はじめに
シルクホースクラブの2022年募集馬の全頭診断です。
期待値評価はS以上、A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、Eの10段階です。
評価は、事前に基準を決め、機械的に出しています。(詳しくはこちら)
そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。【総評】に書いてあるコメントが機械的に出した評価も踏まえた私の最終評です。
【繁殖成績】は、2022/7/20時点のものです。-が空受、Xが未出走引退、数字が勝利数です。
管囲横の括弧内の数字は過去に記事にした標準管囲からの差です。
過去の評価の振り返りはこちら
あくまで私個人の評価です。 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。
評価一覧(11~20)
シ11 サンデースマイル 牝 期待値D+
シ13 キャンディケイン 牝 期待値E
シ14 ロゼリーナ 牡 期待値D+
シ15 ツルマルワンピース 牡 期待値E
シ16 ブレッシングテレサ 牝 期待値D
シ17 クッカーニャ 牝 期待値C
シ18 ラッドルチェンド 牡 期待値E
シ19 ミスエーニョ 牝 期待値C+
シ20 ギモーヴ 牡 期待値A
全体のまとめはこちら
個別評価(11~20)
シ11 サンデースマイル 期待値D+
父ドレフォン 牝 3500万円(7万円)
【馬格】予想馬体重466kg 管囲18.7cm(-1.05cm)
【母能力】英国1勝
【繁殖成績】第11仔 出産時18歳 73211-22X未
【総評】
母はもう貴重になったSS直仔。走った産駒はすべて中央1勝以上あげており、素晴らしい繁殖成績。
産駒は基本的に芝馬で、ドレフォンでも芝に出そうなので、牝馬であることはそれほど気にならないか。
ただ、管囲が19cmを切っており、流石にこの細さはリスクが高く、出産時18歳も気になるところ。
この繁殖成績で3500万円は割安に見えるが、リスクもそれ相応にある。
シ13 キャンディケイン 期待値E

父ハービンジャー 牝 2000万円(4万円)
【馬格】予想馬体重466kg 管囲20cm(0.25cm)
【母能力】2勝C 賞金1910万円 芝マイル
【繁殖成績】第1仔 出産時7歳
【総評】
母はシルク馬で、芝1400mでデビュー2連勝の後、距離を伸ばして2連敗し、その後骨折してそのまま引退。芝短距離での能力は底を見せていません。
母母スナッチドからは中央複数勝馬がかなりの確率で出ており、さらに初仔アンティフォナからはNHKマイルを勝ったラウダシオンが出ましたので、決して牝系も悪くないです。
初仔ということで評価は低く出ていますが、2000万円という価格ならお買い得感があります。
シ14 ロゼリーナ 期待値D+

父モーリス 牡 4000万円(8万円)
【馬格】予想馬体重472kg 管囲21.1cm(1.21cm)
【母能力】1勝C 賞金1400万円 芝中距離
【繁殖成績】第2仔 出産時8歳 未
【総評】
母は中央2勝で、降級後の1勝クラスで頭打ちと競争能力はぼちぼち。
この馬はとにかく牝系が豪華。ローザネイ→ロゼカラー→ローズバドというバラ一族のメインストリームを引き継ぐ母の第2仔といかにも名馬が出そうなタイミング。
ただ、初仔がエピファネイアで4000万円で、第2仔がモーリスと種牡馬のレベルが落ちて値段据え置きなのは、どうか。厩舎も△。
シ15 ツルマルワンピース 期待値E

父モーリス 牡 6000万円(12万円)
【馬格】予想馬体重558kg 管囲21.3cm(-0.59cm)
【母能力】2勝C 賞金3400万円 芝マイル
【繁殖成績】第6仔 出産時13歳 713-01
【総評】
母は中央3勝で、2勝クラスで頭打ちと能力はそこそこ。
初仔で有馬記念馬ブラストワンピースを出し、その後も巴賞を勝ったホウオウピースフルを出し、第5仔のブラストウェーブも新馬勝を決めるなど最上級の繁殖成績。
ブラストウェーブが7000万円だったことを考えると、ブラストワンピースの全弟でなくなるとはいえ、種牡馬の格が上がって6000万円というのはお買い得感はある。
てか、でか!牛ですか??
シ16 ブレッシングテレサ 期待値D

父モーリス 牝 2000万円(4万円)
【馬格】予想馬体重428kg 管囲18.4cm(-0.46cm)
【母能力】2勝C 賞金2745万円 芝マイル
【繁殖成績】第2仔 出産時8歳 未
【総評】
母はデビュー勝後に大スランプ。奥村豊厩舎に転厩してから復活の1勝をあげて引退。能力はぼちぼち。
母母からはコーフィールドCを買ったアドマイヤラクティ、函館記念勝馬アドマイヤジャスタを出しており、牝系は十分。
シ17 クッカーニャ 期待値C

父モーリス 牝 2500万円(5万円)
【馬格】予想馬体重468kg 管囲21.5cm(1.71cm)
【母能力】OP 賞金8834万円 芝マイル
【繁殖成績】第6仔 出産時12歳 01100
【総評】
母は準OP勝馬で能力は十分。牝系にブラックタイプもそこそこおり、牝系の活力はそこそこ。
しかし、母の繁殖成績は奮わず、サンデーからシルクに回ってきました。
母の能力は確かなので、そこを信じれば、安めで買えるお得な馬ともとれるが、流石に繁殖成績が厳しすぎる。
シ18 ラッドルチェンド 期待値E

父ドゥラメンテ 牡 7000万円(14万円)
【馬格】予想馬体重514kg 管囲20.2cm(-0.67cm)
【母能力】未勝利 賞金160万円 ダマイル
【繁殖成績】第7仔 出産時11歳 00620未
【総評】
母父は名種牡馬デインヒルダンサーで、母父として日本でも実績があります。牝系はラブズオンリーミー牝系で文句なし。ここ数年は兄弟はセレクトセールで売却されており、1億7,820万、8,580万、1億7,600万と高額落札されており、それに引っ張られて本馬も7000万円と高額に。厩舎も名門国枝厩舎ということですから出来もいいのでしょう。
母は中央未勝利で地方でも振るわずでしたが、第3仔に重賞2勝馬テルツェットを出しました。しかし、当たり外れが激しく、6頭中0勝馬が3頭と外れるときは外れます。
ドゥラメンテ人気もあって人気になっていますが、流石に高くて期待値的に割に合うのかは疑問です。
シ19 ミスエーニョ 期待値C+

父ドゥラメンテ 牝 4500万円(9万円)
【馬格】予想馬体重466kg 管囲21cm(1.25cm)
【母能力】米国AWG1勝ち
【繁殖成績】第6仔 出産時14歳 2222-1-
【総評】
母はAWG1勝馬で能力は十分。ここまで産まれた産駒は2勝3頭、1勝1頭とコンスタントに活躍馬を輩出しており、安定感があります。ファンタジーS勝馬ミスエルテもいます。
シ20 ギモーヴ 期待値A

父ルーラーシップ 牡 4000万円(8万円)
【馬格】予想馬体重514kg 管囲21.6cm(0.73cm)
【母能力】3勝C 賞金7184万円 芝中距離
【繁殖成績】第3仔 出産時8歳 0未
【総評】
3代母からカレンミロティック、母母ヒカルアマランサスが出ており、母母からもすでに重賞馬が出ているなど発展している牝系で活力十分。
母も4勝で準OP2着と能力上位。
初仔こそ走りませんでしたが、本馬は第3仔と走り頃。馬格ベストで管囲も十分、名門手塚厩舎ということで買い要素は多い。
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