野々垣武(ホークス現役/三塁手/Bランク)
カープファンである私が、一番ワクワクしながらカープの試合を見ていた年、それはカープが16年ぶりにAクラスになった2013年でも、三連覇した2016年~2018年でもなく、青春時代真っただ中の 2000年 でした。
達川監督の2年目。
カープのスターで主力でもあった江藤選手を巨人に獲られ、決して高くない下馬評。
そんな憎き巨人に開幕カードで意地の勝ち越し。
ロペスの復帰&大活躍。
浅井町田の日替わり三番。
キムタク、東出、新井さんの台頭。
桑田からの放ったディアスの逆転スリーラン。
後の大エース、黒田博樹の終盤の連続完投。
最終戦で決めた金本のトリプルスリー。
終わってみればいつもの5位。
etc
毎日のようにテレビorラジオにかじりつき、カープの結果を聞いて一喜一憂し、勝った日にはプロ野球ニュースをはしごする日々。
なんて青春時代だっ!という気もしますが、打倒巨人に燃えた、一番エネルギッシュにプロ野球を楽しんでいた時期でした。
というわけで今回は、そんな2000年にほんの少しだけ輝いたスーパーサブ 野々垣武 選手の紹介です。
2000年に7番西山(捕)、8番野々垣(三)、9番投手 という去年のオリックスも真っ青な下位打線を形成した、あの野々垣選手です。
それまでパッとしない非力な内野手だったのに、2000年は意外とパンチ力を見せた、あの野々垣選手です。
2000年は自己ベストな成績だったのに、オフにあっさり金銭トレードでホークスに放出されて、私にプロ野球の厳しさを教えてくれた、あの野々垣選手です。
・・・誰っ!?
と思ったそこのあなた、「野々垣 清原」でググってみてください。
そんな野々垣選手は、旧世紀64年にドラフトで入団しますが、画像のとおりこれと言った特徴はありません。
なので序盤はほとんど出番もありませんでしたが、1度目のチャンスが訪れます。
東京六大学のスター 岡田彰布 の入団です。
本職は二塁の岡田選手ですが、二塁には強打者小久保がおり、そのため慣れない三塁を守ることになります。
野々垣選手は、そんなひょっとこ野郎の守備固めとして出場機会を得たのです。
しかしそれもつかの間、河合智史選手(架空Aランク)というすべてにおいて野々垣選手より優れた三塁手の登場により、野々垣選手の出番はあっという間に奪われます。
小久保選手が引退し、岡田選手が本職の二塁に戻り、河合選手が三塁に定着すると、ひょっとこ野郎と違い守備固めを必要としない河合選手の存在は、野々垣選手の存在意義をも奪ってしまうのです。
金銭トレードで放出まったなし!!
かと思いきや、すぐに2度目のチャンスが。
河合選手はレギュラー定着後たったの3年でFAで退団。
他に三塁を守れる選手は新人の古木克明(横浜)選手しかおらず、さすがに古木選手はまだ実力不足であったため、野々垣選手が苦節12年にして初めてレギュラーの座を獲得します。
9番打者として3年間三塁を守ったあとは、既定路線と言っていいでしょう、古木選手にレギュラーの座を譲り、その2年後にひっそりと引退しました。
青春時代、もっともプロ野球を見ていた時期に、ほんの少し輝いた野々垣選手。
そんな野々垣選手が、たった3年とはいえレギュラーの座を獲得したこと。
それはなにか、うれしいものがあり、感慨深くもあるのでした。
・・・建さんと違いなぜこんなしっとりとしたな締めなのか?
そういえば野々垣っていま何してんのかなーと思ってググったら、こんなことや、あんなこともしていたとは、建さんと違って立派で、ネタにしづらいですね。
いや別に建さんの阪神二軍コーチが立派でないってことではないですが・・・ねぇ
~野々垣武~
<通算成績>
実働16年 レギュラー3年
1050試合 1383打数 351安打
.254 10本塁打 179打点 15盗塁
<キャリアハイ>
124試合 333打数 86安打
.258 2本塁打 52打点 2盗塁
<年度別成績>