「じゃ、今回は画像43枚目、『第三章 労働状況』を見ていくね」第三章 労働状況
朝鮮人労働者は、何時頃から労働市場に現はれたか、其起原は非常に古いもので、併合以前に於て彼等は既に来住し、朝鮮飴売として相当の収益を挙げて居た。次に、朝鮮人参行商者として、相当の数を見せて居たが、労働者として一般に認識さるゝに至つたのは、大正四年頃からである。世界戦争中労働不足の期間にあつては、彼等来住者も殆んどすべてが消化されて居たが、大正十年末頃より彼等は漸く職を失ひ、人夫土方の職業へ駆逐さるゝやうになつたのである(第一章第二節参照)。彼等現在の労働状況は如何以下項を追つて説明しやう。
「韓国併合の前から日本に来てた朝鮮人労働者がいたの?」
「うん。主に土木工事や鉄道工事といった現場作業関係なんだけどね」
「『世界戦争中労働不足の期間にあつては、彼等来住者も殆んどすべてが消化されて居たが、大正十年末頃より彼等は漸く職を失ひ、人夫土方の職業へ駆逐さるゝやうになつたのである』っちゅうんは、前も出てきた大戦景気から戦後恐慌いう流れやね」一 雇傭関係
朝鮮人の雇傭関係といつても、何にも、内地労働者と格別に異つたところはない。同人に、各種事業に於ける雇傭関係を一々調査する事は、当課編纂の工場労働雇傭関係及日雇労働者問題と重複するが故に、詳細は該調査報告を参照さるゝ事を希望して、此処に於ては、内地労働者の雇傭関係と幾分か異れる色彩を持つところを、述べることにしやう。
朝鮮人工場労働者の雇入は、初めはすべて自己志願であつた。彼等は勇敢に各工場を戸別的に、求職訪問をしたものであつた。次いで、当初雇傭されたものが、自分の朋友を紹介、就職させたものであつて、企業家の方から朝鮮人労働者を募集せし例は、甚だ稀である。彼等は自立して労働して居るが然し、一方、朝鮮人土方は組をなして労働するものが多い。大きい組は、三、四十人の労働者を擁し、組頭は部下を吾が家に下宿せしめ、労銀も組頭の手より支払はれる。仕事の都合で、遠隔の地に行くときは、組全部が移動するのであるが、其間統一を欠くこと夥しいものがある。小さい組になると、四、五人と云ふものもあるが、之れにも組頭はあつて、特権を振つて居る。中には、組全部が木賃宿住ひなどして居るものもある。其団結は、極めて薄弱で、朝に入って夕に去るてふ事実も、少くない、組頭は仕事に際し、部下を指揮、監督し、自らは直接労働に服せず、雇主の命を部下に伝へ、労銀の協定について直接雇主と交渉し、雇主より受取りたる労銀を部下に割当てるのである。其際、相当金額を自己の所得とするは勿論にして、組頭は丁度ブローカアのやうなものである。近来内地人土方の部室にも二三の朝鮮人労働者を見ないところはない、彼等は勿論土方として日々内地人に交りて、労働して居るものであるが、急に多数の手を必要とする際の如きは、朝鮮人土方、人夫の募集係として、重宝されて居るのである。
「最初は飛び込みで売り込んでたんだね。経営者の方が朝鮮に行って募集したんだと思ってたよ」
「集団でやってきたんやなくて、個人個人で売り込みに来たんやな。ま、大阪限定の話なんかもしれへんけど」
「土方については集団で行動する例が多いみたいだね。組頭が配下を自分の家に住ませて、仕事の交渉や賃金支払いも仕切ってるんだよ。下請孫請けの現場作業員集団みたいなもんだね」
「組頭はブローカーのようなものって言ってるしね」次に、朝鮮人労働者の労銀は如何と謂ふに、雇主は内鮮人共に最低労銀としては、変らないと謂つて居るが、それは朝鮮人成人労働者最低労銀を、内地人少年労働者の労銀と比較するからである。而も、最高労銀に於て著しく相違するを以て、平均労銀は、内地人のそれよりも、遥に、低廉である。一般に朝鮮人労働者は、自己の労銀額を徹底して主張しないから、狡猾な雇主よりは、多少宛行扶持的の待遇を受けて居る傾向がある。
左に、内鮮人青年労働者の労銀を比較せんに、
(内鮮人成年労働者労銀比較) (大正十二年六月迄平均)
| 朝鮮人 | 内地人 | ||||||
| 最高 | 普通 | 最低 | 最高 | 普通 | 最低 | ||
| 円 | 円 | 円 | 円 | 円 | 円 | ||
| 農作夫 | 1.70 | 1.60 | 1.20 | 2.20 | 2.00 | 2.00 | |
| 農作婦 | 90 | 85 | 85 | 1.20 | 1.20 | 1.20 | |
| 洗濯夫 | 1.90 | 1.80 | 1.00 | 2.70 | 2.00 | 1.00 | |
| 色染工 | 1.90 | 1.20 | 80 | 2.80 | 2.10 | 90 | |
| メリヤス工 | 1.90 | 1.30 | 1.00 | 3.00 | 2.20 | 1.50 | |
| 紡績工 | 2.00 | 1.20 | 90 | 2.80 | 1.70 | 1.00 | |
| 硝子工 | 3.00 | 1.20 | 90 | 3.50 | 1.60 | 1.10 | |
| 仲仕 | 2.50 | 2.00 | 1.70 | 3.00 | 2.50 | 2.00 | |
| 人夫 | 1.70 | 1.70 | 1.00 | 2.00 | 1.90 | 1.80 | |
| 土方 | 2.50 | 2.00 | 1.70 | 2.80 | 2.50 | 2.00 | |
| 坑夫 | 2.30 | 2.10 | 1.60 | 3.00 | 2.50 | 1.80 | |
備考 朝鮮人労働者は総ての紹介に対して手数料を請求する中間的に労働を紹介せしものにつきてもコミツシヨンを要求するのである彼等の実収は往々彼等に支払はれる金額よりも一割乃至二割の割引を見ることが稀でない
「やっぱり内地人より賃金は低いんだね。っていうか、賃金の低さが利点、セールスポイントでもあるしね」
「労働を紹介したら手数料取るって、それこそブローカーみたいにそれで飯食うとる連中もおったんやろなぁ」二 労働者としての朝鮮人
既述の如く、来住せる朝鮮人労働者の大多数は、朝鮮に於ける下層農民なるが為め、機械工業の労働者としては、直ちに、使役し能はざるものであるから、此処に於ては、現在朝鮮人労働者が主に従業なし居る労働に就いて、彼等の価値概観を述ぶる事とする。
茲に、参考として、朝鮮人労働者中、大多数を占むる、朝鮮人土方を、直接監督使役して居る一現場技術員の通信を掲載しやう。
(以下原文のまゝ)
(前略)只今当下水工事に従事せる鮮人と内地労働者との賃金の比較は大要左の通りであります。
| 円 | 円 | ||
| 内地土方 | 3.00 | ― | 2.20位 |
| 鮮人土方 | 2.50 | ― | 1.70位 |
一内地労働者に比し体質、気力に於て劣り躬行卒先して自己を啓発するの修養がないから従つて能率もあがらない其作業振りは至つて緩慢且つ微温的であるヨボ〱〱と云はれても仕方がない
一素質と云つても鮮人中最下等に属するものらしく其多くは文盲である筋肉労働者の要素たるべき鋭気闊達の気風は見るべくもない況して土方に必要な担ぎ荷(肩の力)の弱いことお話になりません、それだから一気呵勢の活動は不可能である
一個性か慣習か就業中蔭日なたを最る露骨にやる内地土方の様に親方に対する義務とか謝恩とかの観念は皆無である、彼等は働く為めに日中追ひ廻され叱り飛され、爪弾され蔑視されても尚俗に云ふ日中油を売る事に虎視眈々たるものがある内地労働者の希望する出来高労働で腕次第力詮議に多くの収入を得たいと云ふ観念もないらしい最も憎むべき通弊として自分に都合の悪い指揮命令の下らんか言語の不解を楯として「知らん」「分からん」の一点張りで白ラバツクレル事である斯くては彼等の前途は本能的に自滅の外はあるまい(以下省略)
以上は、朝鮮人の本来を理解せず、たゞ、内地労働者と対等なるものとして、直ちに、非難せし嫌ひあれども、而も、朝鮮人労働者の半面を物語るに充分である。
「すごい低評価というか悪評だね…」
「『自分に都合の悪い指揮命令の下らんか言語の不解を楯として「知らん」「分からん」の一点張りで白ラバツクレル』ってまるでドリフのコントやんw」
「ただ、本文ではそれだけが全てじゃないって言ってるんだよ」
一般に、朝鮮人労働者は、自己の労務に責任を持たない。勿論、興味など持ちやうもない、たゞ、御役目的に動くのみである。従つて、活気がない、殊に、好悪乖逆、唯、利を以て相争ふの常習に至りては、殆んど、人格を認められて居ないと云はれて居るのである。加ふるに、廉恥心乏しく、不労所得を以て賢明なる行為となし、物を掠むるに大胆至極なるなど、等しく、社会の顰蹙するところであらう。
然れども、因襲的に虐げられ、歴史的の苛斂誅求に禍されての僻みたる性格と、イヂけたる生活は、一朝一夕に矯めらる可くもなく、卑屈と、不貞腐れは、彼等が未だ温情味に浴したる事なき、可憐なる彼等の過去を物語るものなるを思へば、唯、単に彼等を養ひ難きものとして、顧みる事なきは、余りに、新附の民に対する理解と、同情とを欠くものである。遮莫、彼等が内地労働者の忌避する、汚賎なる労働をも、案外苦にする事なく仕遂ぐるところは、労銀の低廉と併せて、彼等の長所として利用し得べきである。
事実に於て、朝鮮人労働者が土方、人夫、炭坑夫として、相当需要ある点を考ふれば、彼等が此方面に於て、将来を有す可く、現在土工工事と朝鮮人労働者は、影の形に伴ふが如く、全国到る処に分布され居るを思へば、彼等の価値も漸次認識されつゝありど、謂ふ可きである。彼等も土方として、其優秀なるものは、内地人土方と殆んど等しき技術を発揮して居る。彼らに進歩がないと云ふ事は出来ない、勿論、彼等が土方として自滅するより外はないと云ふ結論は、余りに、朝鮮人労働者の価値を知らざる言葉ではなからうか。土方稼業に必要なる担ぎ荷の弱き点は、彼等が幼時より慣らされし
「『御役目的に動くのみ』っていわゆるお役所仕事っちゅうか、悪い意味で淡々と仕事をこなすってことやね」
「それに『廉恥心乏しく、不労所得を以て賢明なる行為となし、物を掠むるに大胆至極なる』って、働いたらダメな人じゃない」
「理解と同情を欠くものだとか、決してダメなものじゃなく『其優秀なるものは、内地人土方と殆んど等しき技術を発揮して居る』んだから進歩改良の可能性は十分あるんだとかいろいろフォローはしてるんだけどね」
「よくがんばっとる人もおるんやから優しい目で見たって、っちゅう内地人向けのアピールっぽい気もするけどね」
「一現場技術員の通信も『優秀なるもの』も極端な例だとは思うんだけどね」
次に、朝鮮人労働者の団結力、労働組合的、及び親分子分的の関係に於て述んに、一民族が他民族間に移住するときは、移住せし民族の間には、自然的に、他民族に対して一種の攻守的団結がなりたつことは、歴史の証するところである。我が来住朝鮮人労働者間に於ても、此の団結は、種々の方面に観る事が出来るが、然し、朝鮮人労働者の団結は、区々縦断的にして、全体より見て、其の団結力は微弱なものである。例へば、一工場内に働く労働者、一工事場内にある仲間と云ふ程度のもので、他工場乃至他工事場に対してまで、横断的に、団結力のあるものはない。然のみならず、同じ工場内に於ても、持場を違ふれば、既に相互の交渉は薄くなるのである。彼等の団結は、要するに自己本位の団結であつて、自己および自己の最も近い周囲以外に拡大さるゝ事は甚だ稀である。彼等は未だ労働組合的のものを組織して居ない、同時に、相互扶助てふ観念には甚だ乏しい。大阪に於ても、朝鮮人同胞の福利を増進し、相互扶助救済を目的とする等、種々宏大なる理想を標榜して組織された組合は、当初より数ふれば七十余、現在二十三(大正十二年八月現在)あれども、何れも総会を催す事、僅に、二、三度にして解散し、而も、労働組合としての意義よりも、救済的機関たるの色彩濃く、労働組合としては何物もないと謂つて良いのである。又、親分、子分的の関係に於ても、内地労働者間に見らゝ超物質的のところは殆んどない。彼等は、所謂、刎頸の友と悲憤、慷慨する事は出来る。然し、大きな団体全部の為めに、自己を犠牲には出来ないらしい。否、小さい自己の利益を固守する事のみに、余りに、汲々として居るのである。然し、内地に於ける労資問題の不断的刺戟は、いづれ、近き将来に於て彼等も此点に覚醒する時が来るであらう。それでも、朝鮮人労働者は一般に従順である。彼等は内地人労働者と求めて抗争はしない。然し、一つの仕事を内地人と共同でやらせると、どうも、能率が挙らない。彼等は、彼等同志で働かす方が、結果に於て、却つて良好である。此点は、研究すべき価値あるところである。要するに、朝鮮人労働者は内地労働者と、求めて抗争はしないが、又、全然融和もして居ない。之れが彼等の現状である。
一般に、内地労働者は殆んど朝鮮人労働者を、労働者として価値なきものゝやうに取扱つて居るが、それは大きな眼鏡違ひである。朝鮮人労働者は、今や、孜々として内地労働者を模倣して居る。彼等は内地労働者の労働の価値其物を尊敬して、これに師事して居る。彼等の多くはよく隠忍して居る。若しも彼等がよく隠忍自重する其表面の態度を見て、直ちに、意気地なしと批評するならば、それは甚だ、軽卒と謂はなければならないのである。
「団結する範囲が狭いってことだね。『彼等は、所謂、刎頸の友と悲憤、慷慨する事は出来る。然し、大きな団体全部の為めに、自己を犠牲には出来ないらしい。否、小さい自己の利益を固守する事のみに、余りに、汲々として居るのである』っていうのも興味深い指摘だね」
「血縁地縁による結合に終始して、それらを越えた社会的な結合・団結ができないってことで、よくいわれるウリとナムの話に通じるところがあるんだよ」
「あー、所謂ゲマインシャフトに留まってゲゼルシャフトがでけへんみたいなもんやな。広域商業の発展がなかったんとも関係ありそうやね」
「そうだね。資本の蓄積ができなかったし、融資機関としての銀行が未発達だったから稧がずっと温存されたって考えられるわけだしね」
第四章 生活状況
生活は人格を支配する根元ともなるものであるが、朝鮮人労働者の生活状態は、吾人の眼に映ずるところ、寔に、悲惨、其物である。殊に、食物の点に於ては、よくもあれで生存するに必要なる営養素を摂取さるゝものかはと、疑はざるを得ない程である。彼等は、飯と、塩と、野菜とで生きて居る。食ふ分量は多いが、副食物としては、朝は醤油、或は塩とで腹を拵へ、昼は漬物、(殆んど生の漬物)晩は油揚と野菜の煮付、或は、魚類の乾物位が関の山である。労働中彼等に根気がなく、闊達の風の見えざる等は、営養の不充分なる事が大きな一因をして居るものではなからうか。而も、草根木皮を或る期間常食とせざる可からざる程、虐げられたる彼等の過去生活の経験と、苦悩は、吾人の眼より見て、囚人よりも更に劣る現在の生活に、尚、汲々として彼等を生きて行かしめるのである。彼等は一様に冀つて居る、唯、金を得たいと、其獲得したる金を持ってどうしやうといふものでもないらしい。只、単に金を得ることのみを考へ、生活の改善、地位名誉に対する欲求などは殆んど問題として居ないらしく思はれる。少くとも、内地に居住する間は、金を残す其事のみによつて、彼等は満足出来るのである。それが為めには、体の営養も、衛生も、何んでも犠牲に出来る。眼前の利を見て走る彼等の習僻は、其源を、こゝから発するのではなからうか。世人は往々、渡来朝鮮人労働者は、酒と、賭博に、収入の全部を費やすものゝ如く考へて居るが、是れは、全体を穿つた観察ではない。勿論、多数の朝鮮人労働者の中には、酒を飲み、賭博に耽り、喧嘩騒擾を常とする、所謂、少数の不良鮮人がないではないが、彼等は、寧ろ、真面目なる朝鮮人労働者の力によりて、漸次淘汰されつゝあるが如き実状にあるのである。
「あれ?『昼は漬物、(殆んど生の漬物)』ってキムチじゃないみたいな書き方だね?キムチは手に入らなかったのかな?」
「出稼ぎ生活やから、キムチは自作する暇もないやろし、まだキムチを売る人もおらんかったん
「そうだろうね。需要はあったんだろうけど、供給する人がいなかったってことじゃないかな」
「『少くとも、内地に居住する間は、金を残す其事のみによつて、彼等は満足出来るのである』って、まるで食費も酒代も削ってバイトしてたころの一時期の作者だね(笑)」
「全部のエネルギーを貯金・送金に費やすんやね。そら、酒や賭博に金や暇を割かれへんわ。そやけど、『所謂、少数の不良鮮人がないではないが、彼等は、寧ろ、真面目なる朝鮮人労働者の力によりて、漸次淘汰されつゝあるが如き実状にあるのである』っちゅうんはほんまにそうなんやろか?」
「楽観的観測とまでは言わないけど、額面どおり受け取っていいものかちょっとわからないよね」
要するに、彼等は彼等の収入の範囲内に於て、貯金或は送金して、而も、生活して行かうとして居る。彼等は、如何なる切りつめた生活でもやり兼ねない、然し、彼らの意気込がどうであらうが、やはり、最低限度と云ふものはなくてはならない。朝鮮人日雇労働者に、一ヶ月幾許あれば、生活なし得るや、と質問せしに、或者は八円と答へ、他は九円と謂つた。彼等は生活費として、食費を計上することのみによりて足れりとして居る。衣服、住居と云ふものについては、之れを、必要と認むるまでの余裕がないのである。勿論、病気などに対する予備費用等は考へて居ない。彼等の生活状態程、社会の文化より、とり残されたるものはなからう。人類愛の為めに、人格擁護の為めに、刑務所の内容でさへ、種々其目的に叶ふやう、国家の力を以て改善され、其施設に於て、相当保健と労働とを保証され居るに反し、彼等無辜の労働者が、働く可く汲々として、無益に職を求めて徨ひ、僅少なる収入に辛じて生きて行かねばならない社会の現状は、皮肉以上と謂はねばなるまゐ。
「内地にいるのは出稼ぎの間だけだから『病気などに対する予備費用等は考へて居ない』っていうことはありえるよね」
「まぁ、切詰めるにも限度があるやんなぁ。それに1934年(昭和9年)の話やけど、家賃滞納してまで送金してたっちゅう話があるんやで」
朝鮮人移住対策の件(七)
ところが、朝鮮人の実情を見ると、通常5~6円の家賃で2~3戸が共同生活しているため、1戸当たりの家賃は彼等の1日分の労賃程度であり、この支払いができない理由は少しも無い。
現に、家賃滞納者でも毎月郷里に5~10円の仕送りをしている場合も結構あり、問題は前述のような民族性と出稼人根性による一種の悪風の流行と断じる事ができ、更に衛生・風俗問題も、田舎者の彼等が渡航後も郷里の風習そのままで生活しているため周囲と調和せず、それが非難されがちになるものと思われ、と。
現代日本でも、支払能力があるのに給食費滞納やら医療費滞納やら、笑えない事態が起こってますな。
( ´H`)y-~~
「それは『労働調査報告28号 朝鮮人労働者問題』の作成された大正13年からは10数年後の話になるんだけど、あいかわらずというか、ね。じゃ、今回はここまでにするね」
大阪に於ける朝鮮人問題(1) 大阪に於ける朝鮮人問題(2) 大阪に於ける朝鮮人問題(3)
大阪に於ける朝鮮人問題(4) 大阪に於ける朝鮮人問題(5)