結婚するなら年収が高い人がいい。
そう言う婚活女子は多いけれど……。
結婚は当人だけでなく、家族、家同士がからむ問題でもある。
ドラマ「婚活１０００本ノック」第４話の感想です。
元婚活女子で婚活カウンセラーがポイントを解説します。
第１話・２話のポイント
第３話のポイント
≪あらすじ≫
綾子（福田麻貴）は御曹司の大池（野村周平）と顔合わせをしていた。
これまでの婚活で詐欺師や一夫多妻男に出会った綾子は、結婚相手に求める「譲れない条件」について考える。
それらをクリアした大池とのデートを楽しんでいたら、大池の母親が乱入してきた！
綾子のよかったところ
婚活の結果はさておき……
綾子の好感度が高かった、婚活の心がけとしてよかったモテポイントを挙げていきます。
譲れない条件のハードルが低め
ピントが合わない望遠鏡で相手を見ても、ぼんやりとしか見えない。もっとフォーカスしないと！
そう友達に言われて書き出した、結婚相手に求める条件。
食事中に歯がとれないとか、店員さんを呼ぶときに一発でキメられる、ペットボトルの飲み口にすっぽり口をかぶせないといった、割と多くの人がクリアできそうなこだわりでした。
「わたしを幸せにしてくれる」といった壮大な条件もあったものの、大池は綾子と時間をかけて向き合う姿勢を見せてクリア。
結婚相手に求める条件を書き出すと、自分が結婚に何を求めているかが見えてきます。
だけど、「こういう条件もあったほうがいいな」という高望みな条件ばかりだと、そんな人って世の中に存在する！？って人物像になってしまいます。
その条件に当てはまる人がいないと、「妥協しなきゃダメなのかな」と悲しくなってしまいます。
綾子のように、生理的に無理な条件、譲れない条件をいくつか書き出し、それがクリアすればOKくらいの気持ちでいれば、相手のいいところも見えてくるし、その場を楽しく過ごせます。
男性を褒めるのが上手
前回同様、綾子はさりげなく男性を褒めるのが上手です。
これができるのは、相手のいいところをちゃんと見ているから。
イルタン焼き（※シロイルカの形のたい焼きみたいなの）の頭の部分を自分にくれたことに気づき、大池に好感を持ちます。
それをきちんと言葉で伝えるところが、綾子のいいところだなーって思いました。
褒め言葉をきちんと受け取る
綾子の小説を読み、感想を伝えた大池。
お世辞ではなく、心からおもしろかったと感じているのが伝わり、綾子は素直に褒め言葉を受け取ります。
小説の掲載ページが減ってしまったけれど、楽しみにしてくれる大池のために書き直し、いち早く読んでもらおうとするところも健気でした。
結婚に前向きなところ
大池の母親・サツキ（萬田久子）と３人でのデートに面食らうものの、綾子は前向きに考えようとします。
母親が来るのが前提のデートっていうのは、なかなか現実にはないだろうし、わたしだったらその時点で断ってしまいそう。
だけど、大池自身の人柄を見て、少しでも結婚したいと思えるから会ってみよう。池家にふさわしい女性になる努力をしよう、という姿勢は素晴らしいです。
友達や幽霊の山田ではなく、自分でそれを決めて行動したのも◎。
今回の経験から学んだことと前向きな姿勢は、今後の婚活にもいきてくるはずです！
結婚は家同士の問題もあるけれど
大池は貿易会社の御曹司で、綾子はサツキに大池家にふさわしい女性になってほしいと言われます。
一般的な婚活では、このような事態にはならず、現実味がないといえばないけれど……
データマッチング方式の結婚相談所では、年収で相手を絞ることができます。
お金はないより、あったほうがいい。
そう思って、高収入の人を探しますよね！？
だけど、大池のように代々続く名家の息子となると、家族との付き合いが密になりそうです。
大池は親が敷いたレールを歩いてきて、母親の期待に応えようとしてきました。だけど、それをもうやめたいと言っていました。
それなのに、母親が綾子にひどいことを言っても守ろうとしませんでした。
ここが今回の物語のキモだったと思います。
結局、大池は綾子よりも家族をとった、ということ。
ふたりが結婚しても、綾子が家に入るのが当たり前、母親とうまくやってくれればすべて丸く収まる、って思っていそう。
大池にとっては、それが幸せかもしれないけれど、綾子の幸せも考えんかい！ 綾子じゃなくてもいいんか！
結婚は当人だけでなく、家同士の問題でもある。ってよく言うけれど、ふたりの愛情や絆がなければそもそも成立しないものだと、あらためて感じました。
綾子にとっての幸せとは？
今回の出来事で、綾子の結婚相手に求める条件が変わります。
譲れない条件は、たったひとつ。
それはドラマ本編で確認してもらうとして。
綾子は、「わたしを幸せにしてくれる人」を求めなくなります。
「一緒に幸せになれる人」でもなく、自分の幸せを第一に求めるようになります。
では、綾子の幸せとは何か？ どうなれば幸せなのか？
それはまた別の人と会って、ハッキリしてくるのでしょう。
来週も楽しみです！
原作小説はこちら
マインドフルネスでストレスを軽くする方法を発信する公認心理師（心理カウンセラー）です。
婚活１０年の経験から婚活カウンセラー、マインドフルネスインストラクターとして活動しています。
趣味は読書で、「婚活カウンセラーが選ぶ、結婚がわかる１００冊」をテーマに本の紹介もしています。
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