こんにちは。横浜市港北区で現役薬剤師が教えるメディカルハーブ教室・薬草コンシェルジュの渋谷緑彩(しぶたに みどり)です。
私が主催する薬草魔女の会は、ハーブの資格だけでなく、ハーブを生活に取り入れやすく講座をしています。
毎年、熱中症に注意と言っていますが、
今年は、命の危険があると私も思いました。
そこで、気象庁のHPから熱中症の症状の抜粋をしました。
https://www.netsuzero.jp/learning/le01
熱中症は、高温多湿な環境に、
私たちの身体が適応できないことで生じるさまざまな症状の総称です。
以下のような症状が出たら、熱中症にかかっている危険性があります。
<症状1 めまいや顔のほてり>
めまいや立ちくらみ、顔がほてるなどの症状が出たら、熱中症のサインです。
一時的に意識が遠のくこともあります。
また、腹痛などの症状が出る場合もあります。
<症状2 筋肉痛や筋肉のけいれん>
「こむら返り」と呼ばれる、手足の筋肉がつるなどの症状が出る場合があります。
筋肉がピクピクとけいれんしたり、硬くなることもあります。
<症状3 体のだるさや吐き気>
体がぐったりし、力が入らない。
吐き気やおう吐、頭痛などを伴う場合もあります。
<症状4 汗のかきかたがおかしい>
ふいてもふいても汗がでる。
もしくはまったく汗をかいていないなど、
汗のかきかたに異常がある場合には、熱中症にかかっている危険性があります。
<症状5 体温が高い、皮ふの異常>
体温が高くて皮ふを触るととても熱い、皮ふが赤く乾いているなどの症状も熱中症のサインです。
<症状6 呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない>
声をかけても反応しなかったり、おかしな返答をする。
または、体がガクガクとひきつけを起こしたり、まっすぐ歩けないなどの異常があるときは、
重度の熱中症にかかっています。すぐ医療機関を受診しましょう。
<症状7 水分補給ができない>
呼びかけに反応しないなど、自分で上手に水分補給ができない場合は大変危険な状態です。
この場合は、むりやり水分を口から飲ませることはやめましょう。
すぐ医療機関を受診してください。
=参考=
【熱中症の初期症状でもあるめまいの対処法】
熱中症の代表的な初期症状として、めまい(目眩、眩暈)や立ちくらみ、一時的な失神があります。
熱失神とも呼ばれ、炎天下や暑い室内での長時間労働やスポーツなどにより体内に熱がこもり、
脳への血流が減ることと、脳そのものの温度が上昇することで引き起こされます。
熱失神は、顔面から血の気が失せ、めまいや立ちくらみ、一時的な失神の症状へとつながります。
呼吸の回数も増え、脈は速く弱くなり、唇のしびれなども見受けられます。
めまいや失神だけが起こることは少なく、全身の倦怠感(だるさ)や吐き気・嘔吐、頭痛などを伴うこともあります。
◆めまいや立ちくらみなどの熱失神が起きた時の対処法
熱中症の初期症状であるめまいや立ちくらみなどの基本的な対処法として、
まずは、意識がはっきりしているかを確認しましょう。
意識が朦朧としているようであれば、迷わず医療機関へ。
意識がはっきりしている場合は、次のような対処法を行いましょう。
1 安全で涼しいところへ移動させましょう
このとき、自分の足で歩ける状態でもめまいや立ちくらみ、
一時的な失神によるふらつき・転倒に注意し、頭を打つなどの2次被害を防ぐために、
両側から二人で支えることが大切です。
2横になって休ませましょう
足を10cm程度高くすることで、心臓への血流がよくなって血圧が上がり、
脳への血流を改善させる効果が期待できます。
3冷剤やペットボトルなどにタオルやハンカチを巻いて、体を冷やしましょう
体表近くを走る静脈(太い血管)の通る首筋やわきの下などを冷やすのが効果的です。
4水分補給を行いましょう
スポーツドリンクや0.1~0.2%の濃度の食塩水
(1Lの水に対して 1~2gの食塩を加えたもの)などを自分で飲んでもらい、
体内から失われた水分・塩分を補います。自分でうまく飲めない場合や、
嘔吐や吐き気などがあって水分補給に適さない場合は、やはり医療機関を受診しましょう。
◆熱中症時の水分と塩分の補給の仕方
熱中症時の水分と塩分の補給の仕方熱中症が疑われるときは、ただ水分を補給するのではなく、
塩分も一緒に補給することが重要です。
自分で手軽に作れる食塩水もよいでしょう。
目安として、1Lの水に対して砂糖小さじ4杯 塩小さじ1杯 レモン汁少々で作れます。
さらに、長時間のスポーツなどで失われた糖分を補い、
エネルギーを補給するために砂糖などを加えると、
水分や塩分の吸収が良くなる上に、疲労回復にもつながるのでより効果的です。
手早く塩分・糖分を一緒に補給できるスポーツドリンクなどによる水分補給もおすすめです。
ただし、カフェインの入った飲み物は利尿作用が強くなるので避けましょう。
◆水分補給が熱中症の悪化につながることも?!
水分補給はしていたはずなのに熱中症になったり、
水分補給が逆に症状を悪化させたりすることもある―――?
水分補給が熱中症の悪化につながることも?!
高温多湿の屋内外で30分を超える長時間の労働やスポーツなどにより汗を大量にかくと、
体内の水分とともに塩分やミネラルも奪われてしまいます。
そこに水分補給だけを行うと、血液中の塩分・ミネラル濃度
(体内における塩分やミネラルの割合)が低くなり、
様々な熱中症の症状が出現します。
つまり、水分だけを補給することがかえって、熱中症の発症へとつながったり、
悪化させたりすることもあるのです。
水分だけではなく、塩分も必要になります。
★ここがポイント!
熱中症による高体温は生命の危険をも伴うものですが、熱中症の症状は変わりやすく、
初めから高体温があるとは限りません。
平熱だと思っていたら急に高熱になったり、といった場合もあるので注意が必要です。
たとえ熱中症による高体温がその日のうちにおさまったとしても、体の抵抗力は下がっていて、
熱中症にかかりやすい状態にあります。
翌日から長時間のスポーツや労働をするようなことは控えましょう。
ここまでが、気象庁からの抜粋です。
<熱中症や脱水の時の水分・塩分補給についての補足>
1Lの水に対して砂糖小さじ4杯 塩小さじ1杯 レモン汁少々で、イオン飲料が作れます。
スポーツドリンクを取る方も多いのですが、身体に吸収されにくいので使用しない方がいいです。
ブドウ糖、ナトリウム、塩素、カリウムなどが入っているものを使用してください。
ブドウ糖・果糖液は、糖と言われていますが、似て非なるものです。
ご注意ください。