済州島の名物料理に「ピントク(빙떡)」というものがあります。
市場の屋台で売っており、僕も市場に行ったら時々食べます。

 

↓こんな感じで売ってます

 

そば粉で作った生地をクレープのように薄く広げて焼き、そこに味つけしたダイコンの千切りを入れて巻いた、シンプルな料理です。

 
↓生地を焼いているところ。広島風お好み焼きみたいですが、卵は入れません。

 
↓焼き上がりつつある生地。

 
↓焼きあがった生地にダイコンの千切りを入れる。ダイコンの千切り、ネギとニンニクをまぶして塩とごま油で軽く炒めてある。
 
↓完成品。この中にダイコンの和え物が入っている。

 

↓切り口はこんな感じ。薄味なので醤油を少しつけて食べる。

 
そば粉の生地の食感と薄味で和えたダイコンが非常に素朴な味わいです。
「めちゃくちゃおいしい」というわけではありませんが、僕は時々食べたくなる味です。
「西帰浦郷土五日市場(서귀포향토오일시장)」では1個1000ウォン(約113円)で売っています。
 
済州島では昔から食べられてきた料理で、先祖を祭る祭祀(チェサ)の定番でもあるようです。
食べる物が貴重だった時代には、「おいしい物」という認識だったようですが、今はどちらかというと昔ながらの「思い出の味」といった感じのようです。
 
韓国のオンライン百科事典「ナムウィキ(나무위키)」の「ピントク」の項目にはこんな説明がありました。
 
「味が非常に薄いため、ピントクは好き嫌いが大きく分かれる。若い世代が食べると99%の確率で『何これ?』という反応を見せる。一方、中高年世代は『ふーん、なかなかおいしいな』という反応を見せるだろう。そのため、年配者は『ピントクがおいしいと感じるようになれば、立派な大人だ』と言ったりもする。」(下花訳)
 
百科事典の割にはずいぶん主観的な内容のような気もしますが、確かにこんな感じだと思います。
要するに若い人は「味が薄くて何を食べてるかわからない」と感じ、中年以上の人は「あっさりして健康的な味」だと感じるのでしょう。
 
「ナムウィキ」にはさらに補足説明として、「済州島はもともと米や塩が非常に不足しており、主食が粟だったので、当時の人にとってピントクはとてもおいしい料理だった」という意味のことが書いてありました。

 

現在は市場以外ではなかなかお目にかかれないピントク。

我々中年夫婦はけっこう好きですが、若い人の感想も聞いてみたいところです。

 

 

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↓ピントクの詳しい情報。このページでは「ビントック」となっていますが同じものです。