煙所については、商業施設等の建物利用者用を整備するほか、交通結節点付近に公共用喫煙所を設置します。

本計画では、人々が集い憩える広場や緑地など都内有数のオープンスペースを整備します。また、隅田川スーパー堤防事業や築地川護岸工事等により、築地から竹芝防潮堤までの歩行者ネットワークを形成します。敷地内の人工地盤や緑地空間、広場と隅田川スーパー堤防が一体となったプロムナード空間を構築します。遊具を備えた芝生広場、みどり溢れるテラス空間、舟運テラスなど、水辺に開かれた屋外空間への期待は大きいと感じています。
区民の多くは、徒歩または自転車に乗って、築地6・7丁目方面から、または勝どき橋を渡ってオープンスペースに訪れることが予想されます。自転車利用者においては、波除通りからの駐輪場にアクセスすることを想定しています。波除通りへの自転車の集中やイベント時の交通規制等を勘案すると、駐輪場への動線を複数確保すべきだと考えます。
東京都が公表した「築地地区まちづくり事業実施方針」では、水と光のライトアップなど夜間景観やナイトライフの充実による新たな賑わいの創出が盛り込まれていました。 2030年度に、舟運施設が先行開業する予定です。約1,200 人収容可能なシアターホール、フードホール、フードラボが楽しめる複合棟となっています。夜間においても、オープンスペースやウオーターフロントへの人の出入りが予想されることから、屋外トイレや喫煙所を複数整備しておく必要があります。
最後に、にぎわい先行営業施設の用途が大きく方針転換になりました。当初は築地場外市場の活気を絶やさないために、2026年に暫定的なにぎわい施設を先行整備する予定でしたが、地元の強い要望により場外市場用の荷下ろし、荷捌き場、駐車場等の区有施設の代替機能を受け入れることになりました。
オフィス棟が竣工する第二期まちびらき後は、商業施設の低層階と波除広場を一定的に整備し、年間を通したイベント開催を企画しています。築地の活気と賑わいを継承し、区民が気軽に立ち寄れる、区民に愛される場所となることを願います。
発掘調査現場見学会-明治期・大正期の海軍の遺構の公開-
https://www.tomaibun.jp/news/post-423.html