今回の中国旅行(?)の主要な目的は、銀行に行って貯金を整理することでした。
なので当然、最初の数日間は銀行に行っていろいろな手続きを行うことになりました。

さて、中国の銀行は一般的に、非常に業務処理が遅いことで知られています。
悪名高い、と言ってもいいでしょう。

今後はしばらく中国の銀行と取り引きすることもないと思うので、中国の銀行について思うことを書いておきたいと思います。

<僕が思う中国の銀行の問題点>
①客数に比べて窓口が少なすぎる
②しかも、開いている窓口が異常に少ない
③行員の数がもともと少なく、その中で機能的に働いている行員もほとんどいない
④総じて行員の士気が低い
⑤不要(と思える)書類が多すぎる
⑥システム化がまだうまくいっていない(特に外国人に対して)


まず①ですが、僕の見た感じでは平均して4個から5個の窓口が設置されています。
これが全部開いていればいいんですが、なぜか1個か2個しか開いていないことが多い。
そのため、10人以上の人が待っていたとしたら、その10人は全員その窓口で手続きをしなければならないわけです。
10番目の人は2時間とか3時間ぐらいは平気で待たされます。
 

↓中国農業銀行某支店の窓口。この時点で1つだけ開いていた

 

③もそれとほぼ同じ問題。
日本や韓国の銀行だと窓口の後ろが広いオフィスになっていて、そこで多くの行員が業務を行っているイメージがありますよね。
何か問題があればすぐに聞きにいったり、手分けして作業にあたっている光景をよく目にします。
そして、可能な場合はいくつかの業務を同時進行しています。

一方、中国の銀行は窓口が異様に狭いことが多く、窓口の後ろがよく見えなくなっています。
何か問題があると後ろからややベテラン風の行員が出てきますが、基本的にその窓口の業務は全て1人の行員が行います。
そして、1人の行員が同時進行で業務を処理することはありません(少なくとも僕は見たことがない)。
 

↓待ち時間が長いので読書がはかどる

 

その上で④。
行員の士気が低い、つまり仕事をやる気がない。

これは支店によっても行員によっても違うので、みんながみんなそうだと言うと不公平かもしれません。
ただ、「圧倒的多数がそうだ」ぐらいは言ってもいいんじゃないかと思います(ほとんど同じか)。
客に対する態度をわきまえていない行員が多すぎるし、業務を早く済まそうという気持ちも見えません。
行員の基本的な姿勢がそうなので、業務効率の改善はなかなか難しいでしょう。

ただ例外的に、業務時間終了間際になっても待っている客がまだかなりいる場合は、突如としてテキパキと働きだすことがあります。
僕は心の中でこの現象を「8月末の小学生」と呼んでいます。
見ていてなかなかおもしろいですが、小学生と同レベルの心構えなのかと思うと「なんだかなぁ」という気持ちにもさせられます。

最後の⑤と⑥は今後のポイントになるのではないかと思います。
システム化の問題です。
僕が広州を離れる少し前から、どの銀行でもインターネットバンキングでできるだけ業務処理できるようにシステム化を進めてきたようです。

今回来てみて、まず何をするにしても「インターネットバンキングは登録したか?」と決まり文句のように聞かれました。
ただ、これもなかなか外国人には敷居が高いようで、中国国民の「居民身份证」がなければできる業務が限られているようです。

また、銀行内のシステムについても、しょっちゅう変更があるのかわかりませんが、行員がきちんと把握していないことがよくあります。
行員のレベルを上げるとともに、(おそらくとても)煩雑なシステムを簡略化すべきでしょう。

……というようなことを、銀行を転々としながら考えていました。

ここに書いたことは、あくまで広州市白雲区同和近辺の銀行の話です。
ただ僕の経験上、他の地区であろうと、あるいは他の都市であろうと大同小異だと思います。

中国で勉強したり仕事している外国人の多くは、この状況を見て「しょせん中国は……」と思ってしまう。
体外的なメンツを気にするのなら、目を覆いたくなるようなこの惨状をどうにかすべきではないのかなぁ。

……とミスターXには言いたいところです。

 

 

(つづく)

 

※次は日曜日に更新します

 

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