はじめに
シルクホースクラブの2025年募集馬の全頭分析【71~82】です。
評価は機械学習により構築したモデルを使用して算出しています。
そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。【総評】に書いてあるコメントが、機械的に出した評価も踏まえた私の最終評です。
AI評価は純粋な成績評価でありコスパ的な観点からの評価ではないので、価格の低い馬は低い評価になりがちで、期待値の観点からの評価は別途必要になります。
あくまで私個人の評価です。 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。
ツイッターでは、シルクツアーの情報などをアップ予定!
評価の見方
評価一覧(71~82)
シ71 ジャズエチュード 評価 C
シ72 エノラ 評価 B+
シ73 ジャポニカーラ 評価 D+
シ74 アーデルワイゼ 評価 C-
シ75 アルコレーヌ 評価 E-
シ76 バルバレスコ 評価 E
シ77 メリーウィドウ 評価 E+
シ78 クインアマランサス 評価 A
シ79 ヴェルスパー 評価 F
シ80 ゴーイングトゥベガス 評価 B
シ81 シンプリーグロリアス 評価 D+
シ82 クリアウイング 評価 なし
個別評価(71~82)
~総 評~
母は芝1000~1200mでOP入し、ルミエールオータムDを勝利しました。
母の能力は高いです。スピード能力にはかなり期待できます。
母父I AM Invicibleは豪州の大種牡馬でGⅠ勝多数です。豪州は短距離路線は世界トップクラスなので、母父はかなり評価できます。
そこにマイルチャンピオンインディチャンプというかけ合わせは、長所を伸ばす良い配合だと思います。活躍の場はいけてマイルまで基本的には短距離かなと思います。
馬格は物足りないです。初仔の牝馬らしさが出ているなと思います。ただ、短距離は筋肉さえあれば馬格自体はそれほど必要ないので、活躍距離的にはそこまで大きな減点はしなくて良いように思います。
厩舎は高野厩舎で文句なし。
父インディチャンプは好発進を見せているので、そこを評価できるなら種牡馬評価はもう少し上げても良いと思います。
それなら3000万円という価格は魅力ですね。
買えると思います。インディチャンプ産駒の中ではこの馬が一押しです。
~総 評~
母エノラは、独オークス馬。能力は高いです。
母の兄姉に重賞馬が複数おり、牝系活力もかなり期待できそうな血統です。
ドイツで繋養され第4仔で重賞馬を出し、その後、日本に輸入され、ロードカナロアとの組み合わせで4勝馬を出しています。そして、ドゥラメンテとの組み合わせで出てきたのが青葉賞馬エネルジコです。
典型的なピンパータイプで、アベレージヒッターではありません。高齢でこのパターンの後追いはあまり好印象とは言えません。
測尺に関しては、5月生まれということもあり、ここから大きく成長する見込みで、490kg前後まで成長するようです。馬格に関してはエネルジコよりも大きくなるのではないかと思います。
しかし、管囲が、、、490kg近くまで成長する見込みがあるのに18.5は、とんでもない細さです。このレベルは、サンデー、キャロット、シルク全部合わせて数年に1回出るかどうかレベルの細さです。故障リスクは相当高いと思います。
厩舎も良いですし、管囲以外は結構良いと思いますが、管囲が許容できる範囲を大きく超えてしまっています。
ここは考え方次第ですね。管囲の細い太いが競争能力に大きく影響するかは微妙で、折れさえしなければ大丈夫という考えもあると思います。私は怖くていけません。
~総 評~
母は2勝馬。長めの距離を走っていました。能力は可もなく不可もなく。
三代母がフサイチリシャールで、母母の兄弟から多数の活躍馬が出ています。若干遠いですが、牝系活力にはそこそこ期待できそうです。
兄姉はここまで050。芝長距離のスペシャリストビザンチンドリームを出してます。産駒はかなり長めの距離に寄っていますね。
エフフォーリアは噛み合う気がしますね。長距離傾向の馬は早熟性が課題になりますが、エフフォーリアならと思いますし、長距離の良さも打ち消さなそう。血統のかみ合わせはよさそうです。
馬格は、、、もう少し大きく出てほしいですね。長距離は筋肉はついている必要はないんですが、ある程度の馬格の大きさはほしいです。そういう意味では物足りないです。
管囲もかなり心配な水準です。。。
長距離傾向の血統で牝馬というのもそれなりに減点したい要素です。
買える要素もそれなりにありますが、それ以上に買えない要素が多い印象で、5000万円ではかなり買いづらいなというのが正直な印象です。
~総 評~
2000万円なら買えますよ。
母は芝1400~1800mで2勝。能力的には可もなく不可もなく。
ビワハイジ牝系で3代母ビワハイジからは大量の重賞馬が出ています。
近親に限ってもロッテンマイヤー、その仔エンブロイダリーがいるので、活力十分だと思います。結構期待できそうな牝系ではあります。
第1仔はミッキーアイル産駒の牝馬で吉田和美名義で3歳門別デビュー。初仔牝馬はノーカン。
馬格は完璧。馬格は500kg前後まで成長しそうで、管囲も標準。
全く問題ないですね。
問題はワールドプレミア×エイシンフラッシュという組み合わせですが、、、まあ、ここは目をつぶりましょう。
なんたってノーザン育成の牡馬で馬格に全く問題なくて2000万円ですからね。
牝系も見るべきところがありますし、これが2000万円は安いと思いますね。
~総 評~
母はダート1400m~1700mで3勝を挙げており、競争能力は高め。
母母マチカネタマカズラはシルクで結構募集されていたお母さんですね。デイリー2歳S3着があります。そのほか3代母からそこそこ重賞好走馬は出ていますが、遠いですね。牝系活力はぼちぼちぐらいでしょうか。
マチカネタマカズラは芝もダートも両方出した繁殖でしたが、母父ゴールドアリュールならダート方向の力を強めたいところで、そういう意味ではアジアエクスプレスは噛み合っていると思います。レベルはともかく。
馬格はこれ以上は大きくはならなそうです。480前後に収まると思います。
ダート馬としてはもう少しといったところですが、及第点はあります。
安いですけど、ダート牝馬ですからねぇ、、、同じ2500万円でももう少し選びたくなる馬はいる気がします。
~総 評~
母バルバレスコは芝中距離の2勝馬。
牝系は欧州の名牝系で三代母からは重賞馬が多数出ています。ただ、母母からの派生では母母の重賞2着があるぐらいでパッとしません。名牝系の傍流で牝系サポートはどこまであるか。
本馬は初仔で父アルアイン。
父アルアインは馬格が小さくなる傾向が顕著で、初仔の牝馬となるとそこが心配ですが、本馬は現時点で450kgを超えておりその点はそれほど心配しなくてよさそうです。
厩舎も吉岡厩舎なら心配いらなそうです。
2000万円にしては悪くないなという印象はありますが、父アルアインがねぇ、、、
今年は人気下位でも馬格がそれほど破滅的な馬がいないので、これは絶対無理という馬がほとんどいないんですよね。
この馬も、絶対無理な条件があるわけじゃないんですが、売りになるポイントが見当たらず、ここが良いから買いたいとならない感じはします。
ここは買えるというポイントを見つけられたのであれば、特に大きな欠点があるわけではないので買えるとは思いますが。
~総 評~
メリーウィドウは本当に仔出しが良い馬で、ここまで4212と非常に優秀な繁殖です。
牝系は砂漠で、本当に何も活躍馬がいません。ただ、自身もダートで3勝Cまで出世しており、能力的な裏付けはあります。
繁殖としては高いポテンシャルの馬だと思います。
だけど、なぜか毎年あまり高くならないんですよね。
今年もこの繁殖成績の仔としては安価で募集されています。
今年はメリーウィドウの仔としては少し筋肉のボリューム感は控えめな気がします。いつもがでかすぎるというのはありますが、第4仔はいま570kgですからね。さすがにでかすぎます。
第5仔も同じぐらいのサイズ感だったと思いますが、現在490kgぐらいと理想的な馬体重で、順調にゲート試験をクリアしていますね。
本馬も競走馬としては理想的で、ダート馬としても十分な490kg前後になるのではないでしょうか。管囲も相変わらずしっかりしてます。
父ルヴァンスレーヴはパッとしませんが、メリーウィドウは繁殖牝馬としてここまではずれなしの高期待値繁殖で、ダート牝馬ではありますが、3000万円は十分安い。
全く人気ありませんが、現状0実績で確実に取れる馬の中では断トツでおすすめですね。
じゃあ、お前行くのかと言われればダート牝馬なので行きませんが。
~総 評~
母クインアマランサスは、2勝C。2勝Cでも3着が一回あるように能力はぼちぼちです。
母母ヒカルアマランサスは京都牝馬勝馬で、その仔、つまり母の兄弟にもアーリントンC勝馬が出ていますから、牝系活力は高いです。
第1仔は競争馬になれませんでしたが、第2仔から東京ダービー2着馬のクレーキングを出しました。
第3仔はサトノダイヤモンド産駒でしたが、ダート馬にしか見えないフォルムでこの母は相当母の個性を強く押し出すタイプと思われます。
そう考えると、組み合わせとしてはダートを強化する種牡馬の方がよく、ゴールドドリームは組み合わせとしてはよさそうです。
ただし、父の繁殖成績がパッとしないのはしっかり割り引く必要があります。
馬格は、予測506kg、ダート馬の理想。
馬体は、ケツでかい、好き。
管囲、、、、あー、ちょっと細い。
厩舎、高野厩舎、完璧。
価格、4500万円。
いや、安いわ。安い安い。
これは安いって、、、ほしいんだから5000万円にしとけって。4500万円にしたらさぁ、お前さあ、お得感出るだろ、、、実際お得だと思うけど。
抽優使っても出資する価値があるかと言われればあると思います。
ただ、、、馬体見れないやつの戯言だと思って聞いてほしいんですが、クレーキングの方が出来は良かったと思います。
だから、やめな?
私がどうするかって?いや、私の話はいいじゃん。
別に、あんな男(クインアマランサスの24)のことなんか好きじゃないよ。
目で追ったりしてないって。
いまは、あなたがクインアマランサスに申し込むかどうかの話してるんだから。話そらすのやめてもらっていい?
兄の方がよかったとおもうよ。ここからの成長なんてだれも分からないし。もっと将来有望そうな男なんてほかにいるじゃん。
あなたには、芝を走るスマートな男が似合うと思うよ。
プリティフォリーさんとかいいんじゃない?ロンドンからの帰国子女らしいよ!英語とかペラペラなんだよなー。かっこいい♡
ローブティサージュさんとかもいいんじゃない?なんか他校の不良とタイマンで100人抜きしたらしいよ!(気性的な意味で)ワイルドで頼り甲斐ありそうじゃん
ブランノワールさんとかも新進気鋭の感じとかいい感じじゃん。流行に敏感な感じも素敵♡
あと、モルジアナは相撲が強い。
だから、こんなダート臭い男やめときなよ。
いや、だから言ってんじゃん!私のことは関係ないでしょ!!
別にクインアマランサスの24のことなんて全然好きじゃないんだから!!!!
~総 評~
小さい、、、小さいよ、、、、期待してたんだがなぁ、、、
母は芝短距離の3勝馬。戦績を見ても非常に安定感があり、牝馬にしては珍しく低迷していた期間がありません。この精神的な強さは遺伝してほしいですね。
牝系はウインドインハーヘア牝系。活躍馬を挙げればきりがありません。ただ、三代母まで遡る必要があるので、遠く、母母からの派生で活躍馬は出ていないので、名牝系の傍流といった扱い。
父ゴールドシップはようやっとる。
CPIを考えたら、本当にようやっとる。
AIはCPIを読み込ませていないので、本来はもっと高く評価すべき種牡馬だと思います。実際、ノーザン産のゴールドシップ産駒は結果出してますしね。
ただ、小さい、、、
1月生まれで400kg切ってんのはきついよ。ましてや牝馬。
小さすぎます。
ノーザン産の父ゴールドシップ。すごく期待していましたが、流石にこの馬格は手が出ません。
~総 評~
母は米国芝GⅠを2勝した名馬で、米国芝のレベルが高くないとはいえ、GⅠ2勝は素直に評価してよいでしょう。
牝系は正直パッとしません。三代母からの派生であれば一応重賞馬はいますけど遠いですね。
母の競争能力の高さに頼る形になるでしょう。
私は、基本的に日本競馬のレベルが上がった今、あえて日本にチューニングされていない海外種牡馬で勝負する意味はないと思っている派なのですが、流石にFrankelは別格です。
輸入された選別済みの馬という篩があるにせよ、高い勝ち上がり率とAEIを誇り、直仔からソウルスターリング、モズアスコット、グレナディアガーズなどタイプの違うGⅠ馬を出している点は高い評価に値します。
初仔の牝馬ということで、馬格が心配になりますが、芝前提なら及第点の予測455kg。
厩舎も斎藤厩舎で文句なしです。
ただ、、、流石に高くない?
初仔の牝馬ですぜ?
まあ、Frankelの種付料考えたら仕方ないですけどね、、、
~総 評~
母シンプリーグロリアスは、米国産でアイルランドリステッド2着馬で能力はそこそこでしょうか。
牝系はこれすごいですね。
母母がアイルランド1000ギニーなどGⅠ3勝馬で、その仔からも重賞馬3頭しかもそのうち2頭がアイルランド1000ギニー2着などGⅠ戦線で勝負できている。超絶牝系だと思います。これはかなり牝系サポートが期待できます。
父Justifyは米国三冠馬。
ストームキャット系、ミスタープロスペクター、デピュティミニスター系、エーピーインディ系というザ・アメリカという感じの血統。
しかし、産駒はダート一辺倒ではなく、欧州芝での活躍馬を多数出しており、2024年度の欧州年度代表馬City of Troyを出していたり、ほかにも欧州GⅠを制覇した馬を複数だしています。
となるとですよ。
本馬はJustifyだからダート馬という話にはならない気がするんですよね。
母は欧州芝を走った馬で、母父は米国血統ではあるものの芝種牡馬のWarFront。
だとしたら、本馬は芝だと思います。
育成も中内田で文句なし。
4000万円か。悪くないね。
でも、Justifyって唯一日本だけで結果出せてないんだよなぁ…
判断が難しいです。
なんか、ものすごくお得な気がするんですけど、海外種牡馬アレルギーがそれを認めることを良しとしていない。。。
アレルギー持ちでない方には結構おすすめできる1頭な気がしています。
~総 評~
お前誰やねん枠2頭目。
父メーマスは欧州の短距離路線でGⅡ2勝。特に大したことない成績で種牡馬入りしたようです。父としても欧州短距離を中心にGⅠ馬を多数輩出しています。結構欧州ではイケてる種牡馬みたいですね。
父父Acclamationは聞いたことありますよ。ロマンチックウォーリアの父ですね。
なるほど。要するに欧州のスピード血統の父系ってことですね。
母自体は不出走ですが、牝系はなかなかに豪華です。母母からの派生で多数の重賞馬が出ているようですね。牝系の活力に頼る形。
本馬は第3仔ってことなのかな?
なんか第1仔、チェコ1勝って書いてあるのは気のせい?チェコですか、、、
まあ、繁殖成績はよく分かりません。よくはなさそうだなと思います。
で、この馬の評価ですか。
いや、分からんって。。。
母未出走馬はあんまり良い印象はなんいですけどね。
短めの距離なんだろうな、芝なんだろうなとは思いますけど、走るかどうかは分かりません。
なんか馬体は良い感じですけど、この馬の良し悪しは私には判断できません。
外国産馬好きの方や馬体派の方のレビューを見ていただければと思います。
終わりに
何とか今年も全頭レビューを書ききることができました。
多くの方に見ていただいたおかげです。今年もお付き合いいただきありがとうございました。
みなさんと評価が違う部分も同じ部分もあったと思いますが、同じ部分はそうだよな、違う部分はわかってないなーと思って、楽しく読んでさっさと忘れて自分なりの基準で馬を選んでいただければと思います。
さあ、明日からツアーです。みなさん準備は万端でしょうか?
おおよそ欲しい馬も固まってきたと思います。
私もおおよそ固まってきました。これだけ検討しましたからね。
まあ、ツアーでどうせ全部ひっくり返るですけどね。
ひっくり返ってからが本番です。